医学講座
私の傷です
大竹先生のおかげで、
すっかり快適になった私の目。
傷が無いように見えますが…
傷はあります。
どんな名医が手術をしても…
傷は残ります。
■ ■
患者さんへ説明する時…
傷が落ち着くまで
半年くらいかかります
…と説明しています。
えぇ~っ?
半年もかかるんですかぁ~?
必ず驚かれます。
■ ■
この、
傷が落ち着くまで半年を
身をもって体験しました。
私はおっさんなので…
おしぼりで顔を拭くのが好きです。
特に今日のように暑い日に…
冷たいおしぼりは超気持ちがいいです。
■ ■
目の手術を受けた後は、
このおしぼりで顔を拭くことができませんでした。
せいぜい…
おしぼりで顔をおさえる程度でした。
シャンプーの後も、
手で目をぬぐえませんでした。
触ると違和感もありました。
■ ■
せっかく大竹先生に作っていただいた目を、
壊しては大変です。
手術後に一番大切なのは、
傷に力を加えないことです。
女性でしたら…
お化粧、
マスカラ、
付まつげがよくありません。
■ ■
私の傷は…
一見、無いように見えますが…
お酒を飲むと…
傷の部分だけ赤くなります。
奥さんが不思議そうに…
『無いように見えても…』
『傷のところは赤くなるのね』
…と言います。
■ ■
今でも、
おしぼりで顔を拭く時は、
以前より優しく拭いています。
せっかくよくなった目を、
大事にしたいからです。
手術前です
8ヵ月後です
医学講座
同業者の手術
私は2010年12月1日に、
聖路加国際病院形成外科で、
眼瞼下垂症の手術をしていただきました。
私の主治医は、
大竹尚之先生です。
北里大学名誉教授の
塩谷信幸先生が
美容外科の真実という本の194ページに
次のように書かれています。
大竹助教授は生まれついての美容外科医である。
学生時代から形成外科を志望し、
入局してまもなくほとんどの手術を安心してまかせられるようになった。
すばらしい先生です。
■ ■
私が手術を受けたことを知った、
ある先生が言ってました…
(本間)先生の手術をするのは…
大変だったろうなぁ…
僕だったら…
緊張してできないですょ。
■ ■
超ベテランの大竹先生は、
笑顔で手術をしてくださいました。
手術結果も大満足です。
とても快適になりました。
大竹先生クラスになると、
偉い方の手術もたくさんなさっていると思います。
同業の先生が患者になることも、
少なくないと思います。
■ ■
私が一泊入院させていただいた、
聖路加国際病院。
とても立派な病院でした。
入院当日(手術日)に、
私の担当になっていただいた看護師さんは、
超ベテランの看護師さんでした。
すばらしいの一言でした。
■ ■
私のように…
同じ形成外科医で、
神経質そうなおじさんの受持ちナースには、
正直、だれもなりたくないと思います。
手術のオリエンテーションと言ったって…
相手は手術をしている医師です。
やりにくそうです。
■ ■
私は担当看護師さんと
楽しくお話ししました。
聖路加の看護師さんが、
形成外科看護の教科書を執筆していること。
形成外科関係の、
看護の教科書が少ないことなどを、
お話ししました。
手術の後も、
とても快適でした。
■ ■
私はいつも札幌美容形成外科の職員に話しています。
同業者から見られても、
恥ずかしくないように…
しっかりと整理整頓をして…
同業者の目線で見て…
安心していただけるようにしよう。
同業者の手術は大変そうですが、
とても名誉なことです。
■ ■
飛行機でも、
鉄道でも、
飲食でも、
同業者から、
あそこは大丈夫だ、
…と言われるところは安心です。
同業者から選ばれ続けるように…
これからも努力していきます。
私の術後経過です。
手術前です
デザインです
24時間後です
48時間後です
7日後です
4週間後です
8ヵ月後(今日)です
私を治していただきありがとうございました。
医学講座
医療関係のお客様
昨日の院長日記、
ゴールド医師免許に、
函館の看護師さんからコメントをいただきました。
ナースだったといえば、
