医学講座
マイクロサージャリーは若いうちに
今日は2021年12月6日(月)です。
札幌は雪がない師走です。
マイクロサージャリー学会2021(つくば)は、
関堂教授のFBによると、
コロナ禍のなか、現地参加の先生が640名で、
コロナ前と同数の参加者で盛況でした。
関堂教授と筑波大学形成外科のみなさんに感謝いたします。
■ ■
今年、日本マイクロサージャリー学会に参加して感じたことは、
若い先生が積極的に参加されていることです。
筑波大学形成外科の皆さんも、
若い人が多いです。
細かい手作業を習得するには、
若いうちがいいです。
自転車と同じです。
一度覚えてしまえばできます。
■ ■
私は1990年に開催された、
日本マイクロサージャリー学会講習会で習得しました。
36歳でした。
今から考えるとギリギリでした。
67歳になっても、
手術用顕微鏡で手術ができます。
手先が器用でなくても、
若い先生でしたら習得できます。
素晴らしい学会を開催していただいた、
関堂充先生に感謝いたします。
ありがとうございました。

医学講座
マイクロサージャリーを支える日本の町工場
マイクロサージャリー学会2021で印象に残った発表です。
Family-run Factories Supporting Microsurgery
マイクロサージャリーを支える日本の町工場
…と訳してみました。
杏林大学病院 形成外科教授
多久嶋亮彦たくしまあきひこ先生が、
第44回日本マイクロサージャリー学会会長の時に作られたビデオです。
■ ■
私ははじめてこのビデオを見ました。
感動しました。
NHKのプロフェッショナルのような構成でした。
世界で最初に指の再接着をなさった、
奈良県立医大名誉教授の玉井進先生へのインタビューがありました。
玉井先生が恩師の恩地裕先生から、
切断指再接着の勉強をすすめられたこと、
縫合糸や針、
血管用クリップで苦労されたことを知りました。
■ ■
続いて、東京大学名誉教授の波利井清紀先生のインタビューがありました。
波利井先生がマイクロサージャリーをはじめられた頃には、
秋葉原で時計屋さんが使うピンセットを買ってきたそうです。
今のようにいいステンレス製がなかったので、
一晩おくとピンセットはさびだらけになっていて、
そのさびを落として使われたそうです。
たくさんのご苦労があってマイクロサージャリーが進歩したことを知りました。
町工場の職人さんが、
持針器を作ってくださっている現場もわかりました。
■ ■
私たちが手術で使っているナイロン糸が、
どうやって針につけられているかも、
40年形成外科医をやっていて、
はじめて見て知ることができました。
ベテランの女性が、
みごとな指使いで、
いっぽん一本糸を針につけていました。
まさに職人技でした。
私たちの手術を支えてくださっている、
日本の医科器械製作の会社を見ることができました。
形成外科の若い先生や、
看護師さんにもぜひ見ていただきたいと思いました。
いいビデオを作ってくださった多久嶋亮彦教授に感謝いたします。
医学講座
光超音波3Dイメージング装置
マイクロサージャリー学会2021(つくば)
…で一番印象に残った発表です。
ランチョンセミナー5
光超音波3Dイメージング装置
数年前から、
学会や論文で見て、
興味を持っていました。
LUXONUSルクソナス
…という会社が作りました。
■ ■
学会で聞いて、
もっと驚きました。
この装置を開発されたのが、
慶応義塾大学医学部解剖学教室で、
会社の代表取締役が、
相磯貞和先生
慶應義塾大学名誉教授・芝浦工業大学特任教です。
素晴らしい装置です。
■ ■
私たち形成外科医が手術をする時に、
血管の走行がとても大切です。
いい手術結果を出すためには、
血流がいい皮弁が必要です。
血管の状態は人によってばらつきがあります。
手術前に血管を正確に知ると、
血管を傷つけずに手術ができます。
この装置は素晴らしいです。
つくばまで行ってよかったです。

医学講座
マイクロサージャリー学会2021(つくば)②
マイクロサージャリー学会2021(つくば)の続きです。
今日は参加者が増えました。
北大形成外科の先生にもお会いしました。
私がつくば市に来たのは2回目です。
前に来たのも学会でした。
形成外科の学会ではなく、
微小循環学会でした。
今年、つくばまで来たのは理由があります。
■ ■
今年の学会は、
筑波大学形成外科の関堂充教授が会長です。
関堂充先生は、
私が1995年1月1日付けで、
JA帯広厚生病院形成外科に赴任した際に、
吉田哲也先生(現:苫小牧日翔病院副院長)とともに
私をあたたかく迎えてくれた先生でした。
帯広厚生病院では、
3ヵ月しかご一緒に仕事をできませんでしたが、
とても優秀で温厚な先生です。
■ ■
実に感慨深いものがあります。
関堂先生は教授に就任されても、
とても腰が低い先生です。
おれが俺がというのが、
まったくない先生です。
優しい先生です。
教室員にも慕われています。
国際学会もいっしょに開催されて、
素晴らしいことです。
内容もとても素晴らしい学会です。
明日以降に勉強したことをお伝えします。

