医学講座

行わないことを強く推奨する

 今日は2020年11月19日(木)です。
 昨日ご紹介した、
 美容医療診療指針の中に、
 わかりにくい言葉ですが、
 行わないことを強く推奨する
 その治療はおやめなさい
 …というのがありました。
      ■         ■
 私が何度も院長日記で取り上げた、
 アクアフィリングです。
 2つある日本美容外科学会が、
 両方とも使用するべきではない
 …と声明を出して、
 注意喚起をしています。
 今でも苦しんでいる人がいます。
      ■         ■
 残念なことですが、
 TVや新聞でも報道されたのに、
 今でも使っているクリニックがあります。
 せっかく厚生労働科学特別研究事業でできた指針です。
 厚生労働省はコロナで大変でしょうが、、、
 せめて輸入禁止にするくらいの措置を望みます。
 赤ちゃんが生まれて、
 おっぱいをあげている時に、
 突然化膿して高熱が出て入院なんて悲しすぎます
 ご主人にも言えません。

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医学講座

美容医療診療指針2020

 今日は2020年11月18日(水)です。
 日本全国でcovid-19の感染者数が増えています。
 困りました。
 先日、
 日本美容外科学会から、
 美容医療診療指針を送っていただきました。
 日本美容外科学会会報、2020 Vol42 特別号です。
 全日本病院出版会から販売されます。
 2500円(税別)です。
 ISBN 978-4-86519-278-0 C3047
 写真はありません。文字だけです。
      ■         ■
 一般の方向きではありませんが、
 治療を受ける前に読むと参考になります。
 たとえば、
 ボツリヌス菌毒素製剤は顔面の表情ジワの改善に有効か?という問いに、
 推奨度治療を希望する患者には、行うことを強く推奨する
 推薦文 ボツリヌス毒素製剤注入により、顔面の表情ジワの改善が期待できる

 …というように記載してあり、解説文や参考文献もあります。
      ■         ■
 ふつうの人が読んでも、
 あまりピンとこない文章もあります。
 行わないことを弱く推奨する
 とか
 治療を希望する患者には、行わないことを弱く推奨する
 …という文章もあります。
 じゃあやらない方がいいってこと?
 …って質問が来そうです。
 美容医療関係の訴訟では、
 この美容医療診療指針が活躍すると思います。
 弁護士さんは購入なさるといいと思います。

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昔の記憶

ちょっと、いい話

 今日は2020年11月17日(火)です。
 札幌で新型コロナの患者数が増え、
 外出自粛要請が出ました。
 このまま忘年会もなくなり、
 飲食業の方たちは新年を迎えられるのか?
 …と不安になります。
 何とか新型コロナを退治したいです。
      ■         ■
 今朝の北海道新聞のいずみに、
 ちょっといい話が載っていました。
 ご紹介させていただきます。
 ちょっと、いい話
 母の昔々の思い出話は、繰り返し聞いた話ばかりなので、いつも適当に相づちを打ちながら聞き流していますが、そんな中でたまに初めて聞く、ちょっといい話もあったりします。
 父と母の新婚時代の話です。警察官だった父は小さな町の駐在所で勤務していました。お祭りの夜、巡回警備に出かける際、母にただ歩いてくるだけだから一緒についてきても良いと言ったそうです。母は大急ぎで一番上等の着物に着替えてついて行ったそうです。
 制服姿の父の後を三歩下がってついて行った母。でも人目のないところでは、二人手をつないで歩いたとうれしそうに話してくれました。まだ20代の父と母の幸せな思い出話は、聞いていてもうれしくなります。
 その後、姉が生まれ、年子で私が生まれました。私が生後6カ月の時に父に召集令状がきました。当時の任地だった天売島で幼子2人をおぶって抱いて、小さな舟が見えなくなるまで見送ったといいます。そして父は二度と母の元に帰ってくることはありませんでした。たった3年3ヵ月の結婚生活でした。
 現在、母は101歳で記憶も薄れてきており、もう父の思い出話を聞くこともなくなってしまいましたが、何を忘れても父のことだけは忘れないでほしいと思います。いつか来る母の旅立ちの時に一緒に棺ひつぎに入れてほしいという父のかたみの警帽が、75年間、出番を待っています。
 滝川敏子たきかわとしこ(76歳・主婦)=恵庭市
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 かなりいい話を投稿してくださった、
 恵庭市の滝川敏子様に感謝いたします。
 101歳のお母様の、
 たった3年3ヵ月の結婚生活。
 一番上等の着物で、
 三歩下がってついて行った
 なんて素敵なお母様でしょう。
      ■         ■
 これはちょっとどころか、
 かなりいい話です。
 天売島は北海道の離島です。
 お医者さんが不足している島です。
 私の札幌西高校の恩師、
 藤枝正道先生が、
 道立天売高校の校長先生をなさっていらしたことがありました。