説明もおろそか、
省略などなど難しいです…
そうですね、
言わなくてもわかっている…と
先生が思い込んでしまうこともありますね。
■ ■
札幌美容形成外科を開業して7年になります。
当院のお客様には、
医療関係者が多いです。
看護師さんは、
職業欄に会社員と書かれる人もいます。
でも…
話しているとわかります。
■ ■
看護師さんの他、医師、歯科医師、獣医師、薬剤師、保健師、助産師、臨床検査技師、診療放射線技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士 、臨床工学技士 、言語聴覚士 、管理栄養士 、歯科衛生士、介護福祉士、精神保健福祉士、あん摩マッサージ指圧師、救急救命士など、
書き出してみて、
私自身が驚くほど…
たくさんの医療関係者に受診していただいています。
(ここに書かなかった職種の医療関係者がいらしたらごめんなさい)。
■ ■
私は、
同業の方に選んでいただけるのは…
とても名誉なことと喜んでいます。
総合病院の形成外科に勤務していた時より、
医療関係者の比率が高いと思います。
HPをよく読んでくださり、
治療内容についての理解も深いです。
■ ■
私は、
同業のお客様には、
できるだけ丁寧に説明しています。
時には専門用語を交えて、
論文のコピー(英文)を差し上げることもあります。
私たちの結果は目に見えます。
結果を評価してくださるのは、
お客様ご自身です。
たくさんの医療関係者にいらしていただき、
とても嬉しく思っています。
医学講座
ゴールド医師免許
医師免許証には、
更新はありません。
教習もありません。
もちろん…
視力検査もありません。
一度取得すると…
死ぬまで有効です。
■ ■
車の運転が…
人によって違うように…
医師免許を取得した先生にも…
いろいろな人がいます。
一般道を…
120kmで飛ばすような…
無謀な手術をする人もいます。
■ ■
医学教育と運転教習という…
2008年9月8日の院長日記に書いています。
医師免許取得は、
仮免許で、
ようやく運転ができるようになったところ。
教官席に座って、
教習生と運命をともにして、
いつも非常ブレーキを踏めるように…
踏ん張っているのが、
指導医です。
■ ■
はっきり言って…
指導医は疲れます。
自分で運転すれば、
5分で行ける道を、
助手席に座って…
免許取り立ての人に運転させ、
事故を起こさないように…
車をぶつけないように注意しています。
■ ■
指導医は、
30台~40台の中堅医師がなることが多いです。
私のように…
50台後半の医師は、
中堅医師のアドバイザー的役割をします。
ベテランで慎重な人もいれば、
歳だけとっていて雑な人もいます。
■ ■
ゴールド医師免許なんて制度はありません。
一般の人が医師を見分けるのは…
難しいことです。
経歴でもわかりません。
私たちですら、
自分の専門以外で
ゴールド免許の先生を見つけるのに苦労します。
信じてはいけないクリニックもあります。
私は自分の医師免許をゴールドに保つため、
毎日、常に気をつけて診療をしています。
私の医師免許証【白黒】です
医学講座
ゴールド免許
私の運転免許証はゴールドです。
私の運転は慎重です。
他の人に割り込まれても…
怒ったりしません。
車間距離をあけて…
衝突しないようにします。
■ ■
奥さんから、
あなたはすぐに怒るのに…
不思議と運転中は怒らないわねぇ~
…と言われることがあります。
怒っても…
しょうがなぃっしょ!
北海道弁で仕方がないでしょ
■ ■
奥さんが不思議がります。
確かに私はいろいろなことに怒ります!
正義感が強いと言えば聞こえはいいですが、
ただの怒りんぼのところもあります。
ばか正直で損をすることもあります。
でも運転中はまず怒りません。
■ ■
いつから慎重だったかわかりませんが、
もともと臆病なところがありました。
悲惨な事故をたくさん見たので、
自分では事故を起こさないようにしよう!
事故に巻き込まれないようにしよう!
