院長の休日
敬老の日2023
今日は敬老の日です。
69歳になった私はおじいさんです。
ありがたいことに、
目も見えるし、
手も震えません。
頭もボケていないと思います。
階段も上がれます。
■ ■
うちの奥さんから、
来年は70歳だから、
敬老パスをもらえると言われています。
正確には敬老優待乗車証と言います。
札幌市HPに書いてあります。
札幌市にお住いの70歳以上の方を対象に、
外出を支援し、
明るく豊かな老後の生活の充実を図るため、
1,000円~17,000円の自己負担で、
10,000円~70,000円分の公共交通機関の利用ができます。
交付対象者
札幌市内に住民登録があり、
引き続き居住している満70歳以上の方
…だそうです。
■ ■
今は敬老ICカードになっているようです。
きっと来年になったら、
もらいなさい!
…と奥さんに言われます。
でもなぁ~
働いているうちは、
敬老の字が入っていないICカードがいいかなぁ~?
…とちょっと見栄っ張りの私が思っています。
医学講座
SNS集客の害
今日は2023年9月17日(日)です。
第46回日本美容外科学会(横浜)で知り合いの先生から教えていただきました。
今はインスタとYouTubeの時代、
インスタに上げて、
YouTubeで宣伝しないとダメなんだそうです。
残念なことにSNSには害もあります。
■ ■
うちの奥さんからは、
もう院長日記の時代じゃないとか、
TikTokで踊らないとお客さんが来ないと言われています。
69歳のじじいが、
TikTokで踊れるかい!
さくらんぼさんの果樹園に雨が降るように、
雨乞いの踊りなら踊るけど、、、
…と言い合いになっています。
■ ■
日本美容外科学会に行って、
私と同じようなまじめな形成外科医と話すと、
日本の現状がよくわかります。
TVでCMを流している美容外科、
『まずは無料カウンセリングから』
…という言葉だけで違法広告です。
医療機関が宣伝できるのは、
クリニック名や場所など限られた項目だけです。
■ ■
SNS集客でお客さんを集めて、
小顔になりたいというお嬢さんに、
HIFUの施術をして、
熱傷を起こしたり、
小顔どころか変な顔にしているエステや美容クリニックがあるそうです。
何度も言っているように、
タダほどこわいものはありません。
無料相談にはくれぐれも気をつけていただきたいです。
医学講座
第46回日本美容外科学会(横浜)③
今日は2023年9月16日(土)です。
昨夜、横浜から帰ってきました。
私が搭乗した便は19:00発の札幌行きでした。
夕方、ANAから案内が来ました。
現在、東京羽田空港では雷による運航への影響が発生しています。
ご搭乗予定の09月15日 東京発 札幌行き NH77便は、遅延など運航への影響が懸念されます。
嫌な予感がしましたがそのまま空港に行きました。
■ ■
FBで他の先生から、
福岡行きが欠航になったとか、
新幹線が止まって、
席がないとか、
空港周辺のホテルも満室という情報が来ました。
札幌に帰られないと困るなぁ~と思っていたら、
19:00発の札幌行は、
20:15発頃に離陸できました。
札幌に帰って来られてよかったです。
■ ■
第46回日本美容外科学会の2日目は、
下まぶたの手術を勉強してきました。
学術教育委員会企画
下眼瞼の美容外科手術を学ぶ1
9月15日(金)9:00~12:10 第1会場(5F 503)
司会:
池本繁弘(リビジョンクリニック)
王子富登(OZI SKIN CLINIC)
私の行っている下眼瞼形成術
小室裕造(帝京大学形成外科/真崎医院/THE ONE.)
