医学講座
三角山の熊を駆除してください
今日は2022年4月2日(土)です。
今日から自転車で通勤しています。
道路は清掃され走りやすかったですが、
とても寒いです。
駐輪場は有料化され、
ゲートができていました。
約半分は雪に埋もれていて、
朝は薄氷が張っていました。
また別の日に駐輪場について書きます。
■ ■
昨夜、札幌美容形成外科が使っている、
NTTのシステム障害が発生しました。
さくらんぼさんから、
接続できない
…と教えていただきました。
私にはNTTから連絡はありませんでしたが、
調べてみるとシステム障害のようでした。
ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
2011年にもシステム障害が発生しました
■ ■
昨日の院長日記、
47歳と58歳男性が三角山でクマに襲われる
…の続きです。
今朝の北海道新聞に詳しく出ていました。
さすが道新は頼りになります。
67歳の形成外科医として、
これ以上、被害が出る前に、
熊を駆除してほしいです。
危険です。
■ ■
2022年4月2日、北海道新聞朝刊の記事です。
ヒグマ生息域、住宅街に迫る 「山奥で冬眠」認識改めて
札幌市西区の三角山で冬眠穴を調査していた男性2人を襲ったヒグマは、子グマ2頭の子育て中だったことが4月1日、札幌市の調査で分かった。今回の事故は、調査で穴に近づいたことがきっかけになったが、穴は住宅街からわずか約500メートルしか離れておらず、登山客らが近づいてもおかしくない場所だった。個体数の増加を受け、クマの生息域が人里近くに迫っていることが改めて浮き彫りとなり、専門家は「クマは山の奥で冬眠しているという認識を根本から変える必要がある」と警戒する。
「妊娠中の雌グマは慎重に冬眠穴を選ぶもの。住宅街や登山道にも近い場所で子育てしていたとは」。知床財団の山中正実前事務局長(62)は、驚きを隠さなかった。母子グマの冬眠穴は、冬場でも週末には数十人が行き交う登山道から200メートルの場所にあり、酪農学園大の佐藤喜和教授(50)も「母グマは人が行き来し、車が走る音が聞こえる場所で生まれ育った人慣れした個体だろう。それにしても、冬眠穴が人里に近すぎる」と話した。
■登山客ら行き来
札幌西署などによると、クマに襲われた男性2人は札幌市の委託を受けてクマの生態を調べていたNPO法人職員。3月31日午後2時半ごろ、職員1人(47)が穴の周辺を持参したつえで突いて反応を調べていたところ、クマが穴から飛び出し職員の頭にかみついた。クマは熊撃退スプレーを噴射したもう1人の職員(58)にも襲いかかり、右ひじと背中をかんだという。
三角山では3月14日、登山客から「ヒグマが冬眠する穴がある」との通報があり、市は登山道を閉鎖。翌15日に市職員が周辺を調査したが、穴やクマの痕跡は見つからなかった。登山客は穴の写真も提供していたが、今回襲われた男性2人が所属するNPO法人が「冬眠穴の可能性は低い」と助言。これを受け、市は同16日に登山道の閉鎖を解除し、穴の近くを市民が自由に行き来していた。
3月31日の調査には、通報した登山客も一緒に参加したため、すぐに穴にたどり着くことができたが、ハンターは同行しておらず、クマに襲われる事態が起きることは想定していなかった。市環境共生担当課は「クマがいる可能性は低いと考えていた。もっと慎重に判断するべきだった。認識が甘かった」と釈明した。
■個体数回復続く
道内のヒグマの個体数は道が残雪期にクマを積極的に駆除する「春グマ駆除」を実施した1966年から1990年に一時は絶滅が危惧されるほど減少した。しかし、近年は個体数の回復が続いており、生息域が人里近くまで急速に拡大している。2021年度のクマによる人身事故は三角山での2人を含めて計14人(死者4人)となり、1962年度に統計を始めて以来最多となった。
研究者らでつくる「ヒグマの会」の会長を務める坪田敏男・北大獣医学研究院教授は「春グマ駆除が行われていたころは、三角山周辺で冬眠する個体がいることは考えられなかった。今回のクマ以外でも、市街地周辺で冬眠しているクマがいてもおかしくはない状況だ」と懸念する。
今回はクマの生態に詳しい調査員2人が被害にあったが、市民がクマに遭遇した場合はより大きな事故につながる懸念が強い。知床財団の山中さんは「穴の中にクマがいるかを判断するのは、専門家でも難しい。市民は絶対に近づかず、行政も周囲を閉鎖して雪解け後に調査するなど慎重な選択肢を検討してほしい」と求めた。(尹順平、岩崎志帆、内山岳志)