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昔の記憶

第27回新聞配達に関するエッセーコンテスト

 今日は2020年11月16日(月)です。
 新型コロナの感染者数が増えています。
 北海道では、
 札幌と各地の行き来を制限するようです。
 仕方がないことだと思いますが、
 飲食店は大丈夫だろうか?と心配になります。
 今日の北海道新聞朝刊に日本新聞協会の広告が掲載されていました。
      ■         ■
 第27回新聞配達に関するエッセーコンテスト
 応募総数6,065編の中で
 大学生・社会人部門の
 最優秀賞です。
 「祖父の手帳
 大塚遥香(31歳)静岡市
 祖父は配達屋さんだった。山の中の集落では、毎日険しい坂を上り下りするのは大変だったろう。遊びに行くと、よく私に肩たたきをせがんできたものだ。そんな祖父からは、しわくちやの千円札が入ったお年玉袋をもらった。いつも「少なくてすまん」と言われながら。ありがとうと返しながらも、私は子供心に、少ないなあなんて思っていた。
 大学生のとき、祖父は亡くなった。かけつけると、冷たくなった祖父の枕元には、一冊の手帳があった。手帳には、配達先のお客さんのことがたくさん書いてあった。通院予定や畑の農作物の種類まで、鉛筆で殴り書きされていた。
 私はこの瞬間、祖父が地域の人たちをどれだけ愛していたのか、初めて知ったのだった。そして、毎年くれた、しわくちゃの千円札は、祖父が必死に働いた証しだった。そう気付いたときには、もう祖父はこの世にはいなかった。私は大声で、何時間も泣き続けた。
 祖父の手帳は、私の宝物だ。毎朝新聞を読むとき、祖父の優しい笑顔を、ふと思い出す。
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 他にも、
 北海道胆振東部地震の時に、
 北海道新聞を配達してくださったことについてのエッセーが入賞していました。
 私は新聞が好きです。
 米国では新聞社の廃業が増えています
 北海道新聞社は配達屋さんを大切にしています。
 紙の新聞を定期購読していると、
 電子版も無料で読めます。
 新聞社を支えていた、
 配達屋さんのおじいちゃんの
 優しい笑顔が目に浮かびます。

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医学講座

海外医療ボランティア

 今日は2020年11月15日(日)です。
 北海道からはじまった感染拡大が全国に広がっています。
 札幌では薄野から感染が拡大しました。
 医療施設や老人施設にも感染が拡大しています。
 マスクや手洗いを、
 また春先のように徹底すべきです。
 換気が悪いところへ行かないことです。
      ■         ■
 第38回日本頭蓋顎顔面外科学会
 …で教えていただいた、
 海外医療ボランティアは素晴らしいことです。
 考えさせられる問題もいくつかありました。
 今回は5人の先生が発表されました。
 ①岡山大学形成外科の松本洋先生がミャンマー。
 ②琉球大学形成外科の清水雄介先生はコートジボワールとバングラディシュ。
 ③兵庫医科大学形成外科の西本聡先生がミャンマー。
 ④昭和大学形成外科の土佐泰祥先生がマダガスカル。
 ⑤大阪市立総合医療センター形成外科の今井啓介先生がエチオピアでした。

