医学講座
ビルに貼り紙「頑張って」
今日は2021年6月20日(日)です。
札幌に開設された北海道の集団接種会場で、
ワクチン接種が始まった記事が北海道新聞に載っていました。
その一方で、
宿泊療養ホテルで過ごした人の体験談も道新に載っていました。
とても参考になったのでご紹介させていただきます。
私たちにもいつPCR陽性の通知が来るかわかりません。
■ ■
2021年6月20日、北海道新聞朝刊の記事です。
ビルに貼り紙「頑張って」
隔離生活8日間上川の女性
【旭川】旭川市内中心部のホテルを道が借り上げて開設された、新型コロナウイルスの宿泊療養施設では、道北一帯の軽症者と無症状者が一定期間、隔離生活を送る。上川管内のある女性はここで8日間の療養生活を送った。孤独と不安が募る中、女性は「周囲の優しさに支えられた」と振り返った。
それは、同僚の感染判明から始まった。同僚とは職場の同じ空問で働いていたため、PCR検査を受診。その日の夕、「陽性」との連絡が市保健所から来た。同僚とは会話や会食はしておらず、検査結果はすぐには受け入れられなかった。
せきは少し出ていた。でも熱はない。「検査を受けなければ、感染には気付かないほど軽い症状。誰かにうつしたかも、と思うと恐ろしくなった」
翌日、専用のタクシーが迎えに来た。運転手から渡された防護服と手袋を玄関前で身につけ、後部座席に乗る。運転席との間はビニールシートで遮断され、空気清浄機が大きな音を立てて稼働していた。
ホテルには、外から見えないようシートで囲われた玄関から入った。大きなガラスの向こうにいる保健所職員から説明を受ける。「刑務所に入った人のような気分だった」。職員の指示で机の上の封筒を開くとルームキーが入っており、ダブルベッドの部屋で隔離生活が始まった。
一日は「検温をお願いします」という朝の館内放送で始まる。館内に24時間常駐する看護師に電話で体調を伝える。放送は夕方も流れ、同じように報告した。
部屋では、同僚や家族が感染していないか、気が気ではなかった。ふさぎ込んだまま、数日が過ぎた。その後は少しずつ、持ち込んだパソコンで仕事をしたり、テレビを見たりできるようになった。
部屋を出られるのは1日3回の食事の前だけ。別の階に弁当を取りに行くのが唯一の気分転換だった。弁当は飽きないよう業者を毎回変えてくれていた。即席のみそ汁やカップスープも自由に部屋に持ち帰れた。洗濯物は風呂場で手洗いしたが、シーツやタオルは頼めぱ交換してもらえた。
何日か過ぎたある朝のことだった。カーテンを開けると、向かいのピルの窓に紙が貼られているのに気付いた。
「頑張って下さい 一日も早く 回復されるよう祈っています」
4枚の窓ガラスいっぱいに内側から貼られた紙に、大きく手書きされていた。ビルに入るテナントのオーナーからのメッセージだった。「見ず知らずの私たちを応援してくれている」。心が温かくなった。
看護師の言葉にも救われた。朝夕の体調確認の電話のたびに「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝ると、「誰も悪くないですよ」 「仕方のないことだから気にしないで」と、いつも励ましてくれた。
療養6日目の夕、看護師から、2日後に退所できると電話で告げられた。「まだウィルスがあるかも」と不安もよぎったが、既に症状は消えていた。退所の日、外に出ると太陽がまぷしく、空気がおいレかった。
「周りの人からの心配や優しい言葉に救われた。感染した人に全ての責任があるわけではないことを、多くの人に分かってほしい」
退所から3日後、職場に復帰できた。後遺症もなく、今は感染前と変わりない日々を過ごせてせている。
(旭川報道部 若林彩)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
刑務所に入った人のような気分だった
お気持ちがとてもよくわかります。
私たちも、
いつ濃厚接触者になって、
保健所からPCR陽性の電話が来るかわかりません。
ほんとうに大変なことです。