◇
ヒグマが市街地や人里近くに出没し、人や飼い犬などが襲われる事故が相次いでいる。個体数が増えて生息域も広がっているとみられ、保護と駆除のバランス確保が今まで以上に大きな課題となっている。クマの視点も踏まえ、共生に向けた課題や対策を考える記事を「ヒグマは見ている」の専用ワッペンをつけて紙面と電子版で随時掲載する。



(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
私の子供が通学していたのが、
上の地図にある山の手小学校です。
私の家も上の地図の琴似発寒川の近くでした。
道新の記事にあるように、
NPO職員を襲った熊は逃げています。
上の地図の中に出てくる可能性があります。
幼稚園も、
小学校も、
病院もある地域です。
クマが出ると大変なことになります。
■ ■
私は67歳の形成外科医です。
他の医師より熊の被害に詳しいです
昨年、札幌市東区で人間を襲った熊を思い出してください。
下の写真をクリックすると、
人を襲ったYouTubeの動画が出ます
人が襲われる前に、
クマを駆除してください。


クマが人を襲う映像

住宅街を歩くヒグマ=2021年6月18日午前7時55分、札幌市東区北39東21(中川明紀撮影)
(以上、北海道新聞電子版より引用)
医学講座
47歳と58歳男性が三角山でクマに襲われる
今日は2022年4月1日(金)です。
今日から札幌市の駐輪場がオープンしました。
残念ですが、寒いのと、
まだ道路がよくないので、
自転車通勤はあきらめました。
来週から天気がいい日に乗ります。
■ ■
昨日のYahoo!ニュースに驚きました。
2022年3月31日、Yahoo!ニュースです。
47歳男性と58歳男性がクマに襲われる 住宅地に近い山中で巣穴を調査中 札幌市西区
31日午後、札幌の三角山で、男性2人がクマに襲われ重傷を負いました。
31日午後2時半ごろ、札幌市西区にある三角山の山頂から500メートルほど南西の山林で、札幌市から委託を受け、クマの巣穴の調査をしていた男性2人が、巣穴から出てきたクマに襲われました。
同行した札幌市職員
「冬眠穴に近づいたことによってヒグマを刺激してしまった」
警察によりますと、47歳の男性が巣穴をのぞいたところ、クマに頭をかまれ、58歳の男性がスプレーで撃退しようとして腕をかまれました。
2人とも重傷ですが命に別状はなく、自力で下山して病院に運ばれました。
三角山では、今月13日にクマの巣穴が見つかり、2人は、市の職員らと巣穴を調査していました。

(以上、Yahoo!ニュース、HBC北海道放送「NEWS23」より引用)
■ ■
三角山は子供たちとよく登りました。
35歳の時に分不相応な家を建てて、
住宅ローンの支払いでお金がありませんでした。
GWによく行きました。
入園料はかからないし、
歩いて行けるので交通費もかかりません。
いい運動になりました。
■ ■
30年前は、
びっくりドンキーの、
390円の150gレギュラーバーグディッシュでさえ、
ひと月に一回あるかないかの贅沢でした。
三角山は私の家からも、
母校の札幌西高校からもよく見える山です。
まさか熊の巣穴があるとは考えてもみませんでした。
三角山には斉藤リンゴ園もあります。
一日も早く熊を駆除してほしいです。
クマは猛獣です。
医学講座
知らないと損をすること2022
今日は2022年3月31日(木)です。
あっという間に2022年も3ヵ月が済みました。
まさか戦争が起きるなんて、
考えてもみませんでした。
いつ何があるかわかりません。
北海道に住んでいるのでロシアは脅威です。
■ ■
人間も同じです。
いつ病気になるかわかりません。
ある日突然あなたはガンです、
…と宣告されることもあります。
いい先生から、
いい治療を受けると、
人生が変わります。
セカンドオピニオンも大切です。
■ ■
私たち形成外科や美容外科でも、
知らないと損をすることがあります。
人は見た目で評価されます。
見た目で損をしている女性
見た目で損をしている男性
どちらもたくさんいます。
政治家にもいます。
■ ■
二重全切開のモニターで、
通常価格45万円(税別)を、
特別割引30万円(税別)にしてもらったとします。
得したように思いますが、
実は眼瞼下垂症だったなんてこともあります。
保険診療の眼瞼下垂症手術でしたら、
約5万円(非課税)です。
生命保険から手術給付金がもらえることもあります。
