医学講座
第23回基礎学術集会(松本)②
今回の基礎学術集会には、
松尾清会長の強い思いが込められています。
その一つがリンパです。
あまり知られていませんが、
リンパ浮腫という病気があります。
下肢が片方だけ、
ぱんぱんに膨れる病気があります。
放射線治療の後になることもあります。
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リンパというと、
リンパ節を思い浮かべます。
リンパ管という細い管があります。
肉眼で見てもわかりません。
私も今日まで知らなかったのですが、
リンパ管には、
平滑筋という筋肉があり、
心臓のように収縮するのだそうです。
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東京大学形成外科の光嶋教授は、
このリンパ管手術の権威です。
スーパーマイクロという、
細かい特殊な技術で、
リンパ管の手術をなさいます。
今までは、
リンパ管吻合の手術をしても、
なかなか良い結果が得られませんでした。
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大島先生の研究と、
光嶋先生の手術で、
リンパ浮腫の患者さんが、
劇的によくなっていました。
形成外科とリンパは、
関係が薄いように思われますが、
リンパ管移植の技術は、
形成外科のマイクロサージャリーです。
学会が終了して、羽田経由で札幌に帰ります。
モノレールから更新します。