司会:
山脇孝徳(YOUR FACE CLINIC)
野本俊一(BR CLINIC GINZA)
経結膜的眼窩脂肪切除と脂肪注入を組み合わせた下眼瞼形成術
水谷和則(銀座みゆき通り美容外科)
下眼瞼の美容外科手術を学ぶ 2
9月15日(金)14:50~16:30 第1会場(5F 503)
司会:
奥村 仁(銀座ファインケアクリニック)
田中哲一郎(TETSU 形成・美容クリニック)
演者が行なっている中顔面リフトの実際
大竹尚之(松倉クリニック代官山大竹ラボ)
■ ■
下まぶたの手術は難しいです。
昔から、下まぶたに脂肪を注入すると、、、
凹凸になるのでするな!
…という先生がいました。
最近は、
下まぶたにいろいろなものが注入されて、
困っている人がたくさんいます。
除去するのが上手なのが、
BR CLINIC GINZAの野本俊一先生です。
■ ■
ヒアルロン酸などを注入して、
不自然に膨らんでいる人もいます。
ヒアルロン酸を溶かしても、
ちゃんと溶けているかどうかわかりません。
手術も変わってきています。
経結膜脱脂と呼ばれる、
まぶたの内側から脂肪を除去する手術もあります。
■ ■
私の目を手術してくださった、
大竹尚之先生の手術を見せていただきました。
とても勉強になりました。
69歳になりましたが、
日々進歩する美容外科医療に追いついて、
少しでもお役に立ちたいと思っています。
無事に札幌に戻って来られてよかったです。
札幌は涼しくていい街です。
医学講座
第46回日本美容外科学会(横浜)②
2日間の第46回日本美容外科学会が終わりました。
2日間で1041人の参加者がありました。
羽田空港で札幌行きの飛行機を待っています。
JSAPSじぇいさぷすと呼んでいる、
形成外科医が多い日本美容外科学会です。
今年はコロナ禍が終わったので、
会員懇親会もありました。
北里大学医学部形成外科の武田啓たけだあきら教授に感謝いたします。
■ ■
学会一日目に、
シンポジウム1
9月14日(木)9:00~10:30第2会場(5F 501)
美容外科的視点に配慮した口唇裂最終手術
司会:
宮脇剛司 先生(東京慈恵会医科大学 形成外科学講座)
中北信昭 先生(自由が丘クリニック)
演者:
宮脇剛司 先生(東京慈恵会医科大学形成外科学講座)
三川信之 先生(千葉大学形成・美容外科)
杉本孝之 先生(北里大学医学部形成外科・美容外科学)
中北信昭 先生(自由が丘クリニック)
古山登隆 先生(自由が丘クリニック)
…を聞きました。
■ ■
私はもともと形成外科医なので、
形成外科の治療や手術に興味があります。
唇裂手術は難しいです。
発表された先生たちはベテランばかりです。
慈恵医大形成外科の宮脇教授は鼻、
千葉大学形成・美容外科の三川みつかわ教授は、
上顎骨の骨延長術で有名な先生です。
美容外科の技術を取り入れてとてもいい結果になっていました。
■ ■
自由が丘クリニックの中北先生と古山先生は、
保険外診療ですが、
美容外科で使うヒアルロン酸で、
とても上手に治していらっしゃいました。
形成外科と美容外科のコラボで、
以前には考えられなかった結果です。
50代や70代の患者さんが、
長年の悩みを解決していらっしゃいました。
日本美容外科学会に参加してよかったです。
わきが
第46回日本美容外科学会(横浜)①
第46回日本美容外科学会で横浜に来ました。
暑いです。
横浜の最高気温は33℃、
山形の最高気温も33℃です。
今日の札幌は最高気温が22℃です。
北海道と本州は違いますね。
■ ■
今日は朝8:00から、
公益社団法人日本美容医療協会主催、
美容レーザー適正認定医講座を聞きました。
ミラドライの適正使用、
こまちクリニック院長、藤本卓也先生です。
60分の講座でとても勉強になりました。
残念なことですが2023年1月に、
ミラドライの適正使用に関する注意喚起が発表されました。
■ ■
日本皮膚科学会HPの記載です。
ミラドライ®治療を受けた健康な女性が、
治療後に持続的発熱、
持続的疼痛、