一日も早くワクチンが普及して、
コロナがない社会になってほしいです。
私は6月23日(水)に二回目のワクチンを接種していただきます。
私だけ早く打ってもらって申し訳ございません。
医学講座
クマ縦断_緊迫の8時間
今日は2021年6月19日(土)です。
昨日の札幌東区でクマが出ました
…について、
北海道新聞に詳しい記事が出ていました。
さすが道新です。
札幌市内をクマが歩く写真は、
もう二度とないと思います。
ないことを願っています。
■ ■
2021年6月19日、北海道新聞電子版の記事です。
クマ縦断 緊迫の8時間 札幌・東区4人重軽傷 銃弾5発 茂みで駆除
「生きた心地がしなかった」「ようやく安心できる」―。札幌市東区の市街地で18日未明に確認されたヒグマは、自宅近くでごみ出しをしていた高齢者や通勤中の会社員、陸上自衛隊丘珠駐屯地の自衛官に次々に襲いかかり、4人に重軽傷を負わせた。最初の目撃から駆除まで8時間近く。早朝の市街地に緊張が走り、住民は恐怖に身を震わせながら不安な時間を過ごした。
「パーンッ」「パンッ、パンッ」。午前11時16分、丘珠空港北東の茂みに身を隠していたクマが突然姿を現し、警察官とともに警戒していたハンターが発砲し、3発の乾いた銃声が周囲に響いた。走って茂みに逃げ込むクマ。ハンターが追いかけ、茂みに向かって慎重に歩み寄り、さらに発砲。動きを止めたクマに最後は至近距離から銃弾を撃ち込み、とどめを刺した。
民家が密集し、大型商業施設のある地区を走り抜けた後、丘珠空港近くに巨体を潜めてから約3時間。道警がヘリコプターやパトカー数十台で周囲に厳戒態勢を敷く中、計5発の銃弾でようやく駆除した。近くに住む主婦小山祐子さん(79)は「これで安心して外に出られる。とにかくほっとした」と話した。
午前3時半ごろに住宅街で目撃されたクマは、東区内を縦断していった。最初の被害があったのは午前5時55分。市営地下鉄東豊線元町駅に近い東区北19東16の路上で、ごみ出しに出ていた会社員小笠原敏師(としのり)さん(75)が襲われた。
「もう終わりだと思った」。小笠原さんは、ごみステーションから自宅に戻ってきたところを襲われた。隣家との間の幅1.5メートルほどの場所にクマがおり、自分の方に向かってきた。逃げようと走ったが、前のめりに倒れてしまい、クマが背中に覆いかぶさった。だめだと思った瞬間、クマはそのまま去ったが、クマの爪で背中に傷を負った。
20分後には東区北20東16の路上で姉崎慶子さん(80)がごみを出して自宅に戻る途中にクマと遭遇。クマに追いかけられ、背後から襲われ、うつぶせに倒された。背中から腰にかけてひっかかれたが軽傷で済んだ。「クマが出没しているのはパトカーの放送で知っていたが、まさか自分が襲われるとは」と話した。
クマは北上し、午前7時18分には東区北33東16の地下鉄新道東駅付近の路上でショルダーバッグを提げて1人で歩く40代の会社員男性を背後から襲った。背後からタックルするように男性を前のめりに倒した後、背中にかみつき走り去ったクマ。姿を消したクマは倒れこんでいた男性の元に2度も戻って襲い、肋骨(ろっこつ)骨折の重傷を負わせた。
東区の男性会社員(45)は男性が襲われる瞬間を自宅ベランダから妻と目撃した。警戒を呼び掛けるパトカーが周辺を巡回していたため外を見ていた時の出来事だった。「あーっ、人が!」。妻の悲鳴が響いた。男性は「ものすごい勢いでクマがぶつかっていった。こんな場所にまで来るとは」と驚きを隠さなかった。
午前7時58分には陸自丘珠駐屯地で40代の男性自衛官が襲われた。迫ってくるクマの侵入を防ごうと道道に面した正門の扉を閉めていたところ、クマは扉をこじ開け男性自衛官を押し倒した。駐屯地に入り込んだクマは隣接する丘珠空港を抜け、高さ1.8メートルの柵を乗り越えて茂みに逃げ込んだ。(村上辰徳、金子文太郎、磯田直希)
住宅街を歩くヒグマ=18日午前7時55分、札幌市東区北39東21(中川明紀撮影)
猟銃で駆除されシートで包まれるクマを見守る警察官ら=18日午前11時20分、札幌市東区丘珠町
