医学講座
日本美容外科学会(JSAS)へのお誘い
2日間の第104回日本美容外科学会(JSAS)が終わりました。
学会長の聖心美容クリニック統括院長、
鎌倉達郎先生に感謝しています。
ライブサージェリーもあり、
活発な討論もあり、
いい学会だったと思います。
最終的な参加者は817人だったと、
鎌倉会長が最後の挨拶でお話しされました。
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何度も書いているように、
日本には、
同姓同名の、
日本美容外科学会が2つあります。
2つの学会を一つにしようという動きがありましたが、
残念なことに無くなってしまいました。
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2006年12月1日の院長日記に書いた私の文章です。
私はもともと形成外科医でしたから最初に形成外科系の日本美容外科学会(JSAPS)に入会いたしました。偉い形成外科医の中には十仁系日本美容外科学会を毛嫌いする先生がいらっしゃいます。私もずっと十仁系学会には入ってはいけないと思っていました。
平成14年8月に中央クリニック札幌院の院長にさせていただきました。この時に十仁系日本美容外科学会に入会しました。形成外科系にはチェーン店の美容外科医になってはいけないという暗黙のルールのようなものがありました。私のように大学の形成外科講師からチェーン店の店長になった例はマレでした。
はじめて十仁系学会に入り、上海で行われた国際学会で発表しました。この時に十仁病院院長の梅澤文彦先生が私のところへいらしてくださり「先生ようこそこの学会にいらしてくださいました」とおっしゃってくださいました。少し肩身の狭い思いで参加した私はVIPの梅澤先生から歓迎されてとても嬉しく思いました。上海の学会では韓国や台湾、中国の先生と親しくなりました。日本に帰ってから韓国の鄭東學(ジョン・ドンハク)先生(英語表記は、Dong-Hak Jung先生)から韓国へ講演に来てくださいとメールをいただきました。
形成外科系の日本美容外科学会は十仁系学会の会員が発表しようとしてもなかなか歓迎してくれない風潮があります。確かに学術的には形成外科系の方が優れた先生もいらっしゃいますが、十仁系学会も積極的にライブサージェリーという手術の実況中継を取り入れて活発に活動しています。米国や韓国など海外でも形成外科系と非形成外科系学会の仲が悪いところが多いようです。日本では逆に2つの日本美容外科学会を仲良く1つにしたいと考えている先生がいらっしゃいます。私もいつの日か2つの学会が1つになればよいのに・・・と考えています。
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私は毎年2つの日本美容外科学会に参加しています。
私のように形成外科出身で、
2つの日本美容外科学会に参加する医師が増えています。
こちらの学会(JSAS)には、
もともと十仁病院で、
美容外科をずっとなさった先生がいらっしゃいます。
ためになる内容があります。
開業医の本音が聞けます。
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日本形成外科学会とは違った雰囲気です。
確かに、
海外からの参加者で、
お行儀のよくない先生がいます。
撮影禁止なのに、
iPhoneで動画まで撮る人もいます。
文化の違いだと感じます。
それでも参加すると勉強になります。
ぜひ形成外科の先生にも参加していただきたいです。