昔の記憶

荻野先生のパン

 昨日の院長日記は、
 信州大学整形外科教授の加藤博之先生が書かれた、
 荻野利彦先生への追悼文です
 何度読み返しても、
 いい文章だと思います。
 加藤先生の、
 恩師、荻野先生への思いにあふれています。
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 愛妻家で、
 海外での学会発表、講演会には
 いつも奥様とご一緒でした

 その通りです。
 宴席では陽気にお酒を嗜まれ、
 オフタイムでは常に笑顔を絶やさず、
 ユーモアがありました。

 やさしい笑顔でした。
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 荻野先生に、
 さくらんぼさんからいただいた、
 ラ・フランスをお届けしたことがありました。
 先生のお宅は、
 閑静な住宅街にあります。
 紅葉がきれいな時期でした。
 あいにく先生はお留守だったので、
 玄関先にラ・フランスを置いて帰りました。
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 後日、
 荻野先生から、
 手づくりのパンをいただきました。
 2013年に荻野先生からいただいたメールです。
 私が2年位前から、家内に教わってパンを作っているのをお話ししたことはありませんでしょうか。
 今日は、先生にお礼の気持ちを込めてパンを作りました。
 一つは、(1)プンバーニッケル(Pumpernickel)と呼ばれるライ麦のパンで、幾つかあるようですが、我が家ではドイツ風と思っています。牛乳、バターは入っておらず、砂糖も極めて僅かで、甘く感じることはないと思います。
 もう一つは、(2)Crumble breadと呼ぶもので、パンの表面についているのが砕いたナッツであることからこのような名前になったのかと思います。少し甘味があります。両方とも我が家でいつも食べているパンです。
 どのようにして作るかを書かせて下さい。家内がブドウから作って継代している自家製酵母を、一昨日、冷蔵庫より出してパンを作るために増やしました。今朝9時頃に材料を混ぜてパンの生地を作り3時間位発酵させます。それを小分けして、パンの形を作り、さらに3時間程度発酵させます。その後に焼いて4時半頃出来上がりました。
 多すぎるようでしたら、(1)は、食パンのように切って、一回で食べる量をビニール袋に入れて密封し冷凍して下さい。食べる時は、冷凍庫から出して解凍し、袋から取り出して、20秒程度電子レンジで加熱すると作りたてのようになります。(2)は、袋ごと冷凍して、同様にしますが、2個で20秒程度の加熱です。
 もう一つは、新作ですが、先週アメリカ手の外科学会がサンフランシスコで開かれましたが、同じ時にスタンフォードに行ってきました。そこで求めてきたメープル味のチョコレートを入れたバターロールを作ってみました。2個入れてあります。
 ご笑味いただければ幸いです。
 寒さが増す折、御自愛下さい。

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 まる一日かかって、
 私のためにパンを作ってくださいました。
 いただいたパンは、
 今までに食べたどのパンよりも美味しく、
 最高の味でした。
 丁寧に作り方まで書いてくださって、
 荻野先生らしい文章です。
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 私の五十肩も治していただきました
 荻野先生のおかげで、
 毎日こうして診療が続けられます。
 私はパン作りはやったことがありませんが、
 いつか荻野先生のように、
 パン作りにもチャレンジしようと思います。
 ありし日を偲び、
 心から荻野利彦先生のご冥福をお祈りしています。

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