      ■         ■
 昭和大学形成外科の土佐泰祥先生は、
 昭和大学から麻酔科の先生や看護師さんも同行して、
 マダガスカルの病院で手術をなさっていました。
 エチオピアに行かれた今井啓介先生は、
 英国から指導医クラスのベテラン麻酔科医がいらしてました。
 エチオピアの医療器材は英国から運ばれ、
 立派な機器がそろっていました。
      ■         ■
 一番過酷な環境で手術をなさったのが、
 琉球大学形成外科の清水雄介先生と名古屋の上敏明先生の、
 コートジボワールでした。
 現地の麻酔科の先生より、
 清水先生の方が気管内挿管が上手でした。
 過酷な状況の中で手術をするのが、
 いかに大変かわかりました。
      ■         ■
 現地の病院は、
 日本と比較すると衛生的とは言えず、
 患者さんの栄養状態もよくない悪条件です。
 そんな中で唇顎裂の手術をするのは、
 ほんとうに大変だと思います。
 逆に言うと、
 大変な状況でもちゃんと手術ができるのが、
 素晴らしいことだと思いました。
 形成外科医としてやりがいのあることだと感じました。
 真の形成外科医です。

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医学講座

第38回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会(東京)③

 今日は2020年11月14日(土)です。
 昨夜、東京から帰ってきました。
 札幌も東京もcovid-19の感染者数が増えています。
 マスクをして、
 手を消毒して、
 食べに行かないで、
 コンビニのお弁当を買っていました。
      ■         ■
 今日は自転車で来ました。
 あと何日かなぁ~?
 札幌市の駐輪場は11月末までです。
 東京の第38回日本頭蓋顎顔面外科学会は、
 WEBでも参加できました。
 現地で参加した人数は、
 私の感覚で例年の半分以下でした。
      ■         ■
 私は最終日の最後まで聞いていました。
 一番印象に残ったシンポジウムです。
 シンポジウムⅢ (教育セミナー)
 第1会場11月13日(金)14:40~15:50
 「見なかったものを見る-発展途上国での頭蓋顎顔面外科手術の実状と我々にできること
 司会:土佐泰祥(昭和大学医学部形成外科学講座)朝戸裕貴(獨協医科大学形成外科学)
 ①「ミャンマーにおける頭頸部再建の実状と我々がしてきたこと― 植皮・有茎皮弁から遊離皮弁再建への道のり ―」:松本洋(岡山大学形成外科)
 ②「発展途上国における頭蓋顎顔面外科手術」:清水雄介(琉球大学大学院医学研究科形成外科学講座)
 ③「ミャンマー連邦共和国マグエ地区におけるジャパンハート口唇・口蓋裂ミッション」:西本聡(兵庫医科大学形成外科)
 ④「マダガスカル口唇口蓋裂医療協力の実状と我々にできること-9年間からの学び」:土佐泰祥(昭和大学医学部形成外科学講座)
 ⑤「エチオピアのボランティア手術における頭蓋顔面外科の実状― Facing Africaに参加して ―」:今井啓介(大阪市立総合医療センター形成外科)

