医学講座
美容外科へ行く時の準備(既往歴編②)
誰にでも…
言いたくないことはあります。
○○美容外科で、
ワキガの手術をしました。
プレミアム超音波○○法
手術時間20分
日帰りOP
通院なし
という甘い宣伝を鵜呑み(うのみ)にして、
失敗しました。
■ ■
…なんてことは言いたくありません。
確かにキズは目立ちません。
手術したかどうか…?
ちょっと見にはわかりません。
でも…
汗も…
臭いも…
手術前と変わりません。
■ ■
毎晩、熱帯夜で…
暑くて暑くて…
9月になったのに眠れない夜です。
10万円という…
私にとっては…
大金を使って手術を受けたのに…
わきが蒸れて臭います。
どうしても治したくて、
診察にいらっしゃる方がいます。
■ ■
札幌美容形成外科では、
今までに受けた手術などは、
問診票に記入していただきます。
忘れたわけはないと思うのですが…
以前に受けたワキの手術を…
書いてくださらない方もいらっしゃいます。
お気持ちはよくわかります。
■ ■
目の手術と違って、
わきの手術は、
一度目と二度目は大違いです。
たとえ20分の手術で、
見た目にキズがなくても…
皮膚の下には、
瘢痕(はんこん)という…
立派なきずがあります。
このきずがあると…
手術が難しくなります。
■ ■
何も手術を受けたことがない方と比較すると、
手術による効果も減ります。
瘢痕があるために、
組織が硬くなっていて…
アポクリン腺をきれいに取り除けないためです。
手術で症状の改善が見込まれる時には、
きずの治りが悪いことをご説明した上で、
手術をお引き受けすることもありますが、
手術ができないこともあります。
■ ■
どんな手術でもそうですが、
最初に受ける手術が不適切だと、
2回目以降になおすのが、
極めて難しいことがあります。
目の手術も、
鼻の手術も、
フェイスリフトの手術も、
おっぱいの手術も、
脂肪吸引の手術も、
2回目以降は難しくなります。
■ ■
しっかりなおしてほしければ、
担当の先生には、
できるだけ正確に、
今までの治療経過を説明してください。
病院へ行って話すと忘れるので、
履歴書のように…
A4の紙にワープロで書いておいたり、
時間がある時に、
携帯に入力しておくのも便利です。
情報は包み隠さず伝えてください。
お医者さんからのお願いです。