医学講座

第50回日本熱傷学会(大阪)③

 今日は2024年6月15日(土)です。
 昨夜、日本熱傷学会から戻りました。
 熱傷LOVEの先生たちのあついお話しをたくさん聞いてきました。
 形成外科の先生たちとお話しができました。
 日本熱傷学会50年の歴史を見て聞いてきました。
 私も熱傷治療をしていた時代がありました。
 大変でしたが医師として充実した日々だったと思います。
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 2024年になって状況が変わってきました。
 熱傷LOVE若い先生が、
 形成外科でも救急でも減っているようです。
 熱傷治療は大変です。
 今の医師働き方改革にはなかなか対応できません。
 ちょっと油断すると患者さんが亡くなってしまいます。
 それだけ大変な熱傷治療です。
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 今年の50周年では、
 重鎮の先生から大きな事故のことをたくさんお聞きしました。
 2013年8月15日、兵庫県福知山市_花火大会の事故
 2015年6月27日、台湾のテーマパークで発生した爆発事故
 2019年7月18日、京都アニメの事件
 世界で起きている戦争でも熱傷患者さんが出ます。
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 若い先生たちの熱傷離れで、
 重症熱傷の患者さんが発生した時に対応できない可能性が心配されています。
 2015年6月27日、台湾のテーマパークで発生した爆発事故では、
 日本からたくさんの応援が台湾に届きました。
 とても感謝されたそうです。
 台湾はとても医療レベルが高い国です。
 でも熱傷治療の経験を積んだ医師が少なかったそうです。
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 台湾の事故で活躍したのが、
 台湾の現役を引退した形成外科医だったとお聞きしました。
 今年70歳になるじじ医の私はとても元気になりました。
 救急医療の現場でばりばり働くのは無理でも、
 予備役として登録しておいて、
 いざという時に熱傷治療に参加できます。
 大災害はいつ起こるかわかりません。
 じじ医は健康に気をつけて、
 現役を引退しても活躍できるようにします。
 とても有意義な第50回日本熱傷学会でした。

“第50回日本熱傷学会(大阪)③”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    台湾の事故で活躍したのは
    現役を引退した
    形成外科医だったのですね。

    先生も登録されてるのですか。
    素晴らしいことですね。

    若い先生が減っているのは
    残念なことですが……

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。救急の若い先生も形成外科の若い先生も大変な熱傷治療は敬遠したがる傾向にあるようです。気持ちはよくわかります。でも、やはり医師としては人命にかかわる仕事は(今から考えても)大切だと思います。現役を引退した形成外科医が台湾の事故で活躍したという話しを聞いて私もやりたいと思いました。

  2. さくらんぼ より:

    お疲れ様でした。
    引退したらマンションの草むしりや予備軍医師で忙しくなりますね。
    妹の義父は太もものやけどが原因で敗血症で亡くなりました。
    あの時あの病院に形成外科がいて適切な治療をしてくれていたらなぁ、と思います。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。妹さんの義父様は残念だったと思います。熱傷から敗血症になることがあります。私は北大形成外科の時に熱傷創感染の研究を吉田哲憲先生とさせていただきました。抗生物質班と呼ばれていました。引退しても熱傷治療にかかわることができれば、やりがいがあるかなぁ~?と思いました。

  3. えりー より:

    学会おつかれさまでした。
    熱傷治療がどれだけ大変かと
    いうことも先生の日記で
    教えていただきました。
    「いざという時に熱傷治療に参加
    できます。」
    本間先生のお言葉に力強さと
    心強さそして尊敬の念が深まります。

    先生に続かれるお医者さまが
    いてくださることを願っています。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。台湾の事故で引退した形成外科医が活躍したというお話しを聞いて、とても元気が出ました。やはり現役を引退しても何か人の役に立つことをしたいです。重傷熱傷の患者数が減っているので熱傷医の育成も大変だそうです。

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