医学講座
認定看護師
今日は2019年11月11日(月)です。
昨日の院長日記、
働きながら博士(医学)になるへ、
さくらんぼさんからコメントをいただきました。
看護師がやったことのない方ばかりで尿漏れひどく、
その度に実費で買わねばならず補助金では足りないのです。
せめて泌尿器科の看護師だけでも対応できるようにして頂きたいのです。
■ ■
お困りの様子がよくわかります。
どこの病院でも看護師不足です。
病棟は泌尿器科だけではなく、
他科との混合病棟のところが多いです。
土日は看護師さんの数が減ります。
慣れない看護師さんが担当になることもあります。
私も専門外なのでよく知りません。
申し訳ありません。
■ ■
日本看護協会が実施している、
認定看護師という制度があります。
1997年6月から認定開始となった、
皮膚・排泄ケア認定看護師が、
さくらんぼさんの妹さんのような患者さんのお世話をすると、
症状がよくなると思います。
私も正確な数は知りませんが、
北海道の大きな病院でも数は少ないです。
■ ■
昨日まで書いた、
博士(看護学)と認定看護師制度は関係ありません。
皮膚・排泄ケア認定看護師は、
日本看護協会が認定した
Wound, Ostomy and Continence Nursing, Certified Nurse
通称WOCウォックナース
…という制度です。
・褥瘡などの創傷管理およびストーマ、失禁等の排泄管理
・患者・家族の自己管理およびセルフケア支援のプロです。
■ ■
看護師さんは、
医師と違っていろいろな科を担当します。
私が形成外科医から内科医になることはありませんが、
看護師さんは、
形成外科の病棟から、
内科の病棟へ勤務交代になることもあります。
開業医に長く勤務する看護師さんを除くと、
一生同じ科を担当される方は少ないです。
■ ■
日本看護協会の認定看護師制度も増えています。
全部の認定看護師を持っている人は、
おそらくいないと思います。
忙しい看護師さんが、
認定看護師のために勉強する時間は少ないです。
ただでさえ人手不足で忙しいのに、
認定看護師までは無理というのもわかります。
看護師さんは大変な仕事です。
何とかストーマ、失禁等の排泄管理のプロである、
WOCウォックナースが増えてほしいです。