医学講座

アクアフィリングによる豊胸2021

 今日は2021年12月16日(木)です。
 札幌は雪がない師走に戻りました。
 うちの奥さんは、
 自転車で買い物に行きました。
 12月16日に自転車に乗れたのは、
 おそらく結婚以来はじめてです。
 地球温暖化のためだと思います。
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 私が以前からお伝えしている、
 アクアフィリングによる豊胸です。
 この院長日記を書いたのが、
 2018年6月22日でした。
 豊胸術、ジェル注入で健康被害
 2018年11月27日の院長日記で共同通信の記事を紹介しました。
 2018年10月に東京で開催された日本美容外科学会で、
 共同通信の記者さんが取材されていました。
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 アクアフィリングのことを、
 日本で一番最初に注意してくれたのは、
 十仁系の日本美容外科学会(JSAS)でした
 2017年3月17日に、
 重要ポリアクリルアミド・フィラー使用についての注意。リンク先を御覧下さい。
 …という告知があります。
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 日本美容外科学会(JSAS)の注意喚起です。
 ポリアクリルアミド※1・フィラー使用についての注意
 韓国美容外科学会( Korean Academic Society of Aesthetic and Reconstructive Breast Surgery)が、Archives of Aesthetic Plastic Surgery 誌2015年10月号に掲載された論文※2 を受けて出された声明について、本学会の見解を会員に示します。
       記
 日本においても、すでに多数のクリニックがアクアフィリングならびにアクアリフトを用いた豊胸術を行っています。これら2製品は、FDAでは承認されていませんが、顔面に対する使用のみKFDAで承認されています。
 論文に示された見解は、これまでの乳房に対する様々な注入物によって引き起こされた合併症の懸念から、同学会の見解としてこれらの懸念が解消されるまで、本製品の使用に反対する主旨であります。
 長期間の安全性に関する十分なエビデンスが蓄積し立証されることが重要であることはいうまでもありません。
 この見解を踏まえ、日本美容外科学会(JSAS)理事会において、「少なくとも現時点においてアクアフィリングならびにアクアリフトを用いた豊胸術を推奨することはできない。現在この治療法を行っている医療機関においては、これらの現状を十分理解し、かつ長期的な経過観察を行っていくと同時に、その結果を公表していく必要がある。
 また、治療を行う上では上記のような懸念すべきリスクを含めた十分なインフォームドコンセントを行うことが重要である 」という見解に至りました。
             以上
 ※1 現在はアクアフィリング・アクアリフト(現アクティブジェル)はポリアクリルアミドとは分子構造も物理科学的特性も異なるものであることが判っております。
 ※2 「Correcting shape and size using temporary filler after breast augmentation with silicone implants (シリコーンインプラントによる豊胸術後の充填剤の一時的注入による形状及び大きさの修正)

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 残念なことですが、
 今でもアクアフィリング豊胸の後遺障害で悩んでいる人がいます。
 私のところにも相談のメールがきます。
 はっきりわかっていることは、
 アクアフィリングを完全に取り除くことは、
 とても難しいということです。
 私は注意喚起が出ていたのに注入した医師、
 通関させた厚生労働省の責任もあると考えています

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