治療部位からの出血といった重篤な副作用を生じ、
トキシックショック様症候群を合併したフルニエ壊疽によると考えられる
急速な全身状態の悪化によって6日目に死亡したとされています(係争中案件)。
ミラドライ®️の施術が死因に直接関わったかは現時点で定かではありません。
■ ■
日本形成外科学会や、
日本美容外科学会からも通達が届いています。
『切らないわきが治療』として人気があるミラドライですが、
思わぬ事故がありました。
公益社団法人日本美容医療協会としても、
あらためて適正使用のために、
こまちクリニック院長の藤本卓也先生に講演をお願いしました。
■ ■
朝8:00からの講演だったので、
それほど多くの先生はいらっしゃいませんでしたが、
とても勉強になりました。
藤本先生のご講演で、
ミラドライを照射する前には、
十分な量の局所麻酔をすること、
局所麻酔薬を生理的食塩水で希釈して、
メイロンという薬を混ぜて投与することを教えていただきました。
■ ■
ミラドライの効果を十分に出すために、
レベル5で照射し、
アポクリン腺が多い中央部や乳房に近い部位には、
必要に応じて2パスの照射をするのがいいと教えていただきました。
ミラドライの原理は電子レンジなので、
ミラドライで豚肉や鶏肉が焼けていました。
やせ型で皮下組織が薄い人などは、
十分に注意しないと神経損傷の危険があることも教えていただきました。
同じ機器でもどこでやっても同じではありません。
経験豊富な先生にやってもらうことです。
関西でしたら京橋のこまちクリニックです。

医学講座
札幌西武跡35→31階に
今日は2023年9月13日(水)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
昨日の大雨がうそのようです。
浸水したり、
停電になった地域の方にお見舞い申し上げます。
今年はほんとうに異常気象です。
■ ■
今日の北海道新聞に、
先日お伝えした札幌西武跡地のことが詳しく出ていました。
2023年9月13日、北海道新聞朝刊の記事です。
札幌西武跡、35→31階に 再開発ビル、2025年度着工
JR札幌駅南口の札幌西武跡地を含む札幌市中央区の北4西3街区再開発で建設予定の複合ビルを巡り、家電量販店大手のヨドバシホールディングス(HD、東京)などでつくる再開発準備組合が、当初の地上35階建ての高層棟を31階建てに縮小し、高さを30メートル下げる計画であることが12日、わかった。建設費高騰を受けた変更で、2024年度に既存建物の解体を始め、25年度の新ビル着工を目指す。
複合ビルの延べ床面積は、21万200平方メートルから、20万1500平方メートルになる。当初上層階で計画していたホテルを取りやめ、オフィスの面積を拡大し、働く人が利用する宿泊滞在機能を一部に設ける。商業施設とする低層棟の高さ(約60メートル)などは変わらない。2028年度の完成を目指す。
関係者によると、当初約1千億円を見込んでいた建設費は、円安などによる資材高騰や人手不足による人件費の上昇で、3~4割程度増額。ホテルと比べて建設費を抑えられ、安定した収益が見込めるオフィスの割合を増やす。宿泊機能で他のオフィスとの差異化を図り、事業全体の採算性の向上を図る。
札幌の再開発を巡っては、札幌駅南口に整備される複合高層ビル(北5西1、西2)でも、JR北海道などが当初計画の見直しを進めている。(高橋祐二)


(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
2019年に発表された最初の計画では、
2023年着工、2025年開業でした。
コロナ禍もあったし、
建設費が高騰して、
今の計画では
2025年着工、2028年完成になりました。
計画が順調に進んで、
無事にビルができてほしいです。
医学講座
増加する美容医療のトラブル2023
今日は2023年9月12日(火)です。
札幌の天気は曇り、
雨の予報です。
最高気温は27℃、
さくらんぼさんの山形は、
