医学講座

道新の倉本聰さんインタビュー

 今日は2023年4月17日(月)です。
 札幌はとても寒いです。
 天気予報では雪マークが出ていました。
 私が出勤する時、雪は降っていませんでしたが、
 みぞれ霙っぽい小雨が降ってきました。
 今日は無理矢理自転車で来ましたが、
 真冬の防寒着でちょうどよかったです。
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 昨日の院長日記、
 札幌市でG7環境相会合でご紹介した、
 北海道新聞の記事です。
 Yahoo!ニュースにも「文明の墓場」は出ていましたが、
 道新の記事が一番よかったです。
 今日は新聞休刊日です。
 私は若い人にも紙の新聞を読んでほしいです。
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 2023年4月16日、北海道新聞朝刊の記事です。
 豊かさの犠牲、もっと意識を 倉本聰さんインタビュー G7環境相会合・関連イベントに出展
 15日に札幌ドームで始まった環境イベント「環境広場ほっかいどう2023」に出展した脚本家の倉本聰さん(88)=富良野市在住=は、自動車や携帯電話、衣類などのごみを弔う葬式のような空間を展示し「文明の墓場」と名付けた。私たちは豊かさにあふれた文明社会をどう生きるべきなのか。北海道新聞のインタビューに思いを語った。
 作品は奥行き10メートルほどの薄暗い小部屋。黒白の縦じまの幕を壁に張り、ビルのガレキ、ガラケーと呼ばれる従来型の携帯電話、服などを積み上げ、それぞれの横にろうそくの小さな明かりがともる。室内には線香の香りを漂わせた。
 「新しいものが出てくると、前のものは捨てられてしまいます。でも新しいものができて経済が好転するという方向にみなさん目を向ける。だから捨てられたものに対して墓場をつくってみたんです。ふつう、墓ってそこで涙を流したり悼んだりするわけですが、ごみには誰も涙を流さないし、悼みもしない。人間が便利さや豊かさを追求してきたことが環境問題につながっている、ともっと強く意識しないとまずいのでは。よく考えてほしいですね」
 自身が主宰するNPO法人では「地球は子孫から借りているもの」という米先住民族の言葉を理念に、環境教育に取り組んでいる。15日に札幌で開幕した先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合を野外で開くよう提案していた。
 「ドラマ『北の国から』には風力発電も出てくるし、うんこで発電をという意見も出てくる。環境を論じるなら風が吹いたり雨が降ったり、黄砂が飛んできたりする中、野外でたき火を囲んで会議を開くべきではと。警護の問題などで採用されませんでしたが、マイクなんか使わず、天然の環境を味わいながら声を張り上げて議論するのが本来のあり方だろうと思います」
 2008年の北海道洞爺湖サミットでも、環境問題は議題の一つだった。あれから15年。
 「文明はますます進みましたよね。人間はずるがしこく問題を回避しながら生きることに慣れてきた気がします。IT社会になったから二酸化炭素を出さなくなったというわけではない。IT化で古いOA機器は廃棄され、みんな捨てた後のことは考えません」
 東日本大震災以降、何度も被災地を訪れ、東京電力福島第1原発事故で古里を失った人々の思いも作品に描いた。電気料金高騰で原発再稼働を求める声があることに違和感を覚える。
 「原発から出る核のごみがあるでしょ。見向きもされないどころか引き取り手がいない。それなのに再稼働って。ぼくは原発の恩恵を受けてきた以上、生活費無料で暮らせる老人のまちをどこかにつくり、その地下をオンカロ(フィンランドの最終処分場)のようにしたらどうかと思います」
 広大な土地や豊かな自然がある北海道。北の大地ならではの環境と共生した生き方があるはずだという。
 「北海道が独立したらどうなるか、というドラマをつくろうとしたことがあります。けちで小さい国でいいから、世界から尊敬される哲学を持った国になるべきだと思いました。素朴な、動物に近い北海道の生き方や哲学を『北海道憲章』みたいなものにしてつくるべきじゃないでしょうか」(工藤雄高)

「土の感触を知らずに環境問題は論じられない」と語る倉本聰さん(井上浩明撮影)

倉本さんが手がけた空間作品「文明の墓場」。ごみとして捨てられたものを弔っている
(以上、北海道新聞より引用)

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 倉本聰さんがおっしゃる、
 IT化で古いOA機器は廃棄され、
 みんな捨てた後のことは考えません

 その通りだと思います。
 まだまだ使えるのに、
 PCもOSが変わって新しい機種にしないと、
 Windows11にできません。
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 私は最大の環境破壊は戦争だと思います。
 ウクライナの人たちがしあわせに暮らしていたのに、
 ミサイルで一瞬にしてガレキの山です。
 北朝鮮のミサイルも環境破壊です。
 環境問題も戦争問題も、
 G7で考えていただきたいです。
 北海道が独立したドラマを見てみたいです。
 いい記事を書いてくださった、
 北海道新聞社の工藤雄高さん、井上浩明さん、
 ありがとうございました。
 道新を購読していてよかったです。

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