医学講座
第15回日韓形成外科学会(小倉)②
今日は2023年5月30日(火)です。
第15回日韓形成外科学会(小倉)の続きです。
日韓形成外科学会ですが、
中国の先生も台湾の先生もいらしてます。
インドネシアの先生も発表されます。
公用語は英語です。
■ ■
プログラムも英語です。
May 29 (Mon) 16:48–17:28 Room 3
Free Paper 5
Nipple Areola
Moderator: Hiroki Mori (Plastic and Reconstructive Surgery, Tokyo Medical and Dental University)
P5-1 SVF Pretreatment for Nipple Reconstruction in Radiated Breast
SeungYong Song
Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Yonsei University College of Medicine, Seoul, Republic of
Korea
FP5-2 Nipple reconstruction using modified C-V flap with purse-string sutures for maintenance of long-term nipple projection
Seokwon Park
Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Seoul National University, Seoul, Republic of Korea
FP5-3 A New Method for Inverted Nipple Treatment with Diamond-shaped Dermal Flaps and Acellular Dermal Matrix
Jeong Do Park
Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Soonchunhyang University Gumi Hospital, Gyeonsangbukdo, Republic of Korea
FP5-4 Modified skin banking closure technique after nipple areola-sparing mastectomy
Miki Kanbe
Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Nagoya University, Nagoya, Japan
FP5-5 A nipple protector for the duct-preserving surgical correction of the inverted nipple.
Kento Homma1,2
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Tokyo Women’s Medical University, 2Sapporo Aesthetic Plastic Surgery
(以上、第15回日韓形成外科学会プログラムより引用)
こんな感じです。
■ ■
日本、韓国、中国、台湾、インドネシア、
どの国の言葉でもなく英語が公用語です。
会場内の掲示もすべて英文です。
英語が赤点だったけんいち少年には考えられないことですが、
私は同時通訳もないのに発表を理解できます。
杉田敏先生のおかげです
英語を勉強してよかったと思っています。
日本人も韓国人も顔や骨格は同じです。
日韓形成外科はためになることがたくさんあります。
医学講座
第15回日韓形成外科学会(小倉)①
今日は2023年5月29日(月)です。
第15回日韓形成外科学会に参加するため、
昨夜、小倉に来ました。
新千歳空港→羽田空港→北九州空港と乗り継いで、
ホテルに着いたのが午前0:20頃でした。
はじめてスターフライヤーの飛行機に乗りました。
ANAとの共同運航便です。
■ ■
日韓形成外科学会への参加は2回目です。
2004年に第7回日韓国際形成外科学会が札幌で開催されました。
杉原平樹先生が会長でした。
私は目頭切開でPRSに論文を書かれた、
韓国テグ市の形成外科医Cho先生とはじめてお会いしました。
Cho先生のMedial Epicanthoplasty Combined with Plication of the Medial Canthal Tendon in Asian Eyelids
アジア人の内眼角靭帯短縮による目頭切開