      ■         ■
 今回の学会会長、
 慶應義塾大学形成外科の貴志和生教授のおかげです。
 見えなかった真実を見るというテーマで、
 発展途上国での形成外科医療の現状を知ることができました。
 つくづく日本は恵まれたいい国だと感じました。
 世界中には、
 口唇が割れていても、
 手術が受けられない子供たちがたくさんいることを知りました。
      ■         ■
 私が一番感動したのが、
 琉球大学形成外科の清水雄介先生のご発表でした。
 沖縄に行かれる前の慶応大学形成外科にいらした頃に、
 大学の先輩である、
 名古屋形成外科クリニック
 上敏明かみ としあき先生と行かれた、
 アフリカのコートジボワールでの手術です。
      ■         ■
 設備も電気も乏しいところで、
 局所麻酔で、
 きれいな唇顎裂の手術をなさっていました。
 ほんとうの形成外科医だと思いました。
 ノーベル平和賞ものです。
 形成外科の技術はまだまだ普及が必要です。
 学会に参加することで自分のモチベーションが上がりました。
 コロナ禍で学会を開催してくださった、
 慶應義塾大学形成外科の貴志和生教授と医局員の皆さまに感謝いたします。
 ありがとうございました。

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医学講座

第38回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会(東京)②

 今日は2020年11月13日(金)です。
 第38回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会(東京)①の続きです。
 毎年ふりがなをつけています。
 とうがい_がく_がんめん_外科学会です。
 顔の骨を治す外科学です。
 最近の学会では美容外科に関することもよく取り上げられます。
      ■         ■
 昨日の学会で印象に残った発表です。
 パネルディスカッションⅡ(教育セミナー)
 現地第1会場11月12日(木)15:00~16:10
 「美容外鼻-unfavorable resultから学ぶ外鼻形成」
 司会:
 宮脇剛司(東京慈恵会医科大学 形成外科)
 倉片 優 (クリニカ市ヶ谷)
 「外鼻形成は難しい?-unfavorable resultを考える」
 演者:井上義一(藤田医科大学 形成外科)
 「未経験から始めた鼻手術、失敗例から学び現在思うこと」
 演者:上原恵理(帝京大学医学部 形成・口腔顎顔面外科学講座)
 「構造力学からみたRhinoplasty」
 演者:菅原康志(リラ・クラニオフェイシャル・クリニック東京)
 「外鼻下1/3の美容外科手術」
 演者:福田慶三(ヴェリテクリニック東京銀座院)

      ■         ■
 菅原康志先生と福田慶三先生が解説される、
 とても勉強になる教育セミナーでした。
 はっきり言って、
 鼻は難しいです
 ちょっとした軟骨の骨組みで、
 鼻の形が変わります。
 団子鼻を治すのはベテランでも難しいです。
      ■         ■
 私はヴェリテクリニック東京銀座院の福田慶三先生が言われた、
 鼻を動かす癖のある人は、
 毎日微妙な力がかかるので、
 軟骨が微妙にずれてくるというポイントです。
 アレルギーで鼻を強くかむ人や、
 鼻先を動かす癖のある人は、
 よほど注意していないとずれたり曲がったりします。
 ベテランの福田慶三先生のお言葉は貴重です。

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医学講座

第38回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会(東京)①

 今日は2020年11月12日(木)です。
 全国で新型コロナの感染拡大が続いています
 北海道では過去最多の236人
 札幌も164人の感染が報告されました。
 日本国内では1600人、
 東京都では393人でした。
 私は学会に参加するために東京にきました。
      ■         ■
 WEB配信される内容もありますが、
 現地に来ないと聞けない発表もあります。
 学会会場とホテル以外は行かず、
 マスクをして学会に参加しました。
 今日は米国とフランスから、
 zoomを使った講演がありました。
 海外からでも実によく見えてよく聞こえました。
      ■         ■
 米国のボストンから、
 顔面移植で有名なElof Eriksson先生の講演がありました。
 音声も動画も写真も鮮明で、
 英語もよく聞き取れました。
 電撃傷などで回復不能なほど変わってしまった顔が、
 自然な表情の顔になっていました。
 免疫抑制剤を一生続けなければならないという大変さもありますが、
 日本でも行顔面移植が腎移植のようにわれる時代が来ると、、、
 (私は)思いました。

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医学講座

道内「感染爆発」なぜ?

