医療問題
‘整形’低価格のワナ
昨日はレーシック(近視矯正)の
価格について書きました。
残念なことですが、
美容整形でも同じように、
低価格の広告で客寄せをして、
高い手術をすすめている、
チェーン店があります。
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私が開業してからの4年間で、
大きく変わったことがたくさんあります。
美容外科業界で一番大きかったのが、
二重まぶたの手術料金です。
私が美容外科専従になったのが、
2002年(平成14年)でした。
当時は、二重まぶたの埋没法が、
12~15万円程度しました。
一番安いところで9万8千円程度でした。
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現在、ネットで検索すると、
最安値は
二重術スーパークイック法
(完全埋没法)
※1点留め保証制度なし
キャンペーン料金
9,800円
と出てきます。
3年間の安心保障付きは
両目で39,800円だそうです。
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実際にそのチェーン店に行かれた方が
来院されました。
『あなたは脂肪が多いから、
一点留めでは二重にならない』
『脂肪取りスーパークイック法』
『でないとダメ』
『最高級の糸を使った』
『プレミアムスーパークイック法』
『だったら3年間の安心保障付き』
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こんなセールスを、
‘先生’にされて、
不安になっていらっしゃる方が、
一人や二人ではありません。
その他、
22万8千円の豊胸術など、
どう考えても、
原価割れや
採算度外視の
価格が目につきます。
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私はスーパーのチラシが好きです。
スコッティティッシュ、
5個パック、248円
お一人様2パックまで。
なんて広告があれば、
自転車で買いに行きます。
通常価格498円のティッシュが
248円で買えれば、これはお得です。
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美容外科の二重まぶたは、
安売りのティッシュとは違います。
ティッシュは特売でも中味は同じですが、
低価格の整形にはワナがあります。
丁寧に二重の幅を決めて、
丁寧に手術をすると、
どんなに慣れた先生でも、
ある程度の時間がかかります。
9,800円では絶対に採算が取れません。
美容外科を選ぶ時にも、
くれぐれも注意なさってください。