二重・眼瞼下垂

診断が難しい眼瞼痙攣

 日本神経眼科学会から、
 2011年7月に出されたガイドラインです
 本態性眼瞼けいれん(以下、眼瞼けいれん)とは、
 眼瞼周囲の筋、主として眼輪筋(がんりんきん)の
 間欠性あるいは持続性の
 過度の収縮により
 不随意的な閉瞼が生ずる疾患で、
 他の神経学的、
 眼科学的異常が
 原因となっていないものと定義される。

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 この文章を読んだだけで、
 あぁ難しいとため息が出ます。
 簡単に言うと、
 目がぴくぴくして、
 目を開けにくくなる病気です。
 理由はわかりませんが、
 なぜか?
 まぶしいという患者さんが多いです。
 サングラスを離せない方もいます。
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 ガイドラインにあるような、
 典型的な症状がある患者さんは、
 診断が難しいことはありません。
 困るのが、
 他の病院で手術を受けた患者さんです。
 眼瞼下垂症手術がうまくいっていないのか?
 眼瞼痙攣なのか判断できないことがあります。
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 ボトックス治療で痙攣が治るようになりました。
 残念なことに、
 注射の効果は一時的で、
 半年もすると薬が切れてしまいます。
 眼輪筋を切除する手術は、
 侵襲が大きく、
 手術をする側も、
 手術を受ける側も大変です。
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 信州大学形成外科の研究で、
 眼瞼痙攣の病態がかなり見えてきました。
 比較的容易にできる診断法も教えていただきました。
 松尾先生の会長講演にはありませんでしたが、
 伴 緑也(ばんりょくや)先生のランチョンセミナーで、
 レーザーを使った眼輪筋治療が、
 眼瞼痙攣の患者さんに有効であると教えていただきました。
 これから有望な治療法だと思います。
 眼瞼痙攣や眼瞼下垂症の手術が進歩し、
 少しずつ病態が解明されてきています。

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