 今日は2020年11月11日(水)です。
 今朝も路面に雪が残っています。
 寒い朝です。
 自転車通勤は無理です。
 夏タイヤでの車の走行も無理です。
 一度とけると思いますが、
 毎年11月はこんな感じです。
 一つだけ違うのがコロナです。
      ■         ■
 2020年11月11日、北海道新聞朝刊の記事です。
 道内「感染爆発」なぜ GoTo東京追加が拍車/ススキノで連鎖、市中へ/ウイルス生存適した寒さ
 北海道はなぜ、新型コロナウイルスの感染者が連日100人以上増えるような状況になったのか。
 「感染爆発」だと指摘する札幌医大の當瀬規嗣教授(細胞生理学)は、9月下旬の4連休に加え、政府が10月から観光支援事業「Go Toトラベル」の対象に東京発着の旅行を追加したことが「分岐点」になったとみる。
 「人が動けば感染する確率は、当然高まる。接待を伴う飲食店で感染が広がり、『エピセンター(震源地)化』していた札幌・ススキノに道外からの観光客が入り、感染拡大に拍車がかかった」
 感染対策と感染拡大は「シーソー」のようなものだという。対策が奏功して感染者が減れば人出が増え、再び感染拡大のリスクが高まる。「道内では9月ごろまではシーソーのバランスが取れていたが、10月からススキノなどで感染者が一気に増え、札幌市の対応能力が限界を迎えた。『Go To』による人の動きのインパクトが大きすぎて、(感染ルートを追跡する)疫学調査などが追いつかなくなった」と指摘する。
 こうした現状に対し、道と札幌市は7日から27日までの3週間、ススキノの接待を伴う飲食店などに午後10時以降の営業自粛を要請。鈴木直道知事は冬が本格的に到来する前のウイルスの封じ込めを狙う。
 ただ、當瀬教授はススキノ限定の対策は「非科学的」と批判する。既にススキノの範囲を超えて感染経路不明の市中感染が広がっている上、空気感染しない新型コロナウイルス対策で地域を限定することは意味がないとみるためだ。
 それなら今、どんな対策が必要なのか。當瀬教授はススキノの接待を伴う飲食店などに営業自粛を求めるとともに、道民にも2週間の外出自粛を要請することが必要だと提唱。「現状を考えれば『Go To』の停止も検討すべきだ」とも主張する。
 札幌医大の横田伸一教授(微生物学)も「結果論で言えば、ススキノでクラスターが多発していた時に拡大を抑えられれば良かったが、そのタイミングを捉えることは本当に難しい。今はススキノ対策だけでは対処しきれなくなっている」と指摘する。その上で、クラスターがススキノだけでなく、各種企業や学校、病院、高齢者施設にも広がっている現状を危惧する。
 ただ、横田教授は「外出自粛などは経済的影響が大きい。継続的に実施できる対策を考える必要がある」と指摘。人の行動を抑制しすぎれば反動が出かねないとし、「感染対策が不十分な人たちに照準を合わせ、きちんと対策してもらうよう地道に取り組むことが一番重要だ」と話す。
 一方、北海道医療大の塚本容子教授(感染管理学)は、最近の道内の感染者急増の理由は人の移動の増加ではなく、寒さと換気不足の影響が大きいと分析する。「8月のお盆時期にも人の移動は活発化したが、感染者数は大きく増えなかった。気温が下がってウイルスが生存しやすくなり、飛沫(ひまつ)が飛びやすい状況になったことが関係している」
 ススキノの接待を伴う飲食店でのクラスターの多発が、全道的な感染者急増の要因になったとの見方についても「ススキノから感染が広がったのではなく、若者全般に感染が広がっており、たまたまススキノで多くの感染者が確認されただけでは」と指摘。体力のある若い世代は感染しても無症状のケースが多いため、夏場から無症状者から無症状者へと感染が広がり、気温が下がって症状が出る人が増えてきた可能性があるとみる。
 道や札幌市の感染対策の遅れを指摘する声も強いが、塚本教授は「感染者を増やしたのは道や市ではなく、私たち自身。私たちがマスクを着用し、換気を欠かさないなどの対策を徹底すれば、感染者は必ず減る」と訴えている。(岩崎あんり)