曇のち雨で、
最高気温は33℃です。
異常高温がおさまってほしいです。
■ ■
昨日の院長日記美容外科への思い2023の続きです。
残念なことですがよくない美容外科やよくない美容皮膚科があります。
形成外科や皮膚科をまったく勉強していない、
眼科や婦人科の先生が、
レーザーぱしぱしでシミ治療をしているところがあります。
大手美容外科でも、
何の経験のない初期研修を終えたばかりの先生が、
レーザーでぱしぱししているところがあります。
■ ■
私が何度も言っているように、
皮膚がんの見落としは患者さんの死につながります。
少なくとも、
脂漏性角化症、
色素性母斑、
基底細胞腫、
悪性黒色腫、
この4つが鑑別できる目を持つことです。
■ ■
高額の年俸にひかれて、
チェーン店の院長になると医師個人が訴えられます。
2023年8月30日に公表された、
国民生活センターからの注意喚起です。
残念なことに、
マスコミで取り上げられることは少なく、
朝から美容外科の違法広告CMがTVで流れています。
■ ■
増加する美容医療サービスのトラブル

-不安をあおられたり、割引のあるモニター契約を勧められても慎重に判断を!-
2023年8月30日:公表
全国の消費生活センター等には美容医療サービス(注1)に関する相談が多く寄せられています。相談件数は年々増加傾向にあり、2022年度は3,000件を超え、過去5年で最多になりました。
相談事例をみると、カウンセリングのために来院したところ、「今やった方がいい」「今やらなければ間に合わない」などと、その場での契約と施術を迫る勧誘がみられます。また、割引のあるモニター契約を勧めることで消費者に割安感を抱かせ、広告に載っている金額や消費者の予算よりも高額な契約をさせているケースが目立ちます。
美容目的の施術は、多くの場合、緊急性がありませんが、カウンセラー等から不安をあおられ急かされて契約し、即日施術を受けた後で後悔しているケースなどがみられます。
そこで、トラブル防止のため相談事例を紹介するとともに、消費者への注意喚起を行います。
図.PIO-NET(注2)における美容医療サービスに関する相談件数

2022年度同期件数(2022年7月31日までの登録分)は945件
年度別相談件数:2018年度は1,980件、2019年度は2,036件、2020年度は2,209件、2021年度は2,767件、2022年度は3,709件、2023年度は7月31日までで1,845件です。
年度別相談件数:2018年度は1,980件、2019年度は2,036件、2020年度は2,209件、2021年度は2,767件、2022年度は3,709件、2023年度は7月31日までで1,845件です。
(注1)本資料における美容医療サービスとは、医師による医療のうち、「専ら美容の向上を目的として行われる医療サービス」を指し、医療脱毛、脂肪吸引、二重まぶた手術、包茎治療、審美歯科、植毛等が主な施術(医学的処置、手術及びその他の治療)である。
(注2)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースのこと。消費生活センター等からの経由相談は含まれていない。2023年7月31日までの登録分。
相談事例
鼻の施術のカウンセリングに行き、「モニター価格もある」「今やった方がいい」と強く勧められ、その場で契約して施術を受けたが、鼻が腫れてしまった。元に戻してほしい
鼻先を尖らせる施術を検討しており、インターネットで検索して見つけた美容外科の無料メッセージアプリのアカウントを登録した。カウンセリングのみのつもりで予約して来院すると、個室に案内され、カウンセラーによるカウンセリングを受けた。「鼻の先端を尖らせたい。切らない手術を受けたい」と伝えると、「メッシュを入れると鼻筋が通る」と言われた。施術前後の画像を見せられ、「モニター価格もある」「これからマスクを外す生活になったら手術したことが周りにわかってしまう。今やった方がいい」と1時間半勧誘を受けた。「考える」と言ったが、「私も施術を受けた。大丈夫だ」などと強く勧められ、圧を感じた。その後医師から説明を受け、鼻尖形成と鼻先尖鋭、そのほか麻酔代等で、合計約100万円の契約をした。クレジットカード2枚で決済し、そのまま施術を受けたが、鼻が腫れてしまった。元に戻してほしい。
