医学講座
持針器の持ち方
今日は2025年5月7日(水)です。
GWが終わりました。
物価高なので昔の本間家のように、
近くて無料のところに行った方が多かったようです。
札幌はまだ寒いです。
大通公園のチューリップはまだつぼみです。
陽当たりがいいところは咲いています。
■ ■
直美の先生_どうやって教育?
…の続きです。
2022年のJSAS日本美容外科学会でお聞きした発表です。
110人が入職した美容外科では、
動画で指導をするようです。
ちゃんとできたかどうかの評価もネットだそうです。
へぇ~すごいなぁ~というのが正直な感想でした。
■ ■
私たち形成外科医が皮膚や組織を縫う時は、
持針器じしんきという道具で、
針付糸はりつきいとを持ちます。
実際には針を持針器で持ちます。
この針がとても小さくて細いです。
はじめての先生は持てません。
持針器で把持はじすると言います。
これがとても難しいです。
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小さな子に箸はしの持ち方を教えるようなものです。
とても動画で見ただけではできません。
糸結びいとむすびの練習もあります。
外科を志す医師は、
みんな糸結びの練習をします。
利き手ではない左手の動きがなかなかできません。
110人の何もできない先生を、
どうやって育てるのだろう?と心配になります。
先輩から丁寧に教えてもらわないとできません。
“持針器の持ち方”へのコメント
コメントをどうぞ
我が家も子供が小さい頃は、
近くて無料の札幌市交通資料館に
お世話になりました。
大通公園のチューリップ、
これから楽しみですね。
持針器(じしんき)、医療ドラマで
見たことがありました。
車の教習所でも教官から
運転を付きっきりで教わるので、
利き手ではない手も使って
細やかな手術を、
自分のものにするためには
本間先生がおっしゃるように、
先輩先生の丁寧な指導が大切だと
思いました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。110人も入職してどうやって教育するのか?…と思います。ふつうの企業だって新人教育が大変なのに、まして美容外科医です。促成栽培では絶対に無理な職種です。いい先輩とめぐりあえると、いい外科医に育ちます。
山形も昨年とは反対で雨ばかりで寒いです。
針の穴が見えず、母から頼まれても無理で息子に糸を通してもらいます。
糸結びも得意でありません。
バイトの方の奥さんは、お坊さんの衣の中に着る下着を縫っているそうで、凄いなぁ形成外科医になれるなぁと思いました。
患者は実験材料ではないのできちんと教えてから縫って下さい。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。札幌も春が遅い気がしています。大通り公園のチューリップは例年より開花が遅れています。形成外科では針がついた糸を使うので、針の穴に糸を通すことはまずありません。新人の先生に持針器で針付糸を持って縫う練習をさせるのは大変です。手を取って教えても時間がかかります。微妙な結び目の強さなんかはそばについていても指導が難しいです。110人の新人に教えるのはどうやっても私には無理です。
お疲れ様です。
今日は休ませて下さい。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
お大事になさってください。頭痛が快くなることをお祈りしています。