医学講座
第23回基礎学術集会(松本)①
今日の松本は良い天気でした。
松本へ来るまでは、
御嶽山の噴火で、
松本空港が閉鎖になるのでは?
降灰があるのでは?
…とか心配していました。
来てみると松本もアルプスも無事でした。
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昨日、松本空港に着いた時に、
自衛隊の大型ヘリが御嶽山方向へ飛んで行きました。
自衛隊の松本駐屯地からは、
たくさんの方が救助に参加されています。
地元の信濃毎日新聞には、
頭から灰をかぶった自衛隊員が載っていました。
ほんとうにご苦労様です。
自衛隊員のみなさんに感謝です。
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松本は学問の街です。
信州大学の優秀な研究者だけではなく、
音楽のスズキ・メソードという教育法が、
松本と関係があると23年前に知りました。
ヴァイオリンの鈴木鎮一先生が、
松本音楽院ではじめられたようです。
街に塾や予備校が目立ちます。
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今日の学会では、
信州大学医学部の大橋俊夫先生が、
特別講演で『新しいリンパ管学の創生』について教えてくださいました。
その後のシンポジウムでは、
リンパ管学の研究がありました。
詳しい内容は難しすぎて、
私にもよくわかりません。
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印象に残ったのが、
大橋俊夫先生の電動車椅子でした。
先生は信州大学医学部長を歴任された、
高名な研究者です。
腰を悪くなさって、
車椅子を使っていらっしゃいました。
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大橋先生が講演の中で、
研究者は自らの手で実験をしなくてはダメ。
車椅子になっても、
ウサギを使った動物実験を、
ご自身の手でなさっていらっしゃる。
研究者の鏡のような先生です。
医学部教授に対する考えと指導も、
札幌医大で私をクビにした医学部長とは、
まったく違っていました。
素晴らしい研究が生まれるためには、
素晴らしい指導者が必要なことがわかりました。
松本まで来た甲斐がありました。