その他、以下のような相談も寄せられています
インターネットで見つけたAGA治療クリニックで「今やらなければ間に合わない」と言われて約190万円のモニター契約をした。不安をあおられて契約したので取り消したい。
美肌治療のカウンセリングを予約したがリフトアップのモニター契約を勧められた。顔が少し腫れる程度と聞いて施術を受けたが、ひどく腫れてしまい、支払いに納得できない。
駅前で声をかけられ、無料の医療脱毛の施術後にモニター価格で約46万円の契約をした。嘘の収入を書くよう指示されて個別クレジットを申し込んだので、解約したい。
相談事例からみる問題点
消費者の不安をあおったり、モニター契約等による大幅な割引を提案して、即日契約・施術を急かす。
施術の手軽さを強調する説明により、消費者がリスクや副作用を十分に理解できていない。
クレジット契約等の分割払いをしてでも契約をする消費者が多いように説明したり、虚偽の年収や貯金額を申請するよう案内している。
消費者へのアドバイス
今すぐ施術が必要だと不安をあおられたり、モニター契約等を勧められても、その場で契約・施術をしないようにしましょう。
施術前にリスクや副作用の確認をしましょう。
クレジットを組んでまで必要な施術なのかよく考えましょう。
不安に思った場合やトラブルになったときは、消費生活センター等に相談しましょう。
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
■ ■
とても残念なことですが、
これが日本の美容医療の一部です。
無料カウンセリング
モニター契約
くれぐれも気をつけてください。
同じ機器で治療をしても、
先生による差があります。
レーザーぱしぱしで顔に二度熱傷の患者さんも診ました。
気をつけていただきたいです。
医学講座
美容外科への思い2023
今日は2023年9月11日(月)です。
札幌は秋らしい気候になりました。
今朝は曇りでした。
今日の最高気温は26℃、
山形のさくらんぼさんのところは、
最高気温が33℃です。
今年は異常に暑くて雨が少ないです。
果樹園を心配しています。
■ ■
今週は第46回日本美容外科学会が横浜で開催されます。
日本には2つの日本美容外科学会があります。
今週開催されるのは、
形成外科医が多い日本美容外科学会JSAPSじぇいさぷすです。
正式には一般社団法人日本美容外科学会と言います。
もう一つの日本美容外科学会JSASじぇいさすも、
同じ⼀般社団法⼈⽇本美容外科学会です。
■ ■
私たちは、
JSAPSじぇいさぷす
JSASじぇいさす
…と呼んで使い分けています。
日本で行われている美容外科手術や治療は、
形成外科医ではない、
チェーン店の〇〇美容外科というところが多いです。
残念なことですがよくない美容外科もあります。
■ ■
今週の木曜日と金曜日に横浜で開催される、
第46回日本美容外科学会の会長が、
北里大学医学部形成外科の武田啓たけだあきら教授です。
日本美容外科学会JSAPSじぇいさぷすの理事長も武田啓たけだあきら先生です。
武田先生の会長挨拶です。
患者さんが幸せになるということは、
同時にそれを提供する我々医療者が幸せになるということでもあり、
さらに言えば美容医療にかかわるすべての人の幸せに繫がります。
安全で効果的な治療法、
そしてより身近な美容医療について議論し追求していく学会になればと思っております。
今週の第46回日本美容外科学会を楽しみにしています。
医学講座
タンポン使用で命の危機
今日は2023年9月10日(日)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