…という気持ちが強いのだと思います。
■ ■
医療事故を防ぐには①
という2010年9月3日の院長日記に書きました。
医療は車の運転と同じです
どんなに慎重に運転しても…
事故を起こす危険性はあります。
事故に巻き込まれることもあります。
■ ■
私は、
自分はゴールド免許だから、
事故は起こさないとは、
一度も考えたことはありません
医療でも、
車の運転でも、
常に安全確認を最優先しています。
ゴールド免許です
医学講座
出血確認
私が札幌美容形成外科を開業してから、
はじめた決まりです。
手術が終わったら…
すぐに帰宅していただくのではなく…
必ず休んでいただきます。
出血がない、
痛みはおさまっている、
確認してから、
帰宅していただいています。
■ ■
チェーン店の美容外科、
手術が終わったら…
速攻で帰された…
…という話しを聞くことがあります。
全身麻酔の手術後は、
さすがに醒めるまでは病院ですが、
局所麻酔の手術ではすぐに帰るところが多いです。
■ ■
大きな病院の形成外科で行う、
通院の手術を、
業界では…
外来手術(がいらいしゅじゅつ)と言います。
外来OP(がいらいおぺ)とも言います。
私も長い間、
大きな病院で外来OPをしていました。
■ ■
患者さんは、
外来で受付をして、
外来の看護師さんが、
中央手術室まで連れてきてくれます。
手術室では、
手術室の看護師さんが引き継ぎます。
先生は手術室で待っています。
■ ■
手術が終了すると…
外来の看護師さんが迎えに来てくれて…
簡単な指示を聞いて…
処方箋と会計伝票をもらって…
お金を払って…
お薬をもらったらおしまいです。
先生は次の外来日まで診ません。
■ ■
この院長日記を読んでくださっている、
形成外科の先生への助言です。
陥没乳頭の手術や
腋臭症手術のように…
術後出血が問題になる手術では、
術後に患者さんに休んでいただき…
術者自身が確認することをおすすめします。
■ ■
その時に確認するのは、
もちろん出血の有無も大切ですが、
一番のポイントは…
Flapの色です。
一般の方にわかりやすく言うと…
術後の血流が良いか?
手術は問題ないかを診ていただくことです。
■ ■
美容外科を開業してからは、
小陰唇縮小手術、
包茎手術でも…
必ず出血確認をしています。
逆に言うと…
手術が終わって…
速攻で帰される病院は危険です。
気をつけてください。
安全な手術には確認が必要です。
医学講座
たばこと傷の治り
陥没乳首の手術で…
乳頭が壊死(えし)になってしまったら…
手術が下手だったからだ!
けしからん!
訴えてやる!
…と怒ると思います。
■ ■
ちょっと待ってください。
私が手術をしても…
名人が手術をしても…
壊死(えし)なるリスクがあります。
一番悪いのは…
たばこです。
■ ■
タバコは吸わないでという、
2006年11月4日の院長日記。
残念なことという、
2006年12月11日の院長日記。
他にもたくさん書いています。
PCでしたらHPの右上、
携帯でしたら下にある、
検索機能を使って、
【たばこ】と入力してください。
たくさんのページがヒットします。
■ ■
陥没乳首の手術、
わきが手術、
切断指の再接着手術、
【たばこ】が悪さをします。
もともと、
血流がとても悪い条件で手術をします。
たばこで、
微小循環(びしょうじゅんかん)という、
血の流れが悪くなります。
■ ■
ぎりぎりのところで流れている血が、
たばこで流れなくなり、
乳首が酸欠(さんけつ)になります。
そうすると…
乳頭が壊死(えし)ということになります。
医療訴訟を起こしても…
無くなった乳首は戻りません。
■ ■
私は中学生から
先生に絶対見つからないで
タバコを吸っていた
1本や2本、
いや5本や10本くらい吸ったってわからないょ
タバコでキズが治らないなんて信じられない
…と吸ってしまう方がいます。
■ ■
論より証拠、
米国の論文には、
たばこで傷が治らないという、
evidence(エビデンス)=証拠があります。
きれいに治したかったら、
タバコは吸わないでください
医学講座
陥没乳頭のトラブル症例
平成23年7月16日(土)の、
第111回日本美容外科学会で、
国際医療福祉大学三田病院形成外科の、
酒井成身先生が、
「乳頭・乳輪の美容形成のピットホール」という、
発表をしてくださいました。
酒井先生は、
私が行っている、
陥没乳頭手術の考案者です。
■ ■
酒井先生のご発表の中に、
