医学講座
たばこ値上げ
平成22年10月1日、朝日新聞、天声人語です。
ぜいたくが敵だった戦時中にも、こんな戯(ざ)れ歌が流布したそうだ。1943(昭和18)年にたばこが大幅値上げされた。すると、金鵄(きんし)上がって十五銭/栄(は)えある光三十銭/いまこそ来(きた)るこの値上げ/紀元は二千六百年/ああ一億の民は泣く――奉祝歌の替え歌だった。
▼金鵄と光はたばこの銘柄。他も軒並み、戦費調達のために平均で6割強も上がった。庶民は泣きながら、お国のためにせっせと紫煙をくゆらせたのだろうか。そして時は移り、「国民の健康のために」という名分を掲げての、今日からの大幅値上げである。
▼主な銘柄は一気に1箱400円台になった。狙いは功を奏しているようだ。値上げ前から病院の禁煙外来は盛況といい、禁煙グッズも売れ行きを伸ばす。製薬会社の調査では、禁煙にトライすると答えた人は53%にのぼっている。
▼きっかけを求めていた人が一斉に背中を押されたのだろう。片や、たばこ店は駆け込み特需で大にぎわいを見せた。一段落のあと、目下24%の喫煙率は、さてどれぐらい下がっているだろうか。
▼歴代政府にとって、たばこは「金づる」だった。簡単にやめられない愛煙家の弱みに乗じるように、小刻みな増税を繰り返してきた。今回、遅まきながらも「財源」から「健康」へ舵(かじ)を切ったといえる。流れはもう変わるまい。
▼今日から禁煙、と誓った方もおられよう。マラソンに落後はつきものだが、完走者が一人でも多かれと願う。国の懐に貢献するのなら、命を縮めての納税よりも、病のもとを遠ざけて医療費を浮かす方がいい。
■ ■
お医者さんにも、
医学部教授にも、
愛煙家はいます。
たばこを吸うのは個人の自由です。
私が大好きだった、
母方の祖母も吸っていました。
父方の祖母も吸っていました。
■ ■
私の父親は、
かつてヘビースモーカーでした。
私は…
一度も吸ったことはありません。
小さい時から、
父親のタバコの煙が大嫌いでした。
その父親も
84歳の今は吸っていません。
■ ■
私がタバコを吸わないのは、
ある意味…
父親のおかげです。
その父親は健康を害してから…
禁煙しました。
たばこは確実に健康を害します。
傷の治りも悪くなります。
値上げを機会に、
禁煙にチャレンジしてみませんか?
健康で長生きするには、
禁煙です。
“たばこ値上げ”へのコメント
コメントをどうぞ
私の父も ヘビースモーカーでしたが、健康を害してから禁煙しましたが、年をとると 昔吸って 弱っていた肺が悪くなり肺気腫気味です。 義父も咽頭癌と肺気腫で亡くなりました。
今は 何ともなくても年を取ると肺が悪くなります。副流煙で肺ガンになり亡くなった母の友人もいます。自分自身のため、愛する家族のため この機会に禁煙しましょう。
私の父親もかつては愛煙家でしたが、昨年喘息になり、禁煙しました。ガムを噛んだり飴をなめたり…で決意は固くなんとか成功。おかげで私も以前は気にならなかった煙草の臭いが気になるようになりました。喫煙者が通るだけで煙草の臭いを感じるようになったのです。そして最近、居間の壁を張替えました。父は綺麗になった家を眺めながら「家の中は禁煙、煙草を吸う人は家に入れない。」と言っています。
煙草は自己責任で、そして中学生などが面白半分で買えないようにの意味も含め、私は一箱千円以上にはすべきという考えです。
過去10年の喫煙、辞めてから10年。今は煙のにおいも大嫌いです。