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
クマは危険で獰猛どうもうです。
今回、死者が出なかったのでよかったです。
クマに顔をやられると、
顔の骨まで粉砕されます。
陸上自衛隊の男性自衛官まで襲われました。
とにかく札幌市にクマは来ないでほしいです。
観光果樹園だったところの、
さくらんぼの木を伐採するのはいい方法だと思います。
北海道には熊対策専門官が必要だと思います。
医学講座
札幌東区でクマが出ました
今日は2021年6月18日(金)です。
今朝のTVを見て驚きました。
札幌市東区でくまが道路を疾走していました。
今日のYahoo!ニュースです。
札幌東区の住宅街を走るクマをHTBカメラが激撮
6月18日札幌・東区でクマの目撃情報が相次ぎましたが、さきほど取材中にHTBのカメラがクマの姿を捕らえました。
こちらの映像は18日午前6時頃、札幌市東区の路上を走るクマをHTBのカメラが捉えた映像です。現在このクマは北31条東15丁目付近の元町北小学校と大型商業施設の南側の敷地内にいる模様で警察が監視を続けている状態です。午前3時半ごろ、札幌市東区北31条東19丁目で付近の住人から「大きめのクマが1頭住宅街の道路沿いを南方向に走っている」と通報がありました。その後、午前3時50分頃には北20条東16丁目の路上や北18条東17丁目付近でも目撃情報が相次いでいました。
(以上、Yahoo!ニュース、HTBニュースより引用)
その後のニュースでクマが駆除されました。
クマは丘珠空港近くの草むらに身を潜めていましたが、18日午前11時11分から、丘珠空港近くの茂みで猟友会のハンターがライフルで撃ち、駆除しました。
■ ■
くまは危険です。
家から出ないでいただきたいです。
クマに4人もおそわれました。
どこから来た熊かわかりません。
札幌市東区には大きな山はありません。
危険です。
早く駆除していただいてよかったです。
■ ■
2019年にも熊が出ました
今朝の北海道新聞に札幌市南区の、
観光農園だった民有地のさくらんぼの木を伐採して、
クマの出没が減ったという記事が出ていました。
くま外傷を治療する立場の医師として申し上げたいのは、
都市でくまと共存するのは無理だということです。
これ以上、熊の被害を無くしてください。
危険なクマは捕まえてください。
医学講座
ワクチン接種と医師の報酬
今日は2021年6月17日(木)です。
休診日なので、
一日中家にいました。
TVでワクチン接種の医師の給与と、
ICUなどで懸命に治療をしている、
救急医の給与格差について報道していました。
私も複雑な思いで見ていました。
■ ■
北海道の地方で接種会場の医師を募集しても、
なかなか集まりません。
一日17万円という超高額報酬まで出ていました。
期間限定とはいえ、
あまりに高額なので驚きました。
それにくらべて、
ICUで勤務している先生のお給料は、
超過勤務手当が出てもそんなに多くありません。
■ ■
医師の給与
2007年2月4日の院長日記です。
私が1980年に研修医として北大からいただいたお給料は、
約10万円でした。
慶応義塾大学病院の研修医の月給が約3万円でした。
今はもう少し上がっていると思いますが、
研修医の給与が看護師さんより低いこともありました。
こんなもんだと思っていました。
■ ■
コロナワクチン接種の看護師さんは、
接種会場によって時給が違うようですが、
相場よりかなり高い時給です。
療養ホテルの看護師さんは、
日勤で2万4千円。
夜勤で3万2千円。
かなり高額な報酬です。
業務内容から見て当然だと思います。
■ ■
ワクチン接種が進んでいる米国を見ると、
接種がもっと簡単にできているようです。
これからワクチン接種を進めるにあたって、
医師以外の保健師などに問診をしてもらい、
問題がある人だけ、
医師が確認するのでもいいのでは?
…と66歳の医師は思います。
そうするともっとワクチン接種が進むのでは?