関堂充せきどうみつる教授です
医学講座
マイクロサージャリー学会2021(つくば)①
マイクロサージャリー学会に参加するためにつくば市に来ました。
今日は朝8:00~夜7:50まで学会を聞いていました。
今回の学会は、
第48回日本マイクロサージャリー学会と
第5回アジア太平洋マイクロサージャリー学会の合同学術集会です。
今日は国際学会の方だったので、
一日中英語でした。
■ ■
参加者はほぼ全員が日本人ですが、
学会会場の公用語は英語です。
知り合いの先生と話す時は日本語でも、
学会で質問する時は英語です。
海外の先生は、
韓国、
台湾、
インド、
タイ、
トルコ、
中国、
オーストラリア、
…の先生が参加されました。
■ ■
オミクロン株のためか?
海外の先生は全員オンラインでした。
ネットのおかげで、
韓国とも、
台湾とも、
タイとも、
とてもよく見えてよく聞こえました。
すごい世の中になったものです。
医療技術も進歩しています。
また勉強になりました。
■ ■
残念なのは参加者が少ないことです。
朝8:00~のビデオセッションは、
発表者と座長以外は数人でした。
とてもいい内容だったのに、
コロナのために参加者が少なくなったのか?
残念な思いで聞いていました。
午後からは少し参加者が増えてきました。
つくば国際会議場という、
とても立派な学会会場です。
明日は少し参加者が増えるといいなぁ~と思っています。


医学講座
自転車通勤最後の日2021
今日は2021年11月30日(火)です。
雪がないので自転車できました。
自転車通勤最後の日です。
明日から来年3月末まで駐輪場が閉鎖されます。
4月からは有料駐輪場になります。
11月30日まで自転車で通勤できるのは、
やはり温暖化の影響だと思います。
■ ■
明日から12月になります。
困ったことに、
オミクロン株という変異株が出ています。
日本でも確認されました。
変異株のために、
株価が変動しています。
投資家も医学を勉強して、
感染予測までしなくてはならない時代です。
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67歳の私は、
働けることに感謝の日々です。
札付きの軟弱児だった私が、
67歳でも元気で働けるのは、
さくらんぼさんの、
りんごのおかげです。
今年は春の霜害で大変でした。
来年は豊作になることを祈っています。
医学講座
乳房の左右差と陥没乳頭
今日は2021年11月29日(月)です。
札幌の天気は曇りです。
雪は降っていませんが、
自転車通勤を諦めました。
歩いて横断歩道を渡ろうとしたら、
若い男性の赤信号無視の自転車が、
猛スピードで私の目の前を通過しました。
もう少しで衝突でした。
歩行中も注意です。
自転車と衝突して死にたくないです。
■ ■
札幌美容形成外科で多いのが、
陥没乳頭の手術です。
授乳障害がある場合は保険適応です。
授乳中に手術はできません
未婚でも出産経験がなくても授乳障害がある陥没乳頭は、
保険適応で手術が受けられるということです。
妊娠出産の前に治しておくことです。
■ ■
以前は高校生や大学生の手術は、
まだ早いから、、、
…と手術をしていませんでした。
最近は大学生や高校生の手術もしています。
ひとり親家庭で、
医療費が減免される方がいらっしゃいます。
大学で加入している医療互助会で、
給付金をいただけることもあります。
■ ■
陥没乳頭は両側が多いですが、
片側のこともあります。
気をつけていただきたいのが、
乳房の左右差です。
左右差がある乳房は、
乳頭が下着で圧迫されることがあります。
女の人は意外と乳頭の先を見ていません。
左右で大きさが違う下着も売ってません。
■ ■
下着で持続的に圧迫されると…
せっかく手術で引き出した乳首が…
扁平になったり…
再陥没することがあります。
知らずに圧迫していると…
せっかく手術をしたのに戻ることがあります。
気をつけてください。



