医学講座
医療機器によるやけど
今日は2021年11月15日(月)です。
札幌は寒いです。
先週は東京で第39回日本頭蓋顎顔面外科学会
…がありました。
毎年11月の学会から札幌に戻ると、
寒いなぁ~
…と思います。
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昨日の院長日記、
安全なアンチエイジング2021
…にえりーさんから、
コメントをいただきました。
毎日新聞に大阪の美容クリニックで
二重あごのレーザー照射治療で
大やけどをされた記事がありました。
私もその記事をYahoo!ニュースで読みました。
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機器によって『たるみ』を取る治療は、
熱を加えます。
熱を皮下の一定の層にだけ加えて、
表面を冷却すると、
『たるみ』が改善するという理論です。
サーマクール
…という機器が最初だったと記憶しています。
その後、いろいろな機器が出ています。
■ ■
加齢を治す⑤
…に書きました。
たるみ治療機器の原理は、
電気やレーザーなどを皮膚表面から与えて
皮膚の内側にある組織を引き締めます。
私がよく患者さんに説明する例えです。
どんなに高価な服でも…
長年着ていると型くずれして伸びてしまいます。
新品の服の『ぱりっと感』はありません。
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伸びた服を仕立てなおすのが外科手術。
フェイスリフトや
皮膚切除をするたるみとり手術です。
効果はありますが、
時間がかかるし…
腫れも出ます。
お金もたくさんかかります。
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高周波(RF)
レーザー
超音波
さまざまな器械で『たるみ取り』が行われています。
正直に申し上げると、
『切る手術』が仕立て直しだとすると、
機器を使った治療は、
プレスやアイロンです。
化粧品では伸びないシワを…
ちょっとプレスして伸ばしてくれる程度とお考えください。
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機器の微妙な設定を誤ると、
アイロンでやけどをします。
最近のはやりは、
超音波です。
うちの奥さんが、
俳優の〇〇さんは『たるみ』が取れた、、、
…と実によく見ています。
高温のプレスを一度にかけないで、
毎日少しずつでも、
丁寧にアイロンをかけることです。
誰が使ってもやけどのリスクはあります。
細心の注意で気をつけないとダメです。