…という論文を読んで目頭切開の手術をはじめました。
■ ■
今年の第15回日韓形成外科学会は、
第43回日本美容外科学会に合わせて、
2020年9月18日~20日に行われる予定でした。
ところがコロナ禍で美容外科学会は2021年2月に延期され、
第15回日韓形成外科学会は2023年5月に延期されました。
学会長の清川兼輔先生、久留米大学形成外科のスタッフのみなさんは、
ほんとうに大変だったと思います。
今日の学会には韓国や中国の先生もいらしてます。
中国でもなんちゃって美容外科医がした不自然な二重を、
形成外科の先生が修正する手術があるそうです。
医学講座
小児で増加する電気ケトル熱傷
今日は2023年5月28日(日)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
予想最高気温は23℃です。
金曜日に第49回日本熱傷学会から帰ってきたばかりなのに、
明日から小倉の第15回日韓形成外科学会に参加するため、
夜の飛行機で小倉に行きます。
■ ■
第49回日本熱傷学会で知っていただきたい発表がありました。
小児で増加する電気ケトル熱傷
平尾大祐ひらおだいすけ、日原正勝、光井俊人、覚道奈津子
関西医科大学附属病院形成外科
【目的】小児熱傷は日常的に遭遇頻度の高い疾患である。その中でも特に乳幼児の熱傷の割合は高い。今回、当院を受診した過去11年問の乳幼児熱傷患者について検討し、臨床統計学的検討を行った。
【方法】2011年1月から2021年12月までの11年間に当院を受診した乳幼児の新鮮熱傷患者184名について、初診時診療科、受傷年齢、受傷部位、受傷面積、受傷深達度、受傷原因、原因種別の検討を行った。
【結果】全期間を通して、熱傷患者は緩やかに減少していた。性差はほぽなく、生後6か月から1歳児の受傷が多かった。初診時対応は形成外科が多く、外来通院で経過観察した患者が多かった。受傷部位は背臀部を除き、他の部位でほぼ差はなかった。受傷面積は5%TBSA以下が約80%を占め、深達度はSDBが最も多かった。受傷原因は液体が多く、中でも熱湯汁類が約70%を占めた。熱湯汁類の詳細として、電気ケトルによる受傷が著増していた。
【考察】乳幼児新鮮熱傷症例は減少傾向であった。受傷原因として、特に電気ケトル熱湯による受傷が増加していた。
電気ケトルを保有する家庭が近年増加していることが理由の一つと考えられ、乳幼児を持つ家庭、医療機関、企業、マスコミにおいて情報を共有し、対策を行う必要があると考えられる。
【結論】近年電気ケトル熱傷は増加傾向にある。保護者は危険性を理解し、社会全体としても予防策を講じる必要がある。
(以上、第49回日本熱傷学会抄録集より引用)
■ ■
電気ケトルはかなり普及しています。
うちのばあさんも持っていました。
意外と不安定です。
沸騰させて倒すと凶器になります。
私が日本熱傷学会で発表してマスコミに取材していただいたのが、
加湿器によるやけどです。
読売新聞社が最初に取材に来てくれました。
■ ■
関西医大形成外科の日原正勝先生は、
2019年1月26日の第25回日本熱傷学会北海道地方会で、
特別講演広範囲熱傷の治療戦略2019をしてくださいました。
日本形成外科学会専門医、
日本熱傷学会専門医、
日本救急医学会専門医、
3つも専門医を持った、
熱傷治療のスペシャリストです。
平尾大祐先生のご発表をマスコミが取り上げてくれることを願っています。
電気ケトルは注意しないと危ないです。
医学講座
第49回日本熱傷学会(東京)③
今日は2023年5月27日(土)です。
昨夜、東京から帰ってきました。
私が札幌行の飛行機に搭乗した後で、
関東地方で地震がありました。
私は着席していたので気づきませんでした。
飛行機は予定通り離陸し、
定刻に新千歳空港に着きました。
■ ■
地震や災害はいつ起きるかわかりません。
形成外科で災害時に役立つのが熱傷治療です。
3年間のブランクがありましたが、
熱傷治療がまた進歩していました。
東京女子医大形成外科で行われていた超早期手術、
広範囲熱傷の救命のために必須の手術になりました。
難しい手術なので、できる施設はまだまだ限られています。
■ ■
京都アニメーション放火殺人事件
大阪のクリニック放火事件
ふつうに暮らしていても、
いつ災難にあうかわかりません。
時代が変わって広範囲熱傷の患者さんは減りました。
世界を見ると紛争地域などに熱傷の患者さんがいます。
核戦争になったら悲惨です。
熱傷治療は国民を守るために必要だと思います。
来年は第50回日本熱傷学会が大阪で開催されます。
来年も参加したいと思っています。
医学講座
第49回日本熱傷学会(東京)②
今日は2023年5月26日(金)です。
東京は晴れのいいお天気です。