…と私は勝手に考えています。
医学講座
マスク、距離、換気はセット
今日は2021年6月16日(水)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
コロナさえなければ、
たくさんの観光客がいらしてくれる時期です。
札幌の大通公園では、
東京オリンピックマラソンのために、
大がかりな工事が進んでいます。
■ ■
私が毎週水曜日に楽しみにしている、
札幌医大、當瀬規嗣先生のコラムです。
2021年6月16日、北海道新聞の記事です。
生きるしくみ〈706〉
當瀬規嗣
感染対策の考え方
マスク、距離、換気はセット
あるところにクラスター(感染者集団)が発生します。そうすると、その場所の責任者は、「感染対策は万全でした」とが、「あの対策、この対策、できることは全部しました」と答えるのです。結局、なぜクラスターになったのがを点検したり、反省したりしなくなります。これが、次のクラスターを引き起こす根本原因なのです。
新型コロナの感染対策には、考え方というのがあります。大原則は飛沫感染を防ぐことです。それは、飛沫を他の人に吹きがけないことです。飛沫は声だけでなく、普通の息にたくさん含まれているので、他の人に息ががかってはいけないのです。
そこで、マスクが必要です。でもマスクがら漏れる飛沫があるので、その飛沫が届がないぐらいの距離を取る必要があります。マスクをすれば近くてもいいとが、しゃべってもいいとがいうのは全くの誤りです。
さらに、距離をとっても、飛沫がより小さなマイクロ飛沫になって、室内に漂い、エアロゾル感染の危険性が高まります。そこで、マイクロ飛沫をなくすために、換気が必要になります。換気していれば、近い距離で大丈央と考えるのは、全くの誤りです。
換気をしても、距離がなければ、マスクをしても感染します。ましてや、換気しなくても空気清浄すればいいというのは、全く効力はありません。清浄機にマイクロ飛沫が到達する前に、周囲の人に届いてしまうからです。
周りの感染対策、やっただけになっていませんが?
(とうせ・のりつぐ=札医大医学部教授)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
當瀬先生の文章は読みやすくわかりやすいです
北海道のコロナ対策最前線で活躍されている先生です。
感染対策をあらためて見直しましょう。
ワクチン接種までは、
とにかく感染対策です。
700回記念の講演会の内容も役立ちます。
■ ■
①徹底した手洗い
新型コロナウイルスは脂質の膜で包まれている。
この膜はせっけんにすごく弱い。
ウイルスをせっけん水に入れると壊れる。
普通のせっけんで1回に約30秒かけて手をしっかり洗う。
②マスク着用
ウイルスはマスクを通過できる。
ウイルスを吸い込むのを防ぐことはできない。
マスクの穴よりも大きい飛沫を飛散させるのを防ぐ。
マスクを付けると、鼻をこする、口を触る、目をこするなど
感染リスクを高める動作を防げます。
■ ■
なるほど、
せっけんで洗うとウイルスが壊れる。
マスクでウイルスの浸入は防げないけど、
顔に触らないようになるので、
接触を防ぐことになる。
ボタンやドアノブ、取っ手など
プラスチックやステンレスでは最長2~3日ウイルスが生きている。
なるべく手を触れない。
外でコンタクトを触るのもダメです。
医学講座
札幌市、明日から65歳以上の予約開始
今日は2021年6月15日(火)です。
今朝の北海道新聞朝刊に、
明日から65歳以上のワクチン接種予約がはじまることが出ていました。
東京の自衛隊が運営する大規模接種センターは、
64歳以下でも受けられます。
早く打ちたい人は東京ですが、
2回も上京しなくてはなりません。
■ ■
2021年6月15日、北海道新聞札幌市内版の記事です。
あすから第4弾予約
札幌市、計4会場 5万人分
65歳以上が対象
札幌市は6月16日午前9時から、新型コロナウイルスワクチンの集団接種の第4弾予約を始める。65歳以上が対象。市運営として3ヵ所目となる札幌コンベンションセンター(白石区)と、道がホテルエミシア札幌(厚別区)に開設する「北海道ワクチン接種センター」を合わせ、計4ヵ所で約5万人分の予約を受け付ける。(阿部里子)
会場ごとの予約枠は、市が5月下旬に稼働した札幌エルプラザ(北区)が1800人分、札幌パークホテル(中央区)が8600人分。市が22日に開設する札幌コンベンションセンターは3万7千人分。さらに道が19日に開設するワクチン接種センターは2120人分。