(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 なるほど!と思いました。
 北海道新聞に書いてあるように、
 マスクを着用し、
 換気を欠かさない
です。
 札幌市内のクラスターは、
 薄野から
 医療機関や学校、老人施設に拡大しています。
 気のゆるみもあったと思います。
      ■         ■
 何とか感染拡大を食い止めるために、
 また2月や3月に戻ったつもりで、
 マスク
 手洗い
 人ごみを避ける

 それに、
 寒くても換気をする
 換気が悪いところへ行かない
 これを付け加えたいと思います。
 無事に2021年を迎えたいです。

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医学講座

客遠のき「年越せない」ススキノ

 今日は2020年11月10日(火)です。
 昨日は北海道の新型コロナ感染者数が200人になりました。
 札幌市も158人で最多を更新しています。
 今日は北海道で166人札幌市は126人です。
 2020年11月10日のYahoo!ニュースです。
 客遠のき「年越せない」 新型コロナ感染拡大の札幌ススキノ
 新型コロナウイルスの感染拡大が続く北海道。
 クラスター(感染者集団)の発生が相次ぐ札幌市の繁華街ススキノは9日も人通りはまばらで、飲食店の関係者からは「客なく暇」「年を越せない」と悲痛な声が上がった。
 接待を伴う飲食店の男性従業員は「売り上げはほぼない」とお手上げ状態。政府の観光支援事業「Go To トラベル」で観光客も訪れるが、北海道の警戒ステージが2から3に上がった7日以降は「ほとんど客はなく、店を開けても暇」と諦め顔。道による営業時間の短縮要請に応じれば協力金が出るが、応じないといい、「20万円では家賃すら払えない。1日20万円の支給なら考えるが」と語った。
 ススキノ地区のホテルでは11月宿泊分のキャンセルが相次ぐ。感染拡大で「Go To トラベル」の対象外となる可能性もあり、女性従業員は「せっかく宿泊者が例年の7~8割ほどに戻ったのに痛手」と肩を落とす。
 観光客が集まる「元祖さっぽろラーメン横丁」でも、一部店舗が休業や時短営業を実施。「特一富屋」の店主小坂洋一郎さん(44)は「ススキノはクラスターの発生が多く人が戻りにくい」と嘆いた。
 ススキノのスナックやバーなど約150店舗が加盟する「すすきの観光協会」の担当者は「Go To トラベルで観光客が戻っていたが、また遠のいてしまった。このままでは年を越せない店も出てくる」と懸念する。
 さいたま市から出張で北海道を訪れた自営業の男性は(63)は「人が集まる札幌で感染者が出るのはしょうがない。手洗いや消毒を徹底したい」と話した。

札幌市の繁華街ススキノ=9日、同市中央区
(以上、Yahoo!ニュース、時事通信より引用)

      ■         ■
 2月の雪まつりで感染者が出た時より深刻です
 このままだと忘年会はできません。
 稼ぎ時の12月がダメだと、
 店をたたむところが増えると思います。
 大部分の薄野のお店は感染対策をしています。
 一部のお店から広がったクラスターのため、
 薄野全体が大打撃です。
      ■         ■
 下は北海道新聞朝刊の記事です。
 医療機関でも感染が広がっています。
 市立札幌病院は形成外科と眼科の外来診療を制限しはじめました。
 何とか11月中に対処しないと、
 私たちも年を越せなくなります。
 マスクと手洗い、
 密になるところへ行かない。
 寒くても換気をすることだと思います。

(北海道新聞より引用)

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