最高気温は25℃で過ごしやすいです。
第49回日本熱傷学会のご報告です。
とても勉強になります。
一日目に感動した発表は会長講演でした。
■ ■
学会長の櫻井裕之先生は東京女子医大形成外科の教授です。
お若い頃からまじめで素敵な先生です。
東京女子医大形成外科の3代目の教授です。
初代教授 平山峻ひらやまたけし先生
2代目教授 野﨑幹弘のざきもとひろ先生
平山先生も野﨑先生も形成外科の大家です。
■ ■
研究テーマーが北大形成外科と共通のところがあり、
昔から北大形成外科と親しくさせていただいていました。
櫻井会長の講演で感動したのが、
克誠堂の形成外科2023年6月号に掲載される、
私の心に残る1症例に櫻井先生が書かれた患者さんが、
第49回日本熱傷学会で一番心に残りました。
■ ■
櫻井先生が治療された若い全身熱傷の患者さんです。
櫻井先生が卒後6年目の時に、
女子医大形成外科の熱傷ユニットで治療されました。
今は高度救命救急センターのICUで、
救急の先生たちが全身熱傷治療をしています。
昔は形成外科だけで重症熱傷の患者さんを治療していました。
私もそうでしたが大変でした。
■ ■
東京女子医大形成外科は、
世界で最先端の熱傷治療をしていました。
超早期手術という難しい治療をしていました。
私が市立札幌病院に勤務していた頃でしたが、
私にはできない治療でした。
みごとに救命し社会復帰させた櫻井先生が、
今年の会長講演で多くの反省点を、
とても正直に話してくださいました。
なかなかできないことです。
同業の先生は来月発売される克誠堂の形成外科2023年6月号をぜひ読んでください。
医学講座
第49回日本熱傷学会(東京)①
今日は2023年5月25日(木)です。
第49回日本熱傷学会に参加するために東京に来ました。
東京はいいお天気です。
今日の東京の最高気温は23℃、
札幌の最高気温は26℃、
山形の最高気温は25℃です。
札幌より東京が過ごしやすそうです。
■ ■
日本熱傷学会総会は、
第45回日本熱傷学会(北九州)以来、
4年ぶりです。
コロナで3年間出席できませんでした。
日本熱傷学会にはたくさんの思い出があります。
私のはじめての学会発表は、
1984年5月に東京で開催された第10回日本熱傷学会でした。
学会長は、防衛医科大学校皮膚科教授藤田恵一先生でした。
■ ■
糖尿病を持った老人熱傷の一例が私のはじめての全国学会での発表でした。
糖尿病のおばあちゃんが全身に大やけどをして、
函館中央病院形成外科へ入院しました。
何もわからない私は上司の小野一郎先生の指示通りに治療をしました。
小野一郎先生の奥様が小野百合先生です。
奥様は糖尿病専門医。
糖尿病のおばあちゃんは、
小野百合先生が札幌から電話で指導してくださり回復されました。
■ ■
今年の日本熱傷学会総会会長は、
東京女子医科大学形成外科学教室教授櫻井裕之先生です。
櫻井先生の会長挨拶です。
初代教授平山峻先生が昭和60年に第11回本学会を、
前教授野﨑幹弘先生が平成9年に第23回本学会を主催しております。
昭和、平成、令和の3時代に亘り本学会を主催できることを、
教室員・同門会員とともに大変光栄なことと感じております。
3代にわたり日本熱傷学会総会を開催され、
同門の佐々木健司先生が2009年に第35回日本熱傷学会、
仲沢弘明先生が2017年に第43回日本熱傷学会を開催されました。
■ ■
東京女子医大形成外科の同門だけで、
5回も日本熱傷学会総会を開催されています。
これはすごいことです。
今日と明日の2日間でやけどの勉強をします。
熱傷治療と形成外科は、
キズを治すという目的が共通しています。
きれいにやけどを治す知識と技術は、
きれいにキズを治す形成外科治療にも役立ちます。
私が熱傷学会に参加する理由です。
医学講座
原爆乙女と形成外科
今日は2023年5月24日(水)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
ゼレンスキー大統領の広島訪問で、
原爆と形成外科のことについて、
ぜひ知っていただきたいことがあります。
原爆乙女と呼ばれた患者さんたちです。
菅原康志先生のページに記載があります。
■ ■
おそらく医師を含めた多くの日本人にとって、形成外科の存在が広く知られることになったのは、1955年にHiroshima maiden と呼ばれた若い女性被爆者の治療が、アメリカ政府の計らい(Peace-Center Foundation)によりマウントサイナイ病院で行われことに始まるだろう。
その際、治療にあたった A.J. Barsky 教授は、翌1956年に来日し「広島原爆乙女の治療を中心としたPlastic surgery」という講演を、東大医学会で行っている。