市は8日から65~74歳の高齢者約27万人に接種券を順次配布しており、受け取った市民は予約できる。予約方法は市開設の3施設は電話及びインターネット上の特設サイトで、道開設のエミシア札幌は特設サイトのみとなっている。また使用するワクチンは市開設の3施設は米ファイザー製、エミシア札幌は米モデルナ製。
また市は22日から、札幌コンベンションセンターで接種する人を対象に、JR札幌駅北口と同センターを結ぶシャトルバスを無料で運行する。5~10分おきに運行し、所要時間は20分ほど。事前の予約は必要なく、乗車時に接種券を提示する。付き添いの人も同乗できる。
市の集団接種の予約ではこれまで5月に行った第1、2弾は75歳以上が対象。6月2日から始まった第3弾も当初は75歳以上だったが、予約枠に余裕が生じたため、途中から65~74歳に対象を広げた。
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
ワクチン接種が遅れている札幌市です。
各会場ごとの人数を見ると、
札幌コンベンションセンター
…の3万7千人分がダントツです。
会場が広いです。
ちょっと遠いのが難点です。
札幌駅北口からのシャトルバスも出るようです。
一人でも多くの人にワクチンを接種していただきたいです。
医学講座
G7サミットと東京オリンピック
今日は2021年6月14日(月)です。
今朝のYahoo!ニュースです。
「不信任案で解散」否定せず 菅首相、野党をけん制
【コーンウォール時事】菅義偉首相は13日午後(日本時間14日未明)、立憲民主党などが内閣不信任決議案を提出した場合にに踏み切る可能性について、「出た時点で考えたい」と否定しなかった。
「私の(自民党総裁)任期は決まっている。これから(解散が)いつあってもおかしくない状況が続く」とも指摘した。訪問先の英コーンウォールで同行記者団に語った。
立憲などは日本時間14日午後の首相の帰国後、国会会期の延長要求に対する与党の回答を踏まえて不信任案提出を最終判断するとしており、首相としては野党をけん制する狙いがあるとみられる。
ただ、首相は衆院解散に関連し、「最優先はやはり新型コロナウイルス対策だ。(ワクチン接種に)全力投球する」とも強調した。
G7サミット後、記者会見する菅義偉首相=13日、英国・コーンウォール
(以上、Yahoo!ニュース、時事通信より引用)
■ ■
東京オリンピックについて賛否両論があります。
G7サミットで日本の菅義偉首相に、
反対する欧米の首脳はゼロでした。
私はこれで東京オリンピック開催は間違いないと思いました。
感染対策を徹底して、
さすがニッポンと世界から言われたいです。
とにかく必死で感染対策をすることです。
■ ■
私は衆院解散→総選挙があると思います。
選挙の結果がどうなるか?は、
東京オリンピックの成功と、
ワクチン接種の進行次第です。
きっと懸命にワクチン接種を進めてくれると、
(私は)信じています。
一日も早く平穏な生活に戻りたいです。
医学講座
全日空、企業で初の職場接種を開始
今日は2021年6月13日(日)です。
今日のMicrosoftニュースです。
全日空、初の職場接種を開始 羽田で国際線乗務員から
全日本空輸は13日、新型コロナウイルスワクチンの職場での接種を羽田空港で始めた。政府がワクチン普及加速のため職場接種の導入を打ち出して以降、企業の実施例は初めてとみられる。同社は安定輸送に加えて水際対策を考慮し、国際線のパイロットや客室乗務員ら計1万人を優先させる。日本航空も14日に羽田で始め、先行した医療従事者や高齢者以外への一般接種が順次動きだす。
全日空は当初、政府が実施可能とした21日からの開始を申請したが、感染拡大地域との往来が避けられない国際線乗務員への対応を急ぐ必要があると判断。日程を前倒しした。
全体の接種対象者は4万6500人。
ANAグループが実施した新型コロナワクチンの職場での接種を受けるパイロットの男性=13日午前、羽田空港
ANAグループが実施した新型コロナワクチンの職場での接種を受ける客室乗務員の女性=13日午前、羽田空港
(以上、Microsoft News、共同通信より引用)
■ ■
よかったと思います。
私はANAのファンです。
コロナで大幅にお客さんが減って、
ANAはとてもとても大変な時期です。
上の写真の男性は4本線なのでキャプテンでしょうか?