ようやく9月の北海道という気候になりました。
最高気温は28℃です。
山形のさくらんぼさんのところは、
最高気温が32℃、
まだまだ雨が少ないようです。
お天気が回復してほしいです。
■ ■
昨日のYahoo!ニュースです。
2007年5月16日の院長日記に書いた、
タンポンショックです。
救命救急をやっている医師にとっては常識です。
医学部の講義でも必ず教えます。
残念なことに、
中学校や高校の保健体育では教えません。
女の人が使うタンポンで命を落とすことがあります。
男性にも知っていただきたいです。
■ ■
2023年9月9日、Yahoo!ニュースです。
タンポンを6週間入れっぱなしにした女性、命拾いも「干からびたミイラのようだった」(豪)
「まさか、タンポンの使用で命の危機に晒されるなんて! 学校では教えてくれなかったことよ。」
そのように語るのは豪ニューサウスウェールズ州ニューカッスルに住む1児の母、ケルシー・フォスターさん(Kelsey Foster、29)だ。
ケルシーさんがタンポンの使用を始めたのは10代の頃で、自分が「トキシックショック症候群(TSS)」を発症するまで「タンポンは安全で便利な生理用品」と信じて疑わなかったという。ところが30歳を目前にして経験した“ある出来事”が、それまでの考えを一蹴するきっかけになったそうだ。
ケルシーさんはその出来事について、このように話している。
「実はここ2か月ほど、下腹部の痙攣と痛みがひどく、5度ほど入退院を繰り返していたの。胆石が見つかった後、胆のうが破裂してしまってね。とにかくいつも疲れていて、肝臓の機能が低下して、検査をしながら手術を待っていたところだったわ。ただ子宮内膜症だったこともあって、痛みには慣れっこになっていてね。激痛や痙攣があっても、『またいつものこと』と放っておいたのよ。」
「でも8月30日のこと、トイレに行くと、何かがポロリと落ちるのを感じたの。」
ケルシーさんは当時、「血の塊だろう」と思ったそうだが、よく見ると古いタンポンであることに気付いて驚愕した。
「血の塊が出てくることはよくあったの。でもタンポンだと分かった時は衝撃だった。信じられない思いでいっぱいだったわ。」
「正直なところ、タンポンをどのくらい入れっぱなしにしていたかは思い出せないの。ただ最後に生理がきたのは6週間前だから、きっとその頃でしょうね。」
「なぜタンポンを取り出し忘れたのかは分からないけど、入院で生活のリズムが狂ってしまったことと、ストレスが原因だと思う。入院中にタンポンを入れ、薬の影響や睡眠不足などが重なって忘れてしまったのよ。」
月経周期が不規則だというケルシーさんは、「少なくとも6週間から2か月はタンポンが体内に残されていたのではないか」とも述べており、テックインサイトのインタビューでは、こんな衝撃的な事実を明かしてくれた。
「出てきたタンポンを見た時は驚いたわ。だってそれはまるで、“古代エジプトの干からびたミイラ”のようだったの。血だらけの塊のようなものを想像していたから、衝撃は大きかったわ。」
ケルシーさんはそのタンポンをチャック付ビニール袋に入れ、医師に手渡したそうだ。そして血液検査の結果、TSSの感染が判明した。
なお、タンポンの長期使用時や取り出し忘れなどにより発症するTSSは、黄色ブドウ球菌が増殖し、毒素が産生されて起きるもので、突然の高熱、発疹、倦怠感、嘔吐、下痢、腹痛、錯乱などの症状が現れるという。また症状は急速に進行し、肝臓、腎臓、消化管、中枢神経系などの臓器に障がいがみられるようになり、最悪の場合は死亡する。
病院で検査を受けたケルシーさんは、医師に「胆のうが破裂し、抗生物質を長く使用していたことで命を救われた」と命拾いしたことを明かし、TSSについてこう語った。
「TSSは発症から24~48時間以内に様々な症状が現れ、命を危険に晒すの。これは冗談なんかじゃないわ。だからあのタイミングでタンポンを発見できて本当に良かったと思っているの。医師には『命が助かったのは幸運だった』と言われたわ。」
