医学講座

自衛隊に感謝

 平成23年4月4日、朝日新聞朝刊の記事です。
 埋葬、自衛隊頼み_災害派遣で初、通常支援へ影響懸念
 東日本大震災の被災地の市町村が、身元不明の遺体の搬送や埋葬に苦慮している。民間業者はガソリン不足や遺体の扱いの難しさから、十分に対応できない。現在は務めを担っている自衛隊も、通常の災害支援活動に影響が出ないか懸念が出ている。
 4月3日、宮城県東松島市の霊園。陸上自衛隊美唄駐屯地の第2地対艦ミサイル連隊の約30人が、トラックで31人の遺体を搬送してきた。ひつぎをゆっくりと荷台から降ろして丁重に墓穴に納め、最後は号令に合わせてひつぎに向かって敬礼する。3人の僧侶が傍らに立ち、お経を唱えた。
 津波の被害が大きかった東松島市では、身元不明の遺体が増え続けている。市内2カ所の体育館に安置されている遺体は約130人。日を追って傷みは進み、土葬をせざるをえない。市は遺体の搬送と埋葬を自衛隊に依頼している。
 土葬を始めた3月22日以来、市は地元の運送業者などに遺体の搬送を依頼し続けてきた。「ガソリンが足りない」「被災して動けない」。業者は、街にあふれるがれきの撤去作業に追われ、遺体を運んだ経験もない。建設業者がトラック2台で依頼に応じたのは、3日になってのことだった。
 宮城県内では、4月2日午後9時までに7318人の遺体が収容された。このうち、引き取り手がなく安置されている遺体は1820人にのぼる。津波に流された行方不明者も多数おり、身元不明の遺体数は今後さらに膨らんでいく見通しだ。
 戸籍法などに基づく手続きでは、身元不明の遺体は警察が市町村に引き渡し、市町村が搬送や埋火葬をすると定められている。
 今回、市町村は遺体搬送を葬祭業者にも依頼しているが、業者も限界に達している。宮城県最大手の「清月記」は3月12日以降、通常の2.5倍にあたる約500人の葬儀を執りおこなった。「葬祭業者として、尊厳をもった対応をしたい」(菅原裕典社長)とトラックは使わず、福岡や和歌山の同業者から霊柩(れいきゅう)車5台を借りた。ワゴン車10台も借りて、休みなしで対応しているという。
 新たな遺体は毎日、運ばれてくる。「増え続ければ、今後も自衛隊に頼らざるをえない」。東松島市の担当者は話す。
 今回の震災で自衛隊は、多くの遺体の搬送を担っている。「統合任務部隊」は、最大で隊員200人を遺体搬送にあたらせている。災害派遣では初めての任務で、整列、敬礼、6人でひつぎを運ぶ、という手順を現場で決めた。
 ただ、自衛隊法では、自衛隊の災害派遣の任務として人命や財産の保護が定められているが、遺体搬送については明確に定められていない。「本来の任務ではない」(幹部)という声があがり、通常の災害支援活動に影響が出ないか懸念もある。
 一方で、遺体をどのような形で葬り、死者の尊厳をどう保つかは、繊細で大切な問題だ。「遺体の前で整列し、敬礼して亡くなった方に敬意を表してくれる。自衛隊の丁重な遺体搬送に感謝している」。東松島市には、遺族からこんな声が寄せられたという。
 厚生労働省は3月22日付で、岩手、宮城、福島3県に犠牲者の搬送や埋葬を民間業者に依頼するよう求める通知を出した。だが、被災地の自治体関係者の思いは共通している。「今、自衛隊にやめられたらお手上げ。がれきの撤去や不明者捜索もお願いしているが、できれば続けてほしい」
 (川端俊一、竹山栄太郎、田伏潤)(以上、朝日新聞より引用)
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 遺体収容作業は、
 想像以上に大変なものです。
 今回の震災は津波による溺死が多いと聞いています。
 遺体は水を吸って…
 ぱんぱんになっています。
 性別の区別もつかないほど、
 損傷されている遺体も多いと思います。
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 遺体を見慣れた、
 私たちですら、
 思わず絶句するようなご遺体もあります。
 若い自衛隊員には、
 ショックなことだと思います。
 法医解剖を見て、
 倒れる警察学校の生徒さんもいました。
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 極限状態で働いて、
 ご遺体に敬礼している自衛官が、
 新聞に載っていました。
 ほんとうにありがたいことです。
 自衛隊に感謝します。
 疲れている自衛隊員に代わって、
 私が文部科学大臣なら…
 全国の医学生に遺体収容作業をさせます。
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 夏休みを返上して、
 これから一ヵ月間、
 被災地へ行くことを義務付けます。
 医学生は解剖実習を経験しており、
 遺体収容作業には一番向いている学生です。
 茶髪で解剖をしていた医学生もいました。
 ご遺体に対して、
 失礼とも思われる態度の学生もいました。
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 この非常時です、
 全国医科大学医学部長病院長会議などで、
 新学期の医学生派遣を決めるべきです。
 被災地へ行って、
 自衛隊員と協力して、
 ご遺体を収容して埋葬する作業を手伝うのです。
 最後に黙祷でも構いません。
 医学生に対して、よい教育となります。

身元不明の遺体を埋葬する自衛隊員。ひつぎを納めるたびに敬礼をしていた=3日午後1時23分、宮城県東松島市、竹花徹朗撮影
(以上、朝日新聞より引用)

“自衛隊に感謝”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    先生 私の住む市はどちらかというと 日本海に近く 太平洋にはやや遠い地区にあります。たぶん市民には 内緒で市長さんがご遺体安置場を提供されたのだと思います。私の地区には大きな斎場が少し前でき 動物の火葬もでき 丁寧に骨も拾わせてもらえます。我が家のちびも 動物慰霊塔の中で眠っています。子供の骨壺にいれて。 その近くには大きな体育館がありますが、ご遺体が運ばれているのは チャペルもある今は使われていない 結婚式場です。斎場からは5分の所にあります。玄関に お別れの何とかと書いてあり人の出入りが激しくなりました。多くの方が亡くなったので なんとか ご遺体が家族の元に戻れるように祈っていますし、我が市も協力しています。

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