当時は、整形外科、皮膚科、耳鼻咽喉科といった診療科内で、形成外科的診療を行っていた一部の医師が、それぞれが持つネットワークを通じて情報交換を行っていたが、そうした機運が熟した1960年に、最初の独立した形成外科診療科が東京大学に設立されている。
■ ■
形成外科という言葉がなかった昭和20年代に、
Hiroshima maidenと呼ばれた若い女性被爆者が、
米国で治療を受けました。
この方たちが原爆乙女なのです。
ニューヨークのマウントサイナイ病院で手術をしてくださったのが、
形成外科のA.J. Barskyアーサー・バースキー 教授です。
原爆乙女の治療でPlastic surgeryが知られるようになりました。
■ ■
私くらいの年代の形成外科医だと、
一度は聞いたことがあると思いますが、
おそらく今の若い先生たちはご存知ないと思います。
長崎大学形成外科の初代教授、
難波雄哉先生は1958年、日米交換研究員として渡米し、
当時Plastic Surgeryの世界的権威であったBarsky教授の下で、
ニューヨークの Mt.Sinai病院でPlastic Surgeryの研修を受けました。
これは日本人として最初の形成外科研修のための留学でした。
■ ■
昭和大学形成外科の初代教授
鬼塚卓彌先生は1956年東大医学部を卒業、
整形外科大学院修了時に 三木教授の指名で、
原爆乙女治療基金の留学生として
当時米国形成外科の最高峰であった
ニューヨークMt.Sinai病院のDr.Barsky教授のもとに留学し
形成外科の最先端技術を習得しました。
■ ■
日本の形成外科が発展した背景には、
多くの日本人が米国で研修させていただいた歴史があります。
広島の原爆は悲しいですが、
その治療で日本の形成外科が発展しました。
68歳の形成外科医として、
若い先生に語り継いで行きたいと思います。
明日から第49回日本熱傷学会が東京で開催されます。
医学講座
ゼレンスキー大統領、広島が復興したようにウクライナも
今日は2023年5月23日(火)です。
札幌はとても寒いです。
朝の気温は9℃、最高気温は14℃です。
ゼレンスキー大統領の、
人類の歴史から戦争をなくさなければならない
…の続きです。
一日も早く戦争を終わらせてほしいです。
■ ■
2023年5月22日のYahoo!ニュースです。
ゼレンスキー大統領、原爆死没者慰霊碑に献花 広島の復興にウクライナの未来を期待
主要7カ国首脳会議(G7サミット)のため広島を訪れたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は21日夕方、G7サミット閉幕後に平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花した。同日夜の記者会見では、平和記念資料館で見た原爆投下後の広島の写真に今のウクライナ・バフムートの惨状を連想し、広島が復興したようにウクライナも必ず復興すると、期待を強調した。アメリカ製戦闘機F-16の入手についても、期待を示した。
G7サミット閉幕後にジョー・バイデン米大統領との首脳会談を終えたゼレンスキー氏は、午後5時20分ごろに広島市中心部にある平和記念公園を訪れ、平和記念資料館に入った。
日本の複数メディアによると、被爆者の小倉桂子さんがゼレンスキー氏に英語で自身の経験を語った。小倉さんはこの時の様子について、「(ゼレンスキー大統領は)何もおっしゃらず、厳しい顔をしていた(中略)たまらない顔をしていた」と話した。
ゼレンスキー大統領は、資料館の芳名録に記帳。ウクライナ語で、「(平和記念)資料館の訪問に深く感銘を受けた。世界中のどの国も、このような苦痛と破壊を経験することがあってはいけない。現代の世界に核による脅しの居場所はない」と書いた。キリル文字で署名したほか、一番下にはラテン文字でも署名している。
約40分間の滞在後には、岸田文雄首相と通訳なしで言葉を交わしながら原爆死没者慰霊碑へ向かった。
慰霊碑の前に立つと、岸田氏と並んで厳粛な面持ちで、花束を手向けて黙祷(もくとう)した。ゼレンスキー氏が手にした花束には、ウクライナ国旗と同じ青と黄色のリボンが結ばれていた。
その後は慰霊碑の前で、広島の松井一実市長から慰霊碑の碑文や原爆ドームなどについて説明を受け、うなずきながら聞いていた。
ゼレンスキー氏はこの後、公園内の広島国際会議場に入り、岸田氏との首脳会談に臨んだ。
岸田首相は冒頭で、ロシアの核兵器による威嚇(いかく)やその使用はあってはならないとし、「核兵器のない世界」に向けて取り組む上でも、ゼレンスキー氏の献花は重要な意義を有すると述べた。
