医学講座
開業形成外科医に必要な知識③
私の独断と偏見に満ちた
開業形成外科医に必要な知識講座の続きです。
開業に必要なのは、
資金です。
世間一般に思われているほど、
お医者さんはお金持ちではありません。
■ ■
開業を考えた30代の勤務医で、
預貯金が1千万円もあればいいほうです。
ふつうの勤務医は、
住宅ローン残高はたくさんあっても、
自由に使える預貯金はそんなにありません。
せいぜい数百万円の先生もいれば、
数十万円の先生もいると思います。
■ ■
お金は銀行から借ります。
信用金庫を利用する先生もいます。
どこからお金を借りるにしても、
【審査】があります。
銀行が見る目は厳しいです。
倒産した医療機関をたくさん知っているからです。
資金計画が甘いと、
すぐに倒産の危機です。
■ ■
お金の管理が上手な先生は、
あまりいません。
私が北大形成外科医局の会計係だった時のことです。
医局の会計が【赤字】になりそうでした。
医局費値上げの話しも出ましたが、
会計係の私は、
先輩にも容赦なく医局費督促状を送りました。
未納の医局費を納めていただき、
医局財政は【黒字】になりました。
■ ■
私が開業して間もなくの頃、
友人の先生がいらっしゃいました。
私:借金を返せるかどうか不安です。
友人の先生:本間先生だったら大丈夫。
昔、医局の会計係だった時のことを覚えてますょ。
私はすっかり忘れていたのですが、
私の活躍を覚えてくれていました。
■ ■
貧乏だった経験
あと千円しかない…
この経験が役に立ちました。
開業を考えている先生は、
斡旋業者さんが開く、
開業医セミナーより、
不動産業者さんが開く、
開業医のための不動産投資セミナーより、
簿記と記帳を覚えることをおすすめします。
■ ■
まず、
ご自分の家の家計簿を見ることです。
奥様もご一緒です。
難しい財務諸表は読めなくてもいいです。
商業高校で習うレベルの、
【貸方】
【借方】
このレベルからはじめることです。
ご家庭の家計簿をしっかりつけてみることです。
家計簿を見て、
奥さんと人生設計を考えてから、
開業計画を立てることをおすすめします。
何もわからない先生には、
東京のアトラス総合事務所をおすすめします。
“開業形成外科医に必要な知識③”へのコメント
コメントをどうぞ
医局の会計係の時にも
先生はご活躍されてたんですね。
流石です!
開業なさる前はオペと論文を
一新に熱を入れてたのかと思ってました。
借方、貸方
懐かしいです。
簿記でやりました。
勉強中は経理の友達に
お小遣い帳で簿記を実践したらいいよ
とアドバイスされました。
家計簿、私もいいと思います。
友達の受け売りですが……
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私たちには帳簿をつけるという習慣がありません。いきなり簿記とか現金出納帳とか言われても無理です。貸方と借方も右も左もわかりません。仕訳しわけなんてもっとわかりません。ダスキンのレンタルマット代は何費?ってすぐにわかる先生はいません。まず家計簿で練習してご自分の資産を調べることからおすすめします。
簿記までわかる先生は中々いないと思います。 お金を貯めて学校に入った長男も学費だけ600万円で実習費用とかは家で工面しました。 就職して初めてローンを組み査定があることを知ったそうです。 今 美容形成外科のテレビを観てますがボトックスとかでてきてレンザジャーレー医師とかでています。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。ザ世界仰天ニュースを私もみていました。米国版の扇風機おばさんがきれいに治っていました。マイクロサージャリーという技術と形成外科が紹介されていたよかったです。あんな手術は今はしていませんが手術用顕微鏡を使って手術をしていましたね。お金の記録をしっかりつけるのは開業医として一番大切なことだと思います。
家計簿もつけたことがないので、ただただ敬服します。開業医にはしなければならないこともあるのですね。ブログで勉強になると思います。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。すみれさんは、お金のプロだと思っていました。家計簿をつけなくても頭の中に家計簿があったのでしょう。うちはよく生協の家計簿を神戸で買って送ってもらい使っていました。