医学講座

阪大の入試でミス

 平成30年1月9日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
 阪大の入試でミス
 ネコ型ロボットの「ドラえもん」がすぐれた技術で作られていても、生物として認められることはありません。それはなぜですか――。かつて私立中学の入学試験でそんな問題が出て、話題になったそうだ。
▼当たり前のようでいて、説明しようとすると、言葉につまる。受験情報サイトによると「ドラえもん自身が成長したり、子孫を残すことができないから」が解答例という。このほかにも、いろんな答え方ができるような気がする。
▼こちらも正解は複数あった。それでも一つだと言い張っていた。大阪大学が、昨年2月の物理の入試問題に間違いがあったことを認め、発表した。医学部や理学部、工学部などで本来なら合格するはずだった受験生が30人いた。追加合格にするという。
▼問題に誤りがあると昨年6月と8月に外部から指摘されていたが、まともに取り合わなかった。12月に3度目の指摘があり、ようやく本格的に調査したというから、対応の遅さにあきれる。
▼入試問題作りは「報われない割に、かなりの神経、時間、労力を文字通り『すり減らす』一大業務」だと、私立大教授の桜田大造さんが書いている。高校教育の範囲内で、新規の問題を作る苦労があるという。いつも完璧とはいかないだろう。しかし、懸命な受験生のことを思えば、誤りを正すのに時間を浪費してはいけない。
▼ときに良問は、語り継がれる。週末のセンター試験を皮切りに、試験日程が本格化する。受験生だけでなく、大学の側も問われている。
 (以上、朝日新聞より引用)

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 昨日の院長日記、
 成人の日2018に、
 なっちゅんさんからいただいたコメント、
 はれのひが忽然と行方をくらまし、晴れ着難民が出たとネット速報で知りました。一生に一度のこと、可哀想にと思いました
 ニュースを見ていなかったので、
 私にはよくわかりませんでした。
 残念なことです。
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 ドラえもんの問題は難しいです。
 私にはわかりませんでした。
 大阪大学の物理の問題で、
 30人もの受験生が追加合格、
 こちらも残念な報道です。
 阪大の先生を弁護するわけではありませんが、
 いい問題を作るのは、
 ほんとうに難しいです。
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 天声人語に書いてあるように、
 入試問題作り
 「報われない割に、
 かなりの神経時間労力
 文字通り『すり減らす』一大業務」だと、
 私立大教授の桜田大造さんが書いている。
 高校教育の範囲内で、
 新規の問題を作る苦労があるという。

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 私は非常勤講師をしていたので、
 開業してからも毎年定期試験問題を作っていました。
 私の定期試験は、
 落とすための試験ではなく、
 学生が国家試験に、
 合格するための試験
 …を目指して作っていました。
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 試験を作る側の私は、
 過去の国家試験問題をすべて調べました。
 私は理学療法学科と作業療法学科の学生さんの
 講義を担当していました。
 理学療法士と作業療法士の国家試験問題だけではなく、
 看護師国家試験問題も調べました。
 大学の図書館に行って調べたこともありました。
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 私が出した試験問題は、
 試験終了後に、
 大学のコンピューターで解析されます。
 いい問題だったか?
 だめな問題だったか?
 統計解析をして判断されます。
 試験問題を作る側も大変です。
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 受験生へのアドバイスです。
 問題を作る側も、
 必ず過去問を見ています
 新しい問題のヒントは、
 過去問の中にあります。
 センター試験まであと少しです。
 今までの試験問題をもう一度見直して、
 間違ったところを再チェックすることをすすめます。
 同じ間違いをしなければ、
 合格です。
 受験生を応援しています。

“阪大の入試でミス”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    先生が試験を作成される時は
    神経をすり減らして作られたと思います。

    合格させるための試験問題を作成されたのですか。
    発想がいいですね!

    試験問題に対する評価があるとは
    思ってませんでした。

    とにかく先生がいつも書かれてる言葉
    諦めない気持ちが大切だと私も思います…

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。最近は講義をしても学生から教員が評価される時代なんです。試験問題は統計解析されます。私は学生さんの講義は力を入れてました。形成外科のことを忘れないでくださいというのが最後の締めの言葉でした。

  2. えりー より:

    ドラえもんの問題おもしろいですね。
    私も何と説明したら良いか、
    わかりませんでした。

    本間先生は定期試験問題を作られて
    いたのですね。作るにあたって
    調べている事の多さに驚きました。
    そして「合格するための試験」を
    目指されていたところは、
    先生のお人柄がででいると思いました。

    息子にあたたかなご声援
    感謝しております。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。センター試験の前には体調に気をつけること。試験では名前を書いて受験番号を間違えずに記入すること。最後まであわてずしっかりマークシートに記入すること。マークシートに記入ミスで国家試験を落ちた人がいます。がんばってください。

  3. さくらんぼ より:

    阪大のミスも成人式の晴れ着も報道で知りました。晴れ着は詐欺だと思いますがが困った方をボランティアで着付けしてくださったのはありがたいです。 国家試験は一年に一度なのでこれでもかと言うほど長男は勉強していました。くいのないようにがんばってください。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。成人式の晴れ着詐欺は悪質ですね。債務超過になっていると知っていたら契約しなかったでしょうに、、、残念な事件です。私たちの頃には医師国家試験は一年に2回ありました。私は自分の医師国家試験には自信がありませんでした。受かってほっとしました。

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