医学講座

米国形成外科学会に参加して②

 昨夜、札幌に帰ってきました。
 札幌は寒いです。
 米国形成外科学会に参加した一番の成果は、
 元気づけられたことです。
 80歳でもシャキッとしていらして、
 元気でバリバリ手術をなさる、
 Foad Nahai先生を見て、
 とても元気になりました。
 米国形成外科学会に参加した一番の成果です。
      ■         ■
 もう一つの成果は、
 日本の形成外科がすばらしいことがわかったことです。
 化膿性汗腺炎という、
 とても大変な病気があります。
 治療法は進歩していますが、
 それでも大変です。
      ■         ■
 この化膿性汗腺炎の治療法についての討論がありました。
 Suppurativa Hidradenitis: Improving Your Patient’s Quality of Life
 This panel will provide updates in the medical and surgical management of axillary and groin hidradenitis suppurativa in evidence-based fashion.
 At the conclusion of this activity, participants will be able to:
 Describe the current non-surgical management tools for hidradenitis
 Identify strategies for surgical patient selection and perioperative optimization
 Understand the appropriate timeline and staging for surgical intervention
 化膿性汗腺炎: 患者のQOLの向上
 このパネルディスカッションでは、エビデンスに基づいた方法で、腋窩および鼡径部化膿性汗腺炎の内科的および外科的管理の最新情報を提供する。
 この活動の終わりに、参加者は以下のことができるようになる:
 化膿性汗腺炎に対する現在の非外科的管理手段を説明する。
 手術患者の選択と周術期の最適化のための戦略を特定する。
 外科的介入の適切な時期および病期分類を理解する。

      ■         ■
 6人の有名な先生がとても丁寧に説明してくださいました。
 米国でも治療法は難しく、
 困っている患者さんがたくさんいます。
 6人のパネリストの一人が、
 北大形成外科の前田拓先生が、
 英国の雑誌に投稿した論文を紹介してくれました。
 とてもいい手術法としての紹介です。
 前田拓先生は会場にはいらっしゃいませんでしたが、
 同じ日本人として誇りに思いました。
      ■         ■
 日本のものづくりの素晴らしさ。
 日本のくだもののおいしさ、
 日本の良さを実感しました。
 来年70歳になるおじいさん形成外科医の私でも、
 もう少しがんばって働こうという気持ちになりました。
 米国まで行った一番の成果です。
 またがんばって働きます。

化膿性汗腺炎 Mayo Clinicのサイトから引用

“米国形成外科学会に参加して②”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    画像を拝見しましたが
    化膿性汗腺炎とは
    大変な病気ですね。

    前田拓先生が
    英国の雑誌に投稿した論文を
    紹介してくださったのですね。

    日本の形成外科が
    素晴らしい事をおわかりになりましたか。
    これは誇りですね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。米国の有名な先生が、日本人の書いた論文を引用してくださって、しかもその先生が知り合いの前田拓先生だなんて日本人として自慢です。日本の形成外科は素晴らしいです。

  2. えりー より:

    帰国なさって、ほっとひといきの
    お時間が先生にありますようにと
    思いました。

    「外から見ることで実感なさった
    日本の良さがある」
    果物や農産物の品質と美味しさは
    海外に負けず劣らずと
    大手スーパーのバイヤーが
    話している番組を見たことがあります。

    いきいきとご活躍されている方と
    お会いすると元気をいただけますね。

    毛包炎は耳にしますが、
    化膿性汗腺炎は知りませんでした。
    困っている患者さんを救ってくださる
    日本のお医者さま本当にすばらしいと
    思いました。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。化膿性汗腺炎は新しい薬が出たのですが、その薬だけで治るのかなぁ~?と疑問に思っていました。やはり薬の治療と外科的な手術を組み合わせないとダメだとわかりました。北大形成外科の前田拓先生の論文が引用されて、とてもお国自慢でした。日本の形成外科は素晴らしいです。

  3. さくらんぼ より:

    化膿性汗腺炎の原因は脱毛クリームやカミソリでもなるのでしょうか?なんちゃって美容外科での失敗でしょうか?
    先生は90歳になっても頑張って下さい。
    先生にパワーをいただきたいくらいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。化膿性汗腺炎は脱毛クリームのせいでも、カミソリのせいでもないです。なんちゃって先生の失敗でもないです。原因不明なんです。90歳でお母様のように働くのは私には無理ですが、80歳で素敵に働いている先生を見て元気になりました。私のヒョロヒョロのパワーでよければいつでも差し上げます。お大事になさってください。日本はいい国です。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