医療問題
避けたい美容医療トラブル
平成26年10月24日、北海道新聞朝刊の記事です
避けたい美容医療トラブル
きれいになりたいという願いをかなえる手段として、近年ニーズが高まっている「美容医療」。一方で高額な費用や、治療に伴うトラブルが後を絶たない。専門家は「広告やネット情報をうのみにせず、複数の医療機関の話を比べるなどして、適切な治療を受けられる医療機関や医師を見極めてほしい」と話している。
中部地方に住む20代の女性Aさんは昨年夏、都内の美容外科クリニックを受診し、両目のまぶたを二重にする手術を希望した。ところが医師は「二重の手術だけだとバランスが悪くなる。頬のたるみを引っ張り上げるフェースリフトも受けた方がいい」と勧めた。
手術費用は350万円だったが、その日のうちに手術を受け、モニターとして手術前後の写真をクリニックのホームページ(HP)に載せれば、85万円に割り引くという。押し切られる形で手術に同意した。
「埋没法」という二重の手術に加え、皮下に特殊な糸を入れるフェースリフト手術を受けた。だが、術後にひどい頭痛や傷痕(きずあと)周辺の腫れが生じた。地元の病院で抗生物質を投与されて症状は軽くなったが、今も側頭部に痛みが残る。
Aさんの例について、ある美容外科医は「フェースリフトでの引き上げ過ぎやか化膿が考えられる。そもそも20歳そこそこの女性に、フェースリフトが必要なのか」と疑問を投げ掛ける。
こうしたトラブルは珍しくない。国民生活センターによると、2008~2012年度、美容医療に関する苦情や相談は1500~1900件ほどで推移。内容は「販売方法や広告などの問題」「体への危害」が大半を占めている=グラフ=。
HPや広告うのみにせず
特にトラブルの元になるのが、いまや患者にとって最大の情報源である医療機関のHPだ。派手なセールストークや割引を強調した料金表示、真偽が定かでない手術前後の写真に誘われて受診する患者が少なくない=図=。国はガイドラインを設け、HP上の不適切な表現などを規制しているが順守されているとは言い難い状況だ。
美容医療の大半は自由診療で、健康保険が適用されない。料金設定や治療法は医療機関によって大きく異なる。何か妥当か判断しにくいが、トラブルを避ける方法はあるのだろうか-。
複数の医療機関比較して
美容医療の適正化を目指す、日本美容医療協会の西山真一郎常任理事は「初診当日には絶対、手術を受けないこと。数日置いて医療機関の言い分が本当かどうかを確かめる。複数の医療機関に相談して比べるといい」と指摘。正しい知識を持って治療に臨めば、美容医療は怖くないという。
また、HPなどで担当医の経歴を確認することが大切だ。「治療には医師の技量がそのまま反映される。チェーン店化されたクリニックなどでは、経験不足の医師が十分な訓練を積まないまま治療するケースがある」 (西山さん)
ほかにも、①治療計画や料金設定が明確か②担当医本人と十分話し合えるか③治療のメリットだけでなく、デメリットも説明するか④国内で承認された医薬品を使っているか-などを確認すべき点に挙げている。
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残念なことです。
ぼったくりがあります。
悪魔に魂を売ってしまっています。
医師も、
看護師も、
受付も、
みんなぐるです。
だまされないでください。
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全面ピンクのホームページ
モニター価格という名のおとり広告。
美容外科〈安売〉への懸念
速成栽培のなんちゃって美容外科医
臆病者と言われる勇気
チェーン店の問題
この院長日記を読んでください。
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この患者さん…
お腹も…
腕も…
太もも全周も…
全部脂肪吸引して…
がっつり5リットル以上吸引して…
なんて言ってる…
こんなに吸引したらヤバイよなぁ…
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でも、
これだけ脂肪吸引したら…
180(万円)は取れる…
ローンの審査もパスしている。
今月の売上は低迷…
受付からのプレッシャー
先生、お願いしますぅ♡
悪魔のささやきが聞こえてきて…
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はいはい、脂肪吸引は簡単ですょ。
眠っている間にすぐ終わりますょ。
2~3日休めば、お仕事もすぐにできますょ。
がっつり脂肪をとりますから…
見違えるように細くなりますょ。
みなさん、していらっしゃいますょ。
心配なんて、いりませんょ。
キズは残りませんょ。
さぁ、手術をしましょう!
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こんな美容外科は…
実在しないと思いますが…
広告を見ていると、
多少やばいと思っても、
強引に着陸してしまいそうな…
美容外科も目につきます。
医療も航空業界も…
安全第一です。
不幸な事故が起こらないことを願っています。