医学講座

鳥インフルで卵価格高騰

 今日は2023年4月8日(土)です。
 札幌は曇りのち雨です。
 明日、統一地方選挙の投票日です。
 選挙カーが朝から市内を走っています。
 北海道も札幌市も難題がたくさんあります。
 私は明日投票に行く予定です。
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 今日の北海道新聞朝刊の記事です。
 渡り鳥「道央ルート」高リスク 千歳3例目鳥インフル 殺処分計122万羽、道内飼育2割超
 千歳市内の半径3キロ以内にある養鶏場3カ所で10日余りの間に鳥インフルエンザが相次ぎ発生した。周辺は3~5月にかけて多数の渡り鳥が北上する「道央ルート」上にあり、渡り鳥が持ち込んだウイルスが地域でまん延しているとみられる。3養鶏場で殺処分される採卵鶏は約122万羽と道内で飼育される約520万羽の2割超に上る。道や養鶏場はウイルスの侵入対策に力を入れるが、感染力の強化も指摘される中で決め手を欠くのが実情で、関係者からはワクチン接種など新たな対策の必要性を訴える声も上がる。
 「何がウイルスを媒介したかは分からないが、周辺で起きた感染と無関係とは言い切れない。近くにある養鶏場にさらに広がらなければいいが」。市内の養鶏場関係者は打つ手がない状況に困惑を隠さない。
 道内に飛来する渡り鳥は主に道央と道東の二つのルートがあり、その周辺はウイルスが持ち込まれる可能性が高い。千歳市は道央ルート上にあり、国内有数の渡り鳥の中継地として知られるウトナイ湖(苫小牧市)や宮島沼(美唄市)を経由するハクチョウ、カモ類などが飛来している。
 これら渡り鳥のフンや死骸から、地域にとどまる「留鳥(りゅうちょう)」と呼ばれるカラスやスズメなどにウイルスが伝染。そのフンや死骸に触れたネズミやキツネなど野生動物が動き回ることでウイルスが広がり、感染リスクが高まる。
 北上する渡り鳥が道内に本格的に飛来する3月から野鳥の感染が相次いで見つかっている。道によると、3月以降に札幌市や胆振管内むかわ町で見つかったハシブトカラスなど計9例のウイルスを検出しており、野鳥の間で感染が広がっている可能性がある。
 専門家によると最近はウイルスが変異して鳥の病状が軽く、強い感染力を持つ傾向があるという。養鶏関係者の間ではこうしたリスクの高まりが千歳市での感染拡大につながっているとの見方が強まっている。
 さらに、今回の感染拡大を受けて、①野生動物が媒介②人の靴底や車両に付着―と考えられていた感染経路とは別のルートも指摘され出している。千歳市では、従来の侵入対策に万全を期しているとみられる大手業者が運営する鶏舎でも、感染が続いた。
 地域で増殖したウイルスが、空気中のチリやホコリなどに付着して感染を広げている可能性が指摘される。胆振管内のある養鶏業者は「空気を通して感染が広がったとしか考えられない事態だ。対策は難しい」と頭を抱える。
 対策のあり方の見直しを求める動きも出ている。日本養鶏協会は3月30日、国内では普及していない鶏へのワクチン接種について、海外の情報収集や研究開発を進めるよう野村哲郎農水相に要請。道内の大手養鶏業者も「ワクチンを接種した方が殺処分するより費用がかからず、生産量も維持できる」と強調する。
 また同協会は、感染が確認された養鶏場では基本的にすべての鶏を殺処分する手法の見直しも求めた。一つの養鶏場をいくつかの区域に分けてそれぞれ管理することで、鳥インフルエンザの感染が確認されても殺処分するのは一部にとどめる「部分処分」を採用するよう訴える。
 同協会は「養鶏場で対策を強化してもすべての感染を防ぐのが難しくなっている。安定して卵を供給するためにはこれまでと違った水準の対策が必要だ」と話す。(権藤泉、伊藤友佳子、長谷川裕紀)
渡り鳥が離れる5月下旬まで危険 北大大学院獣医学研究院・迫田教授
 猛威を振るう鳥インフルエンザについて、今後の感染見通しや対策を北大大学院獣医学研究院の迫田義博教授(ウイルス学)に聞いた。(聞き手・今井潤)
 ――わずか10日間あまりで千歳市内の養鶏場で鳥インフルが3件発生しました。
 「本州から北上する渡り鳥が飛来し、ウイルスを持ち込んでいます。鳥インフルはその名の通り、鳥が感染するとウイルスが増殖する特徴があり、中でも鶏では爆発的に増えます。千歳市内で鳥インフルが連続発生したのは養鶏場が集中しているからです。すでに道内全域でウイルスが広がっており、警戒が必要です」
 ――今後も鳥インフルの発生は続くのでしょうか。
 「渡り鳥が北海道から離れる5月下旬まで発生する可能性は高いでしょう。養鶏場単独でどんなに感染対策を徹底していても、その周辺に大量のウイルスがまん延しているとなると、なかなか対策が難しいのが実情です。現在、国が推奨する対策で防げないとなると、もう一段踏み込んだ対策を示す必要があります」
 ――具体的には。
 「ウイルスは空気中のチリやホコリに付着して周辺に広がり、鶏舎内に入る可能性があります。こうした空気を介したウイルスの侵入を防ぐため、吸気口にフィルターを設置する手があります。企業負担が増すため、導入費用の一部でも国が補助すべきでしょう。(鶏舎内を複数のブロックに分け)衛生管理や飼料などの搬入を別々にする『分割管理』は、発生時の殺処分数を減らす効果が期待できます」


7日に鳥インフルエンザが確認された千歳市の養鶏場
(以上、北海道新聞より引用)

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 北海道新聞の記事を読んでよくわかりました。
 ムツゴロウさんだったらどうするでしょうか?
 私は日本養鶏協会が要望した、
 鶏へのワクチン接種を検討すべきだと思います。
 自治体職員や自衛隊が白い防護服を着て、
 ニワトリを殺処分しています。
 生きているトリを処分するのは大変だと思います。
 卵価格の高騰も困ります。
 何とかいい方法を考えていただきたいです。

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