医学講座

花粉症、道産子もご用心

 今日は2023年4月7日(金)です。
 札幌は雨です。
 自転車通勤はあきらめました。
 今日の北海道新聞朝刊にためになる記事が出ていました。
 2023年4月7日、北海道新聞朝刊の記事です。
 花粉症、道産子もご用心 経験なくても本州転居で発症例 点鼻薬に即効性、重症なら手術も
 春を迎えて花粉の飛散が道内でも始まり、花粉症に悩まされる人にとっては、つらい時期がやってきた。今シーズンの道内全体の飛散量は例年と比べやや少ない予想だ。ただ、これまで発症した経験がない人でも、進学や就職で本州に住み始めると、症状が現れることがある。専門家は適切な薬選びが大切と呼びかける。
 道立衛生研究所(札幌)によると、道内では3月7日に札幌市内でハンノキの花粉を観測した。
 日本気象協会がまとめた今シーズンの花粉飛散予測によると、九州が例年並みのほかは、東北から四国にかけては多い予想で、特に関東甲信では非常に多くなる見込みだ。本州で花粉症の主原因となるスギ花粉のピークは3月で、4月以降はヒノキの飛散が本格化する。
飛散少なめ予想
 道内でスギ花粉が飛散するのは札幌市中央区や道南など一部の地域に限られ、シラカバ花粉に悩まされる人が多い。同研究所の予測では、旭川市で例年よりやや多い以外は少ない予想だ。
 花粉症の原因となる植物は40種以上あるとされる。空気中を飛散している花粉を鼻から吸い込んだり、目に付着したりすることで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が出る。花粉が気管の粘膜に付着するとせきの発作を起こし、皮膚に付くと湿疹や皮膚炎にもなる。
 花粉症の症状を抑える薬は多種多様だ。市販薬の中には、効果が出るまで時間がかかるほか、眠気の出る種類もある。即効性のあるのはステロイド剤の点鼻薬だ。
 NPO法人花粉情報協会(千葉県習志野市)の副理事長で、北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニック(札幌市西区)の白崎英明院長は、札幌医大勤務時代の1995年から札幌市内で花粉の飛散を観測している。白崎さんは「点鼻薬は液体と粉があり、刺激や副作用も少ない。ただ、薬によっては大人しか使えないものもあり、医師に相談してほしい」と強調する。
 同クリニックでは重症の場合には鼻の粘膜を焼くレーザー治療があり、入院不要の外来手術で受けられる。
 一方、道外に多いスギ花粉の重症患者に皮下注射を行う治療法は2020年から保険適用されている。
 花粉症を発症したことのない人も注意が必要だ。札幌市出身で東京都在住の男性会社員(23)は大学進学で都内に住み始めたのを契機に花粉症を発症した。白崎さんは「男性には症状を引き起こす原因タンパク質(アレルゲン)があった。道内に住んでいる時に発症していなくても道外で症状が出ることもある」と指摘。「花粉の飛散が多い時にはマスクや眼鏡の着用が望ましい」と語る。
今月から本格化
 道立衛生研究所によると、道内でシラカバ花粉の飛散が本格化するのは4月中・下旬以降の見込み。日々の飛散状況は
道立衛生研究所や、北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニックのホームページで確認できる。(編集委員 荻野貴生)

クリニック屋上で花粉の観測を行う白崎英明院長
(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 白崎英明しらさきひであき先生とは札幌医大でご一緒でした。
 とってもやさしい先生です。
 うちの奥さんが花粉症です。
 鼻がかゆくなると大変です。
 札幌にも杉スギがあります。
 今年も花粉に悩まされる前に、
 しっかりと対策をなさってください。

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