現在は一日に3錠の薬を服用し、順調に回復しているとのことだが、ケルシーさんは「TSSへの感染は精神的にも身体的にもつらかった」と明かしており、最後にこのように述べた。
「細菌感染で人の命を奪ってしまう可能性があるタンポンが法的に認められているなんて、今更ながら驚いているの。友人でタンポンの出し忘れを経験をした人が意外に多いことも分かったし、『生理やタンポンについて語ることは決して恥ずかしいことではない』という認識をみんなが持つべき。特にTSSについてはもっと多くの人に知ってもらい、注意喚起できたら嬉しいわ!」
ちなみに過去には、タンポンを2年間も入れっぱなしだった女性や、学校の旅行中にタンポンの長時間使用で16歳少女が死亡したケース報告されており、専門家は1回のタンポンの使用は8時間を超えないように注意を呼びかけている。
画像は『Kelsey Foster 2023年8月24日付Instagram「Eat pray slay.」、2023年8月29日付Instagram「She got the smile she got the eyes」、2023年7月24日付Instagram「Better than your ex」』『news.com.au 2023年9月6日付「Woman ’lucky to be alive’ after leaving tampon in for too long」(Picture: Instagram / @kelseylfoster)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

タンポンを少なくとも6週間入れっぱなしで、細菌感染による急性疾患「トキシックショック症候群(TSS)」を発症したケルシーさん(29)。それまでタンポンは安全で便利だと思っていたという(画像は『Kelsey Foster 2023年8月24日付Instagram「Eat, pray, slay.」』のスクリーンショット)
タンポンを長期間入れっぱなしにし、細菌感染による急性疾患「トキシックショック症候群(TSS)」を発症した女性が、自身の経験をシェアし「命を脅かす可能性があるTSSについて、より多くの人に知って欲しい」と訴えた。豪ウェブメディア『news.com.au』などで伝えられたニュースだが、テックインサイトでは女性にインタビューを依頼したところ、快く応じてくれた。
(以上、Yahoo!ニュースより引用)
■ ■
トキシックショック症候群(TSS)は、
タンポンだけではなく、
熱傷や局所感染でも起きることがあります。
私はタンポンショックは診たことはありませんが、
TSSの治療はしたことがあります。
生命の危険を伴う大変な病気です。
ふつうの女の人が知識として持っていてほしい病気です。
救命救急センターでも救命できないことがあります。
■ ■
ネットで検索すると、
近年使われるようになった、
月経カップでTSSを発症し、
両足と手の指関節を18個切断した女性がいると、
2020年1月20日「ル・パリジャン」紙に出ています。
女性にとって面倒な月経で、
まさか足と手の指を切断なんて、、、
とても信じられないことです。
日本衛生材料工業連合会HPに詳しく書いてあります。
気をつけていただきたいです。
医学講座
札幌再開発_相次ぐ計画見直し
今日は2023年9月9日(土)です。
北海道新聞朝刊の記事です。
札幌再開発 相次ぐ計画見直し 建設費高騰し人手不足も 新幹線延伸、ラピダス進出で工期集中<フォーカス>
札幌中心部の再開発で、当初計画を修正する動きが顕在化してきた。札幌西武跡地の複合ビルではホテル誘致を断念。JR札幌駅南口の複合高層ビルは規模縮小などを視野に検討され、ホテル新築の無期限延期に踏み切る動きもある。背景にあるのは、資材価格や人手不足による人件費の高騰だ。2030年度末予定の北海道新幹線延伸と相次ぐ大規模再開発、ラピダス(東京)の半導体工場建設という過去に例のない大型工事の集中で、開発が見直しを迫られる想定外の事態に陥っている。