■ ■
手術をしてお金を払ったのに、
生命保険の手術給付金で黒字になった人もいます。
知らないと損をすることがあります。
私はかっこよくなりたくて…
眼瞼下垂症手術を受けたのではありません。
目が重いし…
夜間の車の運転はつらいし…
仕事にも支障が出ていました。
手術後に見た目が良くなりました。
私は男も見た目が大事だと思います。
手術をしてくださった、
大竹尚之先生に感謝しています。
医学講座
自転車を整備しました2022
今日は2022年3月30日(水)です。
札幌美容形成外科は今日と明日が休診日です。
例年、3月は忙しい繁忙月です。
卒業式の後に手術をしたり、
進学の前に手術をなさる方が多いです。
3月も下旬になると手術をした方たちも、
それぞれの新天地に旅立たれます。
■ ■
今日は自転車を整備しました。
私の自転車と奥さんのです。
駐輪場のシールも貼りました。
自転車に感謝して整備しました。
午前中は天気がよかったのですが、
残念なことに午後から悪天候となり、
試運転はできませんでした。
■ ■
私の自転車は、
電動ハイブリッド自転車です。
今は無くなってしまった、
私が好きだったSANYOの自転車です。
もう16年も乗っています。
バッテリーは買い替えましたが、
まだ走っています。
今年も無事故でがんばりたいです。
自転車に感謝しています。
医学講座
国境なき医師団日本の新会長に中嶋優子先生
今日は2022年3月29日(火)です。
私の父親の命日です。
七回忌ですが何もしません。
札幌の雪もかなり少なくなってきました。
市内中心部は、
あと数日で歩道からも雪がなくなりそうです。
駅前通りなど、
ロードヒーティングがしてある道は雪がありません。
■ ■
2022年3月29日、北海道新聞朝刊の記事です。
国境なき医師団日本の新会長に札医大卒・中嶋医師
国際医療援助団体「国境なき医師団」(MSF)日本は26日の総会で、2001年に札医大を卒業した医師中嶋優子さん(46)=東京都出身=を会長に選任した。就任は27日付。
中嶋さんは都立墨東病院などで勤務。2009年にMSFに参加し、ナイジェリアやパキスタンなど6カ国に計7回派遣された。現在は米国を拠点に活動している。就任に当たり、中嶋さんは「日本の皆さまから頂く温かい思いとご支援を、命の危機にある世界中の人々に最大限に届け、少しでも力になれるよう、一層励んで参ります」とコメントした。(五十嵐知彦)

中嶋優子医師
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
札幌医大卒業生の一人として、
とてもうれしいです。
中嶋優子先生のご講演
何もないところで手術と麻酔
米国の感染状況2021
2017年からEmory University Department of Emergency MedicineのAssistant Professorです。
お身体に気をつけてご活躍していただきたいです。
医学講座
今年はまだ雪が残っています
今日は2022年3月28日(月)です。
明日3月29日(火)は父親の命日です。
6年前の2016年3月29日に亡くなりました。
ふつうのご家庭ですと、
七回忌という法要をするようです。
本間家は無宗教なので何もしません。
母親は4月20日に94歳になります。
長生きしすぎたが口ぐせです。
■ ■
今年は雪が多かったので、
札幌市内中心部でも、
ロードヒーティングをしていない歩道には、
まだ雪が残っています。
住宅街にはたくさんの雪があります。
南舘ビルの前は、
雪が無くなりました。
ありがたいことです。
■ ■
昨年は3月29日から自転車通勤をはじめました。
今年はまだ無理です。
2020年は3月30日から、
2019年は4月8日からでした。
冬の雪の量で変わります。
今年は4月に入ってからだと思います。
早く春になって戦争が終わってほしいです。
医学講座
戦争でいいことは何もない
今日は2022年3月27日(日)です。
ウクライナで戦争が続いています。
今朝のTVでロシア兵のなげきが出ていました。
食べ物がない
水もない
ロシア兵が何人死んでもプーチンは気にしない
最悪の指導者だ
その通りだと思います。
■ ■
戦争をしていいことは何もありません。
しあわせに暮らしていたウクライナの人たちは、
住むところも、
買い物をするところも、
学校も、
病院も、
劇場も、
みんな破壊されました。
復興させるのにどのくらいかかるのでしょうか?