陥没乳頭手術の後で、
乳頭が壊死になってしまった…
とてもお気の毒な症例がありました。
形成外科専門医がした手術でも…
壊死になった人がいるようです。
■ ■
ある大学の形成外科教授は、
トラブルが多いので、
医局員に陥没乳頭手術をすることを、
禁止したそうです。
それだけ難しい手術です。
酒井先生は、
壊死になってなくなってしまった乳首を、
みごとに治していらっしゃいました。
神業(かみわざ)です。
■ ■
酒井先生の発表抄録です。
陥没乳頭は手術してもなかなか治りにくく再陥没することが多いとされている。しかも引き上げて乳頭の頚部を無理に締め付けて治そうとすると乳頭が壊死に陥り重大な合併症となる。乳管周囲を十分に剥離して修正する酒井法は授乳も可能で有用な方法で演者は陥没乳頭を500例以上行っているが、他院失敗例を除いてほぼ全例をうまく修正している。
■ ■
私が手術をしても、
手術後にうつ伏せ寝で圧迫してしまう、
傷が安定する前に下着で圧迫してしまう、
手術後にたばこを吸うなどの原因で、
トラブルになることがあります。
手術後にマッサージが必要なこともあります。
陥没乳首の手術は難しいですが、
しっかり治してケアーすると治ります。
陥没乳頭で困っている方には、
酒井成身先生をおすすめします。
医学講座
乳頭肥大
独身で…
妊娠したこともないのに…
乳首が異常に大きくなってしまう…
とてもお気の毒な女性がいらっしゃいます。
まれですが…
男性にも乳首が大きくなる人がいます。
■ ■
女性の場合は…
温泉に行けません。
彼になんか…
絶対に見せられません。
自分で見るのもいやです。
どうして私だけ…?
…と一人悩みます。
■ ■
男性では、
重度のアトピー性皮膚炎で…
乳首が肥大した人がいました。
アトピーの治療だけでは、
残念なことに治りませんでした。
夏にTシャツを着れません
薄いシャツだと目立ちます。
■ ■
手術で治したいけれど…
妊娠・出産を考える女性には、
おっぱいが出なくなるのでは…?
…という不安もあります。
あまり体験談も聞けません。
一人で悩む人がたくさんいます。
■ ■
乳頭肥大の手術は、
難易度が高い手術です。
なんちゃって美容外科医がして…
失敗すると…
乳首が壊死になって…
なくなっちゃうこともあります。
肥大が治らないこともあります。
■ ■
札幌美容形成外科の乳頭縮小手術は、
乳管を温存する手術です。
おっぱいも出ます。
下着にすれて、
乳首の先が赤くなっている人もいます。
残念なことに保険は効きませんが…
手術で改善することができます。
マンガページも読んでください。
乳頭肥大の症状
乳管が残るのでおっぱいは出ます
院長の休日
結婚30周年
恥ずかしながら…
結婚して30年になりました。
結婚記念日は7月だったので…
今は31年目に入ったところです。
ダイヤモンドの指輪もないし…
プレゼントもありません。
スーパーの安いワインで乾杯でした。
■ ■
息子が…
結婚記念日に…
ビールグラスを買ってくれて…
昨夜も…
奥さんが…
暑いからビールと飲んで…
私は残りをいただきました。
■ ■
私はお酒に弱いですが、
奥さんは私より強いです。
何度も離婚の危機がありましたが…
何とか離婚せずにやって来られました。
お互いの忍耐。
悪いところは見ないふり。
日々の努力の結果です。
■ ■
まぁ、
夕食の残り物でも、
変わりばえしなくても、
毎日、弁当を作ってくれるし…
奥さんには感謝しています。
これが結婚30年目の現実です。
元気なだけ幸せです。
■ ■
お医者さんの奥さんは幸せと思うのは、
錯覚です。
とても素敵で、
美しくて、
上品な奥様でも…
『夫は私の顔なんか見てません』
…と言われる方はたくさんいらっしゃいます。
■ ■
私はよく職員に言っています。
『今日もきれいだね』
とか…
『その髪型似合っているよ』
…なんて毎日言う夫は、
よほど悪いことをしているか、
何かうしろめたいことをしている男です。
■ ■
毎日くたくたになるまで働いている夫は、
申し訳ないけれど…
奥さんの顔を見る余裕はありません。
私も…
患者さんの顔はよく見ますが…
奥さんの顔は見ません。
■ ■
30年も経つと…
どんなにかわいい女性も変わります。
私たち美容外科医の仕事は、
少しでもきれいを維持することです。
忙しい旦那さんは見てくれなくても…
鏡を見てうれしいを感じていただけるように…
日々、がんばっています。
30年前です