これに対してゼレンスキー大統領は、冒頭で、広島に招かれたこと、直接G7サミットに出席できたこと、「ウクライナの主権や領土一体性、ウクライナ国民への支持を表明いただいたこと」を「一生忘れることはない」と感謝した。
会談では、トラックなど自衛隊車両約100台や、非常用糧食300万食分などが日本側から提供されることが発表されたほか、ウクライナの負傷兵を自衛隊中央病院で受け入れることが決まった。
また、ウクライナ避難民支援のためにポーランドが発行しているサムライ債に、国際協力銀行(JBIC)が930億円規模の保証を行うことになった。
広島が復興したようにウクライナも
岸田首相との首脳会談後に国際会議場で記者会見したゼレンスキー氏は、「人類の歴史から戦争をなくさなくてはならない」と強調した。
大統領は、「敵がウクライナに使っている武器は核兵器ではないが、ロシアの爆弾と砲撃の後で全焼しているウクライナの街が、平和記念資料館で見た広島の写真の風景にとても似ていると思った」と話した。
「ウクライナの数万人の家族が暮らしていたところに残っているのは、灰とがれきです。街があったところには荒廃した野原、家があったところにはがれきだけが残っている。しかし広島は復興した。私たちは、ロシアががれきだらけにしたウクライナを再建したいと願っています。家が残っていない村が再建されるように」と、ゼレンスキー氏は述べた。
報道陣との質疑応答では、ロシアが制圧を主張するバフムートについてあらためて聞かれると、戦況の詳細は話せないとしたうえで、今日の時点でバフムートは「ロシアに占領されていない。この言葉にいくつもの解釈の余地はない」と言明した。
そのうえで大統領は、「正直に言うと、平和記念資料館で見た破壊された広島の写真が、バフムートの様子とまったくそっくりだった」と述べた。
「生きているものが何もない、すべての建物が破壊されている。どこに道路があって、どこに建物があったのかも全く想像がつかない、完全な破壊。人も誰もいない。なので象徴的な意味で、この素晴らしい近代的な街、生きている街、平和な街、人のいる街、広島を尊敬する。ウクライナのバフムートでも必ず、広島のような再建と復興が将来必ずあるということだ」と強調した。
平和記念資料館の展示を見ての感想を求められると、「確かに恐ろしい写真がたくさんあった。小さい子供たちが犠牲になっていた。ウクライナでも毎日同じようなことが起きている。どうして人間がこんな恐ろしいことをできるのか、特に子供に対してできるのか」と述べ、「広島の原爆の写真は、ウクライナの様子にとても似ている。人影だけが残った広島の写真があるが、プーチンはウクライナに影だけを残したがっているのだと、私は連想した」と話した。
和平の展望については、「ウクライナが提案する10項目の平和フォーミュラは将来の侵略国を止める手段となる」と、ロシア軍の全面撤退やウクライナの領土保全などを盛り込んだ自分たちの和平案の有効性を強調した。
「我々が反攻すればロシアは実感する」
BBCのテッサ・ウォン記者が、ウクライナにどのような武器供与が約束されたのか尋ねると、ゼレンスキー氏はいずれも「高品質」のもので「みんな」から提供されるとだけ答えた。
アメリカ製の第4世代型戦闘機F-16を同盟国がウクライナに提供するのをアメリカが認めたことを受けて、その状況について同記者が質問すると、「確実に取り組んでいく」と回答。「相手国がどこか分かっている」うえ、訓練提供の仕組みが決まる前から交渉してきたと述べ、「F16戦闘機は手に入るだろう」と自信をのぞかせた。
一方で、「いくつかは言えない。秘密なのではなく、本当に知らないので」と答えた。
その上で、「武器の一部については手に入れていないため、言及しないでおきたい。今のところ、問題はとてもグローバルだ。特に発射装置が必要だ」と述べた。
さらにウォン記者が、注目の集まるウクライナによる反転攻勢がいつ始まるのか、そもそも始まるのか尋ねると、ゼレンスキー氏は「申し訳ないがあなたの質問はどれもその性質上、漠然としか回答しかできない」と前置きし、「我々が反攻すればロシアは実感することになる」と答えた。
ゼレンスキー氏を乗せたフランス政府機は午後9時半過ぎ、広島空港を出発した。
ゼレンスキー大統領は離日後、ツイッターに英語で投稿し、岸田首相にG7への招待を感謝したと書いた。さらに「すでに割り当てられていた日本からの76億ドルの財政支援パッケージに感謝しているし、ウクライナの負傷兵受け入れとトラック100台の追加供与の決定にも感謝している」としている。
続けて、「前線の状況を日本の総理大臣に説明し、ロシアに対する日本の制裁継続の重要性を強調した」、「ウクライナ防衛軍の資材・技術面での能力を増強し、我々の国の土地から地雷を撤去する作業で、継続支援を協議した」という。
「ウクライナ復興について、ウクライナ・日本会議を開き、民間企業をこのプロセスに取り込んでいくことで合意した」とも書いている。