私が昔あこがれていた職業です。
コロナワクチンが普及して、
一日も早く旅行ができるようになりたいです。
医学講座
個別接種悩む診療所
今日は2021年6月12日(土)です。
ワクチン接種が遅れている北海道です。
北海道新聞には、
連日、丁寧に取材された記事が載っています。
ワクチン接種を担当する、
医療機関の事情がよくわかります。
ぜひ読んでいただきたい記事です。
■ ■
2021年6月12日、北海道新聞朝刊の記事です。
個別接種悩む診療所 札幌 外来と並行 枠縮小も
75歳以上の高齢者を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種が進む札幌市で、個別接種を担う診療所が苦慮している。大半は小規模で人手が少なく、通常診療と並行して予約受け付けや接種をこなさなければならないが、負担が増し接種枠を縮小した医療機関も出ている。高齢者接種の加速を目指す札幌市は、医療機関に対し休日や夜間の接種拡大を求めているが支援はほぼなく、現場から嘆きが漏れる。
「体調は悪くないですか」。さっぽろ駅前内科・内視鏡クリニック(札幌市北区)で9日、近間威彦院長(52)がかかりつけの女性(83)に問診し、ワクチン接種に問題はないと判断した。看護師は15分ほどかけてワクチンを希釈後、女性に接種。その後、待合室で15分ほど待機してもらい、体調に変化がないか気を配った。
医師や看護師らクリニックの全スタッフ6人が接種に当たる。当初は1日30人を想定していたが、今は6人が精いっぱいだ。接種は通常診療の合間を縫って行っており、近間院長は「人手が足りず、大規模な集団接種会場のように効率化を図ることは難しい」という。
■解約の対応負担
頭を悩ませるのがキャンセル分の扱いだ。個別接種で余ったワクチンについて、札幌市からは65歳以上へ接種するよう要請されている。このため予約リストから該当者を探さなければならないが、高齢のかかりつけ患者が少なく負担は大きい。近間院長は「キャンセルの扱いを医師の裁量に任せてくれれば負担は減るのに」。
市内にある約1600の医療機関の9割が、入院病床19床以下か、外来患者のみを診察する「クリニック」や「医院」などの診療所だ。市が高齢者のワクチン個別接種を依頼している医療機関600カ所の大半も診療所。市内でこれまで1回目の接種を終えた75歳以上は約11万3千人で、このうち個別接種が73%を占めており、診療所がワクチン接種に果たす役割は大きい。ただその現場は業務に負われ悲鳴を上げている。
■7月完了は困難
政府は65歳以上の接種について、「7月末完了」という目標を掲げている。だが、その達成が見込めない医療機関もある。
勤医協もみじ台内科診療所(同市厚別区)は週90回のペースで接種を担うが、すでに7月末までの予約が埋まった。75歳以上の高齢者の予約申し込みは後を絶たず、8月以降の予約も受け付けているという。
政府の支援策のうち、同診療所は1回当たりの接種対価2070円という財政支援が該当するが、佐久間哲院長(66)は「新たな接種スタッフを雇うだけの金額にはならない」。一方、同市は65~74歳のワクチン接種券を順次発送しており、同診療所は「予約の電話が殺到し、再び受け付け業務が混乱するのではないか」と懸念する。
北海道科学大の秋原志穂教授(感染症看護学)は「札幌市は接種業務を医療機関にほぼ丸投げしている。キャンセル分の扱いなど、医療機関のやりやすいように現場に目を向けて、柔軟に対応していくべきだ」と指摘する。(佐藤圭史)
さっぽろ駅前内科・内視鏡クリニックで接種する高齢女性。通常の診療の合間に問診や接種に追われている=札幌市北区(浜本道夫撮影)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
私が以前から主張している通りです。
2070円では無理です。
実は6月から政府の予算が増えて、
2070円より増額されています。
多く打ったクリニックに、
たくさん予算が配分されます。
それでもできない理由があります。
■ ■
北海道新聞に書いてあるように、
ワクチンの取り扱いが大変です。
1バイアルを溶解すると、
6人分です。
溶解すると6時間以内に使わないと廃棄です。
65歳以上の人にしか打てないので困ります。
せっかくのワクチンが無駄になります。
■ ■
近間院長は
「キャンセルの扱いを
医師の裁量に任せてくれれば
負担は減るのに」
せめて他の人に自由に打たせてくれれば、
ワクチン接種はもっと楽にできます。
制限を緩和していただきたいです。
■ ■
もう一つの悩みは密です。
