医学講座
形成外科の死亡事故
今日は2019年11月5日(火)です。
札幌は寒いです。
自転車通勤はあと3週間くらいかなぁ~?
今月末には駐輪場が閉鎖されます。
11月末には雪道になることもあります。
今年の冬も転ばないように注意です。
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昨日の院長日記、
北大のイチョウ並木2019に書いた、
患者さんのお通夜の続きです。
亡くなった患者さんは、
耳下腺腫瘍でした。
術前検査では異常はありませんでした。
■ ■
手術は順調に終わり、
麻酔も問題ありませんでした。
一晩だけ、
ナースステーション横の回復室で過ごし、
手術翌日からは、
病室に戻る予定でした。
■ ■
元気だった患者さんが、
手術日の夜に亡くなるなんて信じられませんでした。
病理解剖の結果でも、
死因ははっきりわかりませんでした。
人間はある日突然死ぬことがあります。
路上で倒れることもあります。
たまたま手術した日に病院で亡くなることもあります。
■ ■
私が経験した患者さんは医療事故ではありませんでした。
このような死亡例ではなく、
手術が原因で患者さんが亡くなることがります。
亡くならなくても、
重度の後遺障害が残ることもあります。
形成外科は命にかかわることが少ない科です。
残念なことですが、
40年近くも形成外科医をしていると、
形成外科の死亡事故もあります。
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私自身は死亡事故や重大事故は起こしていません。
これからも事故は起こしたくありません。
でも、いつも明日はわが身
…と思って診療をしています。
アナフィラキシー
…というこわい副作用もあります。
毎日使っている麻酔薬でも要注意です。
若い先生に教えてあげたいです。