■ ■
世界の穀倉地帯と言われる地域が破壊されました。
農業生産が低下するのも目に見えています。
世界中で食料不足になります。
ロシアでは、
砂糖が無くなり、
物価が急上昇しています。
いくらロシア政府がうその宣伝をしても、
ロシア国民も気づくはずです。
一日も早く戦争が終わってほしいです。
医学講座
道新幹線開業6年営業赤字最悪
今日は2022年3月26日(土)です。
北海道新幹線が開通してから6年です。
6年前に北海道新幹線開業
北海道新聞が、
大きな新幹線の広告で包まれて配達されました。
道民の期待が大きかったです。
■ ■
2022年3月26日、北海道新聞朝刊の記事です。
地震、収益悪化に拍車 道新幹線開業6年 営業赤字、最悪の恐れ
26日に開業6年を迎える北海道新幹線の収益環境が厳しさを増している。新型コロナウイルス禍の長期化に加え、16日夜に宮城・福島両県で震度6強を観測した地震の影響で、東京への直通運転が約1カ月間できなくなり、被災車両を巡る費用負担も膨らむためだ。2021年度の北海道新幹線の営業赤字は、過去最悪だった前年度の144億2900万円を超える恐れがある。
「3月に入って乗客数が上向きつつあっただけに痛い」。JR北海道幹部は東北新幹線が一部不通になった影響の大きさに頭を抱える。
17日以降、北海道新幹線は新函館北斗―新青森間の1日26本のうち4本が運休し、東京行きなど20本が同区間の折り返し運転を余儀なくされている。東北新幹線内の設備損傷が大きく、東京への直通運転の再開は4月20日前後にずれ込みそうだ。政府が21日で「まん延防止等重点措置」を解除し、首都圏の観光客やビジネス客の需要が持ち直すはずだったが、多くが飛行機などに流れる見込みだ。
■被災車両を所有
2021年度の営業赤字は昨年12月までの9カ月間で99億7700万円。コロナ禍の長期化で前年同期より4億円近く膨らんでいた。通年でも運休で客を失う影響で前年度超えとなる可能性がある。新幹線の営業赤字は同社が「単独では維持困難」とする地方10区間の合計赤字額に迫る厳しい水準だ。
しかも地震によって宮城県の白石蔵王駅付近で脱線し、撤去作業中の新幹線はJR北海道の所有車両。「被害状況はまだ確認できていない」(同社)が、車両は保険に加入していないとみられ、損傷状況によっては2022年度以降に新車両購入を余儀なくされる恐れもある。
新幹線の収支状況について同社は「開業当初から、2030年度末に予定する札幌延伸までは厳しいと想定していた」と表向きは冷静。延伸で倶知安、小樽という国際観光地が沿線に加わり、乗客が一気に増えると期待する。乗車率が向上し、現状では過大な車両基地や指令センターの維持費を吸収できるとの読みもある。
■未体験の寒冷地
だが、収支改善に向けた課題は多い。青函トンネルを貨物列車と共用している問題は、安全確保のためトンネル内を最大時速160キロまでしか出せない点の解決策が見えていない。現状では、札幌―東京間の所要時間を4時間半に縮めて飛行機から客を奪うシナリオを実現できない。
氷雪対策も課題だ。新函館北斗―新青森間では、線路横に雪をためたり、線路下に落としたりして対応するが、道内の交通政策に詳しい北大理事・副学長の吉見宏氏は「延伸区間は国内の新幹線が未体験の寒冷地。新たな対策が必要になる可能性がある」と指摘する。2月の大雪で在来線の大量運休を引き起こしているだけに、慎重な対応が求められる。(伊藤正倫)

(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
今朝の道新を読んで驚きました。
まさか地震で脱線した新幹線を、
JR北海道が所有しているとは知りませんでした。
しかも車両は保険に加入していない
JR北海道は運が悪いです。
今年はようやくベースアップがあると道新に出ていたばかりです。
また赤字が増えると、
JR職員の給与が心配になります。
何とかがんばっていただきたいです。
医学講座
医療事故を防ぐために2022
