医学講座
中嶋優子先生ウクライナへカイロを
今日は2022年12月1日(木)です。
天気予報通り真冬日になりました。
札幌の最高気温は-2℃、
最低気温は-6℃でした。
街の景色も真っ白で一気に真冬になりました。
とても寒いです。
もっと寒いのがウクライナです。
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2022年11月29日(火)の北海道新聞夕刊に、
中嶋優子先生が大きく出ていました。
厳寒ウクライナ カイロで温める
日本製「使い捨て」避難所で好評
「国境なき医師団」日本会長 札医大出身の中嶋さん
国境なき医師団(MSF)日本会長で、米国を拠点に活動する救急医・麻酔科医の中嶋優子さん(47)=札幌医科大卒=がこのほどウクライナを視察し、持ち込んだ日本製の使い捨てカイロが厳寒の避鍵所で喜ばれたことから、MSF現地活動チームは緊急配布用キットに組み込む検討を始めた。
支援キットで配布検討
中嶋さんは動務先の米アトランタにあるエモリー大でのシフトを調整し、11月17~23日にウクライナ入り。首都キーウ(キエフ)から止血用バンドや放射線防護服、応急処置キットなど大量の医療物資を抱えて単身、寝台列車で西部ピンニツァまで移動した。
ウクライナでは全土でロシアによるエネルギー施設への攻撃が相次ぎ、停電が頻発。連日のように雪が降る冬が始まっているが、暖房が満足に使えない危機的な状況が続く。ビンニツア近郊の古い建物に設置された避難所で凍えていた女性たちを見かねて、ウクライナ入り前に東京で妹に差し入れてもらったカイロを配って回った。
カイロは現地で普及しておらず、長時間続く温かさに驚いたMSFの現地活動チームが停電時の緊急支援物資として導入しようと提案した。
父の仕事のため米ニューヨークで生まれた中嶋さんは11歳で日本に帰国。札医大を卒業後、沖縄米海軍病院で初期研修を受け、沖縄県浦添市の浦添総合病院勤務などを経て米国の医師国家試験に合格した。
2009年にMSFに登録すると、ナイジェリアを皮切りにシリアやイラク、イエメン、南スーダンなどで活動し、今年3月にMSF日本会長に就任した。ウクライナ視察中には惨状を目の当たりにし涙ぐむ瞬間も。
「今、本当に必要な支援は何か現場を見てつかみたかった。ニーズに応え日本が貢献できることを模索して皆さまの思いをつなげたい」と語った。(ビンニツア共同)
電気・暖房深刻な不足
「ロンドン時事」ロシアによる発電施設などへの攻撃で、ウクライナでは全土で電気や暖房の供給不足が深刻化している。厳しい冷え込みが予想される中、インフラ攻撃が一段と激化すれば、住民生活への甚大な影響は避けられない。
ウクライナのゼレンスキー大統領は27日夜のビデオ演脱で「テロリスト(ロシア軍)が新たな攻撃を計画しているのは確実だ。彼らはミサイルを手にしている限り、残念だが(攻撃を)やめない」と指摘。「(寒さが厳しくなる)来る週はこれまでと同様に厳しいものになる」とし、互いに支え合って団結するよう促した。
首都キーウ(キエフ)では27日、降霜があり、気温も氷点下前後まで低下。今週半ばからは最高気温が0度以下の日が当面続くという予報だ。そうした中、前線で苦戦するロシアは、ミサイル攻撃によるインフラ破壊を通じて電力危機を意図的に引き起こす「冬の兵器化」を続行。住民らは十分な暖房のない生活を強いられており、攻撃強化で状況のさらなる思化が懸念される。
一方、戦況に関しては、冬の寒さはウクライナ側に有利に働くとの見方もある。
英軍事専門家マイケルークラーク氏は27日、スカイニューズーテレピとのインタビューで「氷点下の気温が続き、地面が凍る。塹壕にいる兵士には凍死者も出る」とする一方、「(西側の支援で)より良い装備を持ち、ロジ面も充実し、良い食料を得られる」ウクライナ部隊の方が、これらに乏しいロシア軍より善戦する可能性が高いと予想した。
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中嶋優子先生のFBに出ていた文です。
後半ビニッツィアから同行取材をしてくれた共同通信ジャーナリストの津村さん、フォトジャーナリストの原田さん、フィクサーのイリナさん、ウクライナ現地スタッフの皆さん、私が札幌医大出身ということで大々的に掲載してくれた北海道新聞さん(他にも中日新聞さん)、国境なき医師団日本事務局広報部、などなど
プロの皆様のデキデキな仕事と御協力がとってもありがたいです。冬に向けて、カイロ大国日本がウクライナの寒い思いをしている皆様に少しでも支援をしていくことが出来れば嬉しいです。
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中嶋優子先生は、
米アトランタのエモリー大学で、
救急医として激務で働き、
ご自分の休暇でウクライナに行かれました。
ほんとうに素晴らしいです。
日本のカイロが役立ったそうです。
今日の札幌くらい寒いのだと思います。
無事に帰国されてよかったという思いと、
何か支援できることがあればという思いです。