医学講座
快適な生活のための手術
医学は進歩しました。
糖尿病などは…
職場の健康診断で見つかり、
早期に発見して、
早期に治療すると、
糖尿病そのものも、
目や
腎臓に起こる、
さまざまな合併症を減らすことができます。
■ ■
眼瞼下垂症は、
まだまだ知られていない病気です。
信州大学形成外科の、
松尾清教授が、
ためしてガッテンで広めてくださいました。
一部の眼科医には、
批判的な意見があることは知っています。
日本だけではなく、
海外でも眼科⇔形成外科の間で、
論争が起こることもあります。
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2010年5月5日の院長日記、
眼瞼下垂症講座③【小さな目】に、
さくらんぼさんがコメントをくださいました。
たぶん 医学が進歩した今も
ほとんどの方は極端な場合を除き
遺伝と片付けていると思います。
眼瞼下垂症であると
ほとんどの方が思わないと思います。
私自身 形成外科の事も、
眼瞼下垂症の事も先生のblogを拝見するまで
まったく知りませんでした。
■ ■
もうひとつ
美容外科は保険が利かないし
高いと思っていた誤解です。
このご意見が、
ごく普通の人が考える、
世間の常識です。
私たち形成外科医ですら、
松尾先生が熱心に啓蒙されるまでは、
認識不足でした。
■ ■
私は開業して6年が過ぎました。
他の美容外科で二重全切開をしたのに、
二重になれずに、
高額のローンと
まぶたの傷だけが残った方の手術をしました。
埋没法で二重になれなかった方や、
埋没法が取れた…
眼瞼下垂症の方の手術をたくさんしています。
■ ■
美容目的で二重の手術をしたのに、
二重になれないのは、
まぶたを上げるモーターである、
眼瞼挙筋が弱いことが一因です。
残念なことですが、
医学部でも詳しく教えていません。
医師国家試験にも出ません。
なんちゃって美容外科医の中には、
このことを知らない人もいます。
■ ■
年齢とともに、
まぶたが下がってくるのは、
トシだから仕方がないと…
諦めないでください。
私は…
まぶたが下がって見にくいのに、
無理して外出して、
横から来た自転車が見えなくて…
衝突した人を知っています。
■ ■
転倒して骨折でもすると、
高齢者はとたんに弱ります。
下がったまぶたで転倒して…
骨折しないように
垂れ下がったまぶたをお直ししましょう。
すっきりとした目で、
快適に老後を過ごすのは、
良い考えだと思います。
加齢や遺伝だと諦めないで…
勇気を出して手術を受けてください。