今日は2022年3月25日(金)です。
ウクライナの戦争が続いています。
なかなか終わりが見えません。
昨日の院長日記、
英国人パイロットの奥様の死
…の続きです。
英国人パイロットのブロミリー Bromiley さんは、
2005年に奥様を副鼻腔炎の手術で亡くしました。
■ ■
事故の原因を詳細に調べて、
航空機事故を防ぐための方法を、
医療事故にも応用しています。
航空機事故の75%は人のミスが原因です。
操縦室では、
緊急事態が起きた際の方法を、
毎日確認して飛行しています。
■ ■
医療事故も同じです。
人間なので失敗することもあるは、
医療の世界ではあってはならないことです。
私たち医療者が行う医療行為は、
絶対に失敗してはいけません。
そのためには、
いい先輩から、
正しい知識を教えてもらうことです。
■ ■
私の人生で、
札幌医大麻酔学教室で麻酔科研修を受けさせていただいたことが、
とても大きな財産になっています。
札幌医大は、
全国に多数の麻酔科教授を誕生させました。
他人が起こした事故は、
自分も起こす可能性がある
…ということを教えていただきました。
医療事故を起こさないために、
いつも気をつけています。
最新の知識を勉強しています。
医学講座
英国人パイロットの奥様の死
今日は2022年3月24日(木)です。
ロシアのウクライナ攻撃が続いています。
ウクライナのゼレンスキー大統領の国会演説に、
ロシアのプーチン大統領が怒り心頭。
日本がロシアの敵対国になっています。
残念なことですが、
人殺しの大統領は信じてはいけない人です。
■ ■
人間は間違いを犯す生き物です。
歴史が教えてくれています。
日本も第二次世界大戦で大変なことをしました。
今日は戦争のことではなく、
医療事故のことについて書きます。
医師もミスをすることがあります。
人命にかかわる判断ミスもあります。
■ ■
医療事故と航空機事故
2009年12月15日の院長日記です。
医療事故も航空機事故も、
ちょっとしたヒューマンエラーから起こります。
大阪大学医学部付属病院の、
中央クオリティマネジメント部が、
チームパフォーマンス(ノンテクニカルとテクニカルスキル)
…というサイトを作っています。
■ ■
ここに、
英国人パイロットのマーティン・ブロミリー Martin Bromiley さんが、
2005年に副鼻腔炎の手術で奥様が亡くなった事故を詳細に調査し、
YouTubeで公開されている動画 Just A Routine Operation があります。
簡単に説明すると、
ベテラン麻酔科医は挿管にこだわりすぎました。
手術室看護師は気管切開をするべきだと判断し、
気管切開セットを準備していました。
残念なことに麻酔科医は看護師の準備に見向きませんでした。
■ ■
動画の中で早い段階から、
ベテラン看護師はICU入室の手配をしていました。
副鼻腔炎の手術だったので、
そこには耳鼻科医がいました。
耳鼻科医からも気管切開の進言はありませんでした。
結果的に低酸素脳症でブロミリーBromiley さんの奥さんは亡くなり、
パイロットのご主人と二人の子供さんが残されました。
奥さんの死を無駄にしないために、
ブロミリーさんは2007年にクリニカル・ヒューマン・ファクターズ・グループを設立しました。
■ ■
どんなに偉いお医者さんも、
どんなに偉い政治家も間違いをします。
周囲の人の進言に耳を傾けないと、
とんでもない間違いをすることになります。
戦争はもっともしてはいけない間違いです。
早くプーチン大統領に進言できる人が出てきてほしいです。
このままだと、
ウクライナ人だけではなくロシア人も困ります。
■ ■
われわれ医療従事者も、
間違いをしないように、
コミュニケーション、
チームワーク、
リーダーシップ、
状況認識が必要です。
手術室では特に適切な意思決定が必要です。
自分はミスをしないと思わないことです。
他人がしたミスは自分もする可能性があります。
