医学講座

第50回日本熱傷学会(大阪)②

 今日は2024年6月14日(金)です。
 昨夜、日本熱傷学会50周年記念式典がありました。
 熱傷LOVEの先生たちとお話しができました。
 教授職だった先生たちが退官され、
 部長職だった先生が退職し嘱託医になったとお聞きし、
 45年前のことを思い出していました。
      ■         ■
 私が医師になった1980年頃は、
 形成外科病棟で熱傷患者さんを診ていました。
 点滴をして輸液をし、
 尿量を測定して、
 輸液量を管理して、
 輸血もしていました。
 形成外科で一番大変な仕事の一つでした。
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 昨日の、
 日本熱傷学会50周年特別企画
 熱傷診療のこれまでとこれからで、
 東京女子医大形成外科教授の櫻井裕之先生がご指摘されました。
 形成外科病棟で熱傷患者さんを診ていた時代と、
 救急の先生が全身管理をするようになった今では、
 救命率に大きな差が出ています。
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 私もその通りだと思います。
 形成外科医がECMOエクモを使うことは無理です。
 形成外科医は熱傷創面の管理とか、
 機能再建は得意ですが、
 急性期の管理は救急医と救急病棟が得意です。
 重症熱傷患者さんは減っていますが、
 京都アニメのような事件もあります。
 熱傷治療は50年で素晴らしい進歩をしました。

“第50回日本熱傷学会(大阪)②”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    学会お疲れ様です。
    もう帰りの飛行機でしょうか?
    有意義な学会でよかったです。
    京アニの犯人は何回も培養した皮膚移植をして
    形成外科医に治してもらったようですが、どうせ死刑なのに、そこまでしなくていいのになあ!

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。19:10の飛行機で21:05に新千歳空港に着きました。札幌は涼しいです。形成外科の先生たちと話せて楽しい学会でした。私が形成外科医になって44年、日本熱傷学会が50年です。熱傷治療は進歩しました。今月からRICELLリセルという治療法が保険適応になりました。この治療法を発明した先生がいらして講演してくださいました。

  2. なっちゅん より:

    学界お疲れ様です。

    重度熱傷はコンスタンチンくんを
    思い出します。

    最近では京アニですね。

    京アニの再現ドラマを
    以前に見ました。
    犯人を助けるお医者様、
    とても大変そうでした。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。コンスタンチンちゃんを治したのは私の札幌医大の先輩、阿部清秀あべせいしゅう先生と札幌医大にいらした氏家良人うじけよしひと先生たちのグループです。形成外科と救命救急の先生たちがチームで助けました。氏家先生は岡山大学救急医学講座の初代教授に就任され、現在は函館市病院局長です。海上保安庁のYS-11で氏家先生と形成外科の畠克彦先生がコンスタンチンちゃんをサハリンまで迎えに行きました。今年の学会では京都アニメの熱傷患者さんのことも取り上げていました。

  3. えりー より:

    学会は実際にお会いして
    雰囲気を共有しながら
    会話の交流ができることは
    良いお時間になりますね。

    京都アニメや大阪のクリニックの
    事件を思い出すといたたまれない
    気持ちになります。

    形成外科と救急のお医者さま、
    それぞれに得意分野があり
    協力されて熱傷の患者さんを
    助けてくださるのですね。
    50年の進歩すばらしさから、
    さらに発展していくことを
    想像しました。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。熱傷治療で救命率が向上したのは救急医療の進歩によるところが大きいです。形成外科医全員が熱傷治療に慣れているわけではなく、熱傷医をいかに育てるかが大切だと話題になっていました。熱傷♡LOVE♡の若い先生がなかなかいないようです。重症熱傷の患者さんは減っていますが、いつ大災害が起きるかもわかりません。後世に熱傷治療の匠の技を伝えることが大切だと感じて帰ってきました。

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