医学講座
第111回日本美容外科学会①
平成23年7月16日(土)、
第111回日本美容外科学会が開催されました。
組織会長は、
私の主治医である、
聖路加国際病院形成外科の、
大竹尚之先生です。
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築地の聖路加看護大学、
アリスセントジョンメモリアルホールで行われました。
聖路加国際病院が発足したのが1902年。
聖路加看護大学(せいるかかんごだいがく)は、
1920年(大正9年)に創立された、
聖路加国際病院付属高等看護婦学校がはじまりです。
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実に立派な会場で、
実に充実した内容の学会でした。
ある先生が、
毎年、ここ(聖路加)で開催できたらいいのに…
…とつぶやいていたほど立派でした。
学会長の大竹先生は、
美容外科業界では修正の名手と呼ばれています。
■ ■
他の美容外科で手術を受けたけれど…
結果が思わしくない…
…という患者さんを、
何人か大竹先生に治していただいたことがあります。
今回の学会のテーマは、
ピットホール
日本語で落とし穴でした。
■ ■
多くの手術を重ねて行くと…
こんなことが…
…という落とし穴に遭遇することがあります。
どんな名人でも…
100%完璧は難しいものです。
多数の修正手術を手がけた、
大竹先生ならではの学会でした。
■ ■
パネルディスカッションⅠは、
外鼻手術のピットホール。
座長は石田クリニックの石田知良先生。
知る人ぞ知る鼻の名手です。
鼻のパネルでは、
4人の先生から発表がありました。
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ここで議論になったのが…
鼻中隔延長術と鼻の動きです。
鼻は笑うと動きます。
年齢がばれますが…
奥様は魔女のサマンサは、
鼻を動かして魔法をかけました。
■ ■
鼻中隔延長術を上手に行うと…
高い鼻ができます。
ところが…
笑った時に鼻が動かないのが不自然だと、
鼻中隔延長慎重派の先生は言います。
確かに動かない鼻は…
…動画で見ると不自然です。
■ ■
他に…
自分の組織である…
耳介軟骨を鼻先に移植した後で、
軟骨の形が出てしまって…
縁が不自然に浮き出てしまう…
そんな落とし穴も議論されました。
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鼻中隔延長は高度な技術です。
慣れない先生がすると…
とんでもない結果になることもあります。
学会で発表してくれた先生は、
症例数も多く、
腕の良い先生として有名な方です。
それでもこんな落とし穴があると知り、
とても勉強になりました。
“第111回日本美容外科学会①”へのコメント
コメントをどうぞ
学会のCommentでなくすみません。
無事旭山動物園を見学し、ホテルにきました。今日の旭川は暑くて私より年配の方々は動物園を歩くのが大変でした。でもタクシードライバーさんがベテランで美味しい近くお店を紹介していただきこれから早めの食事に向かい 明日も富良野の裏道を行くので大丈夫との事でした。 みんな歩けない方々ばかりなので丁度いいかもしれません。
奥様は魔女・・・知ってます。まさにストライクゾーンです。
確かに笑った時に鼻が動かないのは不自然だと思います。人間を相手にする仕事・・・100%完璧はありえないけれど、100%を目指した仕事をしたいものです。
成功症例を見るのは大変勉強になりますが、失敗症例を見る事も勉強になると思います。
同じく、学会のCommentでなく、すみません。
さくらんぼさん、ようこそ北海道へ。
明日はいよいよファーム富田ですか? いいなぁ…
タクシードライバーさんがいい方で良かったですね。
楽しい旅行になりますように(^_^)v
全然ブログに関係なくてすみません。さくらんぼさんようこそ北海道へ。明日も楽しんでくださいね!
先生に関係ない質問です。クリニックには階段がほそいですが、クリニックに大型の医療機器いれるときは窓からクレーンとか?ですか?全く関係なくてすみません。先日札幌でクリニック前で一人で記念撮影して、ふと思いまして。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
いろいろ教えていただきありがとうございました。開業前に搬入した時には、階段とエレベーターで搬入してもらいました。
むしろ、内装工事終了後に移動するのが大変でした。業者さんがプロの腕で、見事に設置してくださいました。もうすぐ7年になります。あっという間でした。
ユキさん函館の元看護師さんありがとうございます。昨日はしまほっけの炭火焼き、じゃがバタ、海鮮丼、じゃこいり水菜サラダを食べました。 おいしかったです。私は元気ですよ。北海道の方々は親切ですね。今日はファーム富田!
今日診察していただいた○○子です。
毎日不安で眠れないぐらい悩んでいたので、先生に診ていただき精神的に楽になりました。
ありがとうございました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございました。手術をしてくださった先生はとても上手な先生です。
気になる部分は、差し上げた軟膏でよくなると思います。
また心配なことがあればいらしてください。子育てをがんばってください。応援しています。
「鼻にも表情がある?!」と思っています。
人には生まれ持った鼻があります。
鼻が極端に低い、(鼻が)ボテッとしてる、太い、外に広がる(あぐら鼻)、鷲鼻、団子鼻がいろんな鼻があります。
鼻が高い、(鼻が)シュッとしている、(鼻が)かわいらしい、品がある、※モデル鼻と女優鼻はちょっと違う(モデルは雑誌やショーに出る為、かなり高く、すっきりと細く、女優は自然で表情豊かな鼻に)
一番ではないものの鼻にも、何となくですが人の印象を決めています。笑った時は鼻翼を広げたりします。
鼻の表情に関して言えば、鼻翼を広げる事によって表現していると言えます。ただ、鼻が広がる事が嫌だったりする方もおられると思います。 広がる度合いだと思います。
目と目の間の幅より内側になり過ぎた(鼻翼を縮小した)鼻翼はバランスが悪いと思います。
それぞれの鼻で合う(適応)治療方法と適してない手術があるように思います。
団子鼻、豚鼻の人には上向きの鼻は似合わない→鼻尖縮小形成、鼻中隔延長。自家組織についてはメリット、デメリットがあると思います。患者さんから言われて確かにそうだと思えるところがあれば、改善策を検討される先生もおられると思います。鼻中隔延長よりも鼻翼縮小(小鼻縮小)の方が表情は、縮小している分乏しいのではないかと思いました。
外側鼻翼縮小は効果が大きいような気がしますが、鼻の穴が変形したり、鼻の表情が乏しくなることも予想されます。その手術の適応とメリット、デメリットなど慎重に検討する必要があるのではないでしょうか。
鷲鼻の人は鼻中隔延長は不向き
→ハンプ骨切り術など
鼻翼がかなり横に広がっている人のみ(あぐら鼻の人)→鼻翼外側切開縮小
鼻の手術の際、手術後の傷(組織の)の修復過程で戻ろうとすることを見越しての手術は大変だと思います。
笑ったりすることで口角が上がり、鼻が横に外に力が働く為、鼻翼縮小(小鼻縮小)を受けられた方は、一定の期間、口角をあげない(笑わない)努力が必要ではないでしょうか。