ゼレンスキー大統領は岸田首相とともに、原爆死没者慰霊碑に献花した(21日、広島)
慰霊碑に頭を下げる両首脳。ゼレンスキー大統領が手にした花束には、ウクライナ国旗と同じ色のリボンが結ばれていた
バフムートは完全に破壊され「何もない、死んだロシア人しかいない」とゼレンスキー氏
ゼレンスキー大統領の記帳内容
(以上、Yahoo!ニュース、BBC NEWS JAPANより引用)
■ ■
英国BBCのニュースを読んで、
ゼレンスキー大統領のお言葉に強く心を打たれました。
平和記念資料館で見た破壊された広島の写真が、
バフムートの様子とまったくそっくりだった
悲惨な状態がとてもよくわかります。
何の罪もない子供たちがかわいそうです。
美しいウクライナの国がまた元のようになれるように、
日本人として協力したいと思いました。
医学講座
人類の歴史から戦争をなくさなければならない
今日は2023年5月22日(月)です。
札幌は黄砂のため薄曇りです。
最高気温は17℃です。
昨日、広島のG7に、
ゼレンスキー大統領が来日され、
会見がありました。
ウクライナはほんとうに気の毒です
■ ■
昨日のYahoo!ニュースです。
【G7広島サミット】ゼレンスキー大統領が広島で会見「私たちは人類の歴史から戦争をなくさなければならない」
G7サミット出席のため広島を訪れたウクライナのゼレンスキー大統領は21日夜、岸田首相との会談の後、広島市内で会見を行った。
ゼレンスキー大統領は会見冒頭で「世界には戦争があるべきではないと思います。人類は長い歴史にわたり、多くの人生を戦争で失ってしまいました。人が人を死なせてきました。人類の歴史は戦争なしでは想像できないといわれていますが、私たちは人類の歴史から戦争をなくさなければならないと強調しています」と述べた。
また会見の中で「敵がウクライナに対して使っている武器は核兵器ではありませんが、ロシアの爆弾と砲撃の後で全焼しているウクライナの街が、平和記念資料館を訪れた時に見た広島の写真の風景にとても似ていたと思います」と述べていた。
(以上、Yahoo!ニュース、THE PAGEより引用)
■ ■
ゼレンスキー大統領の、
世界には戦争があるべきではないと思います。
人類は長い歴史にわたり、
多くの人生を戦争で失ってしまいました。
人が人を死なせてきました。
人類の歴史は戦争なしでは想像できないといわれていますが、
私たちは人類の歴史から戦争をなくさなければならない。
このお言葉に強く同感です。
■ ■
形成外科は戦争で傷ついた兵士を治す医学から発展しました。
戦争で鼻を失った人に鼻をつくる手術がはじまりの一つです。
ウクライナの戦争で傷ついた兵士を、
日本の協力で治してあげるなら、
私もぜひ参加したいと思います。
人類の歴史から戦争をなくさなければなりません。
戦争は大嫌いです。
医学講座
マイナ保険証使用上の注意
今日は2023年5月21日(日)大安です。
せっかく大安の日曜日なのに、
雨が降っていました。
最高気温は17℃でした。
午後からは少し晴れました。
札幌美容形成外科はの休診日でした。
■ ■
マイナ保険証が使えるようになり学習したことです。
私が心配しているのは、
手術情報を含む診療情報です。
2023年5月11日(木)から、医療機関・薬局においても「手術情報を含む診療情報」が閲覧可能になりました。
医療機関は仕方がないとしても、
くすりをもらいに行くだけの薬局で、
知られたくない診療情報があります。
■ ■
薬局に処方箋を出した時に、
保険証を確認される場合があります。
保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則の第三条に、
「電子資格確認又は患者の提出する被保険者証によって療養の給付を受ける資格があることを確認しなければならない。」
…という条項があるためです。
薬をもらうだけなのに、、、という思いもあります。
薬剤師さん以外の薬局の人にも読まれる可能性があります。
■ ■
保険証の確認だけでしたら、
手術情報を含む診療情報は見られません。
胃がんの手術をしたとか、
他の人には絶対に知られたくない手術情報があります。
マイナカードで受付をする時は、
本人でなければできません。
顔認証か暗証番号4桁です。
この認証で情報提供に同意しますか?
…という画面が出てきます。
■ ■
この時に、
【同意しない】を押してください。
そうすると情報は保存されません。
【同意する】を選択すると、
自動的に保存されてしまいます。
他人に知られたくない手術や病気はあります。
【同意しない】を押してください。
私はマイナカードではなく、
保険証を利用するのが安全だと思っています。