手術前

手術後3ヵ月
医学講座
ビッグボス
今日は2021年11月28日(日)です。
札幌の雪が少しとけました。
道路にはまだ残っています。
自転車通勤は無理です。
これから寒くなります。
今朝の北海道新聞に元気が出る投稿がありました。
素敵な方だと思います。
■ ■
2021年11月28日、北海道新聞、いずみへの投稿です。
ビッグボス
山の中の農家の娘として、20歳くらいまで電気もない、ラジオもない、ランプ1個での生活でした。でも、それが苦労とも思わず、当たり前の日常でした。ただ一つの楽しみは、学校から帰るとすぐ、昼ごろに配達された新聞のスポーツ欄を見ること。プロ野球の記事で、巨人の長嶋さんが活躍した、王さんが打ったと喜んだり、負けてがっかりしたりしていたのが、65年くらい前の私でした。
大人になっても巨人一筋でしたが、日本ハムが北海道に移転してすぐファンになりました。札幌ドームには足や腰が悪くて、一度しか応援に行っていないのですが、熱烈なファンを自負しています。80歳を過ぎてちょっと気恥ずかしいとも思いますが、同年代のファンと話をすると力が入ります。新聞を夢中で読んでいたあの頃に戻ります。
そして、「ビッグボス」こと新監督新庄さんの登場で、またまた30歳くらい若返ったような気持ちになっています。なんとすてきな、人の心をつかむのが大変上手な人。テレビの画面越しにもキラキラした空気が伝わってきてくぎ付けです。ご近所のファンとは「今日の新庄さんは…」があいさつ代わりです。
今も昔も家族の中で野球ファンは私だけ。うれしさも悔しさも、家では話をする相手がいません。身体の衰えとともに気力も落ち込みがちでしたが、来年のシーズン開幕のころ、私はどのように変わっているのかな。ワクワクします。
高橋志磨子(たかはし・しまこ 80歳・職業)=空知管内妹背牛町

(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
妹背牛町もせうしちょうと読みます。
雪が多いところです。
今日も雪が積もっていると思います。
20歳くらいまでランプ一つの生活だったそうです。
私はランプ生活はしたことがありません。
地震の時に電気が止まりました。
キャンプでランプを使ったことがある程度です。
■ ■
投稿者の高橋志磨子さんは、
学校から帰るとすぐに、
新聞のスポーツ欄を見る。
プロ野球の記事でわくわくしたなんて素敵です。
その上、今も新庄新監督に胸がときめくなんて、
とっても素敵なことです。
素晴らしいと思います。
ぜひ日ハムの新球場にいらしてください。
■ ■
新庄新監督は私たちに元気をくださいます。
野球をあまり知らない私ですら、
新庄さんのことは知っています。
下の写真は、
2006年11月18日の日本ハム優勝パレードです。
札幌美容形成外科の女性スタッフに、
新庄選手が手を振ってくれています。
みんなとってもよろこんでいました。
高橋志磨子さんとビッグボスが対面できたらいいなぁ~と思います。
朝から気分がいい投稿をありがとうございました。


医学講座
雪まつり感染対策徹底し2年ぶり開催
今日は2021年11月27日(土)です。
札幌市内に雪が積もりました。
昨夜は雷が鳴っていました。
朝起きてみると銀世界です。
自転車通勤はあきらめました。
靴も冬靴にしました。
これからは転倒に注意です。
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昨日の2022年2月雪まつり開催の続きです。
今朝の北海道新聞に記事が出ていました。
2021年11月27日、北海道新聞朝刊の記事です。
さっぽろ雪まつり、感染対策徹底し2年ぶり開催 実行委が正式発表
来年2月の「第72回さっぽろ雪まつり」について、札幌市などでつくる実行委員会は26日、中央区の大通公園で2年ぶりに開くと正式に発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、会場内で来場者の密を回避したり、運営スタッフに原則ワクチン接種を求めたり、対策を徹底する。
来場者への対策として、同じ場所にとどまり密にならないよう場内放送で呼び掛け、警備員を配置して誘導。来場時はワクチンを2回以上接種するか、PCR検査・抗原検査で陰性を確認するよう協力を求める。
運営スタッフや設営業者などに対しては、健康上の理由などを除き、原則2回以上ワクチンを接種していることを実行委が確認し、抗原検査も定期的に行う。
実行委は「安全に楽しめる態勢づくりを進める」とする一方、今後道内や札幌市内で感染が拡大し、新型コロナ対応の「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が適用された際、会場開催の中止も検討する。
まつり期間は2月5~12日で、会場は大通公園1~7丁目。1~6丁目は現在開催中の「第41回さっぽろイルミネーション」を継続し、雪像と光を共演する。7丁目に高さ7~10メートルのメイン雪像、4~7丁目に、中小雪像10基以上を設置する予定。デザインや具体的な数は12月下旬に発表する。今年雪まつりを中止した際に代替措置として行ったオンライン企画は、来年も会場開催と合わせて行う。
ステージイベントや飲食、物販などは行わない。つどーむ会場(東区)、すすきの会場(中央区)の実施も見送る。(五十嵐俊介)

(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
今朝の北海道新聞の社説でも、
雪まつりを取り上げています。
新しい変異株が見つかったり、
韓国やドイツで感染が増えています。
とにかく、
安全に開催して、
少しでもよい方向に向かわせることです。
観光客が来ないと北海道は死んでしまいます。
一人の北海道民としての思いです。