「建設コストは新型コロナウイルス禍前から3~4割上がっており、大規模な工事ほど当初想定していた金額との隔たりが大きい。これから着工する計画はどこも必死で費用圧縮の協議を進めている」。札幌の不動産関係者は、コストが急上昇する前に立てられた各種建設計画の現状をこう説明する。
建設物価調査会(東京)によると、札幌の8月の建設資材物価指数(2015年=100)は過去最高の134.2。4月に札幌の組合が過去最大の約3割の値上げに踏み切った生コンクリートを始め、円安などの影響で鋼材や設備機器なども高騰しており、直近3年で30ポイント近く押し上げられた。
人手不足も深刻だ。北海道労働局によると、7月時点の札幌圏の建設・土木作業員の有効求人倍率は7.33倍で、全職業平均の0.93倍を大きく上回る。鉄筋工事を請け負う丸正誠伸興業(札幌)の熊谷誠一社長は「請負単価は人材確保に必要な賃上げ幅に追いついておらず、担い手がいないので工期を延ばすしかない」と漏らす。
大型案件の計画修正が相次いでいる。札幌西武跡地(中央区北4西3)では、家電量販大手のヨドバシホールディングス(HD、東京)などでつくる再開発準備組合が当初、低層階を商業施設、中層階をオフィス、上層階をホテルとする地上35階地下6階のビルを計画したが、ホテル誘致を断念した。当初約1千億円と見込んだ建設費が、3~4割程度の超過は避けられない状況となったためだ。計画の見直しでホテルより建設費を抑えられ、安定した収益を見込めるオフィスの割合を増やし、上昇したコストの回収を早める狙いがあるとみられる。
北海道新幹線の新駅と接続するJR札幌駅南口の地上43階地下4階の複合ビル(北5西1、2)でも、当初約2500億円を見込んでいた事業費が1千億円単位で膨らむ可能性が浮上。事業主体のJR北海道が設計と施工を担う清水建設(東京)と工期延長や規模縮小も視野に計画見直しの協議に入っている。
■大型計画が続々
ホテルオークラ札幌跡地(南1西5)でホテル新築を計画していた不動産大手の三菱地所(東京)も「事業性が見通せなくなった」(関係者)として、昨年11月の着工を延期しており、再開時期は未定だ。
ほかにも2030年に向け、札幌中心部では大型計画がめじろ押しだ。大通西4街区では、地上34階地下3階の複合ビルが2028年完成予定。昨年閉館した北海道ビルヂング跡地(北2西4)では、三菱地所が複合ビルの2025年度の完成を目指しているほか、4丁目プラザ跡地(南1西4)やピヴォ(南2西4)など、大型商業施設跡の再開発も控えている。
■ラピダスも着工
一方、今月1日にはラピダスが1棟目の次世代半導体工場の建設を千歳市で開始し、急ピッチで進める工事には、最大で1日4千人の作業員を投入する見通しとなっている。
大手ゼネコン幹部は「(ラピダスの工事に)札幌の人材が奪われることは間違いなく、人手不足はさらに加速する」と指摘した上で、「まだ表面化していないが、既に複数のプロジェクトで計画修正や凍結が話題に上っている」と明かす。
不動産市場に詳しいニッセイ基礎研究所(東京)の吉田資主任研究員は「人手不足や資材高騰の影響は隣接都府県から人材を集めにくく、工期の集中が顕著な札幌でいち早く顕在化した」と述べ、今後全国にも波及すると指摘。2024年4月から建設業でも時間外労働に上限規制が適用される「2024年問題」を受け、工期延長などの動きはさらに加速すると予想している。(高橋祐二)



(以上、北海道新聞より引用)
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建設費が3~4割も上がるのは大変なことです。
道新の記事にある計画変更は当然のことです。
私は札幌市民が泊まらない超高級ホテルより、
オフィスビルにしてもらって、
コールセンターでも、
企業でも進出してもらうのが、
札幌市民の雇用が増えていいと思っています。
ラピダスができるのでIT企業に来てもらい、
たくさんもうけてもらって、
法人税を払っていただきたいです。