ワクチン接種でクラスターを出したら、
診療所は倒産の危機です。
密にならないように、
通常診療の間に打つのは難しいです。
私も札幌美容形成外科にいらしてくださった患者さんに、
ワクチンを接種してあげたいです。
でも、今の体制では無理です。
接種会場のお手伝いなら行けそうです。
これが66歳の医師の本音です。
医学講座
看護師さんの言葉『感染予防して』
今日は2021年6月11日(金)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
今朝の北海道新聞に、
看護師さんの言葉が載っていました。
ほんとうに大変です。
どうか感染しないでください。
■ ■
2021年6月11日、北海道新聞朝刊の記事です。
隔離から医療現場に 札幌のコロナ宿泊療養施設ルポ
感染力が強く、重症化のスピードが速いとされる新型コロナウイルスの変異株が主流となった道内の感染「第4波」で、札幌市内では、軽症の陽性者を隔離するという宿泊療養施設の性質が一変した。病院の病床が埋まる中、容体が悪化した入所者に点滴や酸素投与を行う「医療現場」そのものだ。「明日にも誰か死んじゃうんじゃないか」。極度の緊張感の中で対応を続ける医師と看護師は「医療逼迫ひっぱくはすぐそばにあると知って」と語る。その現状を見た。
■「ここで誰か死んじゃうんじゃないか」
「先生、90です」。8日午後2時すぎ、札幌市内のホテル1階。パソコンが並ぶ臨時の事務スペースで、看護師が緊張した声で医師に入所者の血中酸素濃度を告げた。ビニール張りのついたての向こうには車椅子に乗った60代の女性。3階の部屋で療養中だった。正常な数値である96~99%よりかなり低く、すぐに酸素投与が指示された。
ホテルは昨年5月、軽症者向け宿泊療養施設として開設。最大600人超を収容する。臨時医療施設にも位置づけられ、日中は医師が常駐。昨秋の「第3波」では1日100人超が入所する日もあり、陽性者を隔離する役割も担ってきた。
状況が変わり始めたのは4月下旬。軽症の入所者の容体が次々と、数日で悪化するようになった。5月8日には発熱や呼吸苦で診療を受ける人が約70人と最多に。市内のコロナ病床が逼迫し、入院が難しくなる中、この施設で診察する札幌医科大病院高度救命救急センターの水野浩利医師(43)は「入院できないのであれば、ここが入院機能を果たす必要があった」。
ホテル1階は「病院」となった。宴会場にベッドを5台運び入れ、体調悪化した人に下りてきてもらい点滴や酸素投与を施した。ベッドは日ごとに増え、16台に。入院先が見つかるまで、防護服の看護師が24時間つきっきりになった。人手も限られる中、施設は入所者を150人程度に抑えざるを得なくなった。
開設当初から働く看護師の佐藤恭子さん(35)は「以前は隔離のため入る人もいたけれど、今は全く違う。20代でも酸素濃度が下がる人もいる」。入院先が決まっても、十勝など遠方となるケースもあった。「遠くに行きたくない」と訴える入所者を「明日ベッドがあるかなんて分からないよ」と必死に説得した。
別の30代の女性看護師は「(ここで)誰か死んじゃうんじゃないか」との思いが頭をよぎったという。施設内の状況は6月に入り、新規感染者が減少傾向になるとともに徐々に落ち着いた。だが、市内のコロナ病床は満床が続き、宴会場の臨時ベッドでは今も数人が酸素投与を受けている。「助けてあげられないことは実際にあり得る。どうか一人でも多く、感染予防してほしい」。女性看護師は祈るように話した。(岩崎あんり)
「息苦しくないですか」。ビニール張りのついたて越しに入所者に問いかける水野浩利医師(左)と看護師たち=8日午後、札幌市内(中村祐子撮影)
医師を中心に入所者への対応について打ち合わせする医療関係者
宿泊療養施設内で話し合う看護師ら
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
上の写真を見ると、
入院基準
SpO2≦93
と書いてあります。
指先に器機をつけて測る、
酸素飽和度が93以下になったら、
入院ということです。
この基準でも入院できない人がホテルで療養しています。
■ ■
札幌医科大病院高度救命救急センターの先生がいらして、
心強いです。
インド型の変異株は、
感染力が1.8倍と出ていました。
感染しないように注意するのが一番です。
ご自身はまだワクチン接種を受けていないのに、
緊張が続く現場を取材してくださっている、
北海道新聞社の岩崎あんり記者、
撮影担当の中村祐子さんに感謝いたします。
貴重な記事をありがとうございました。