医学講座
形成外科の進歩⑨【ケロイド】
胸のにきびあとが、
知らない間に、
赤く盛り上がってしまう。
耳のピアス穴がふさがり、
耳たぶが親指より大きくなってしまう。
こんな病気が、
ケロイドです。
■ ■
残念なことですが…
形成外科が進歩しても、
いまだにケロイドを防ぐことも…
治すことも…
とても難しいです。
どんなに丁寧に手術をしても、
キズが目立つ人がいます。
■ ■
形成外科医は、
ケロイド体質と呼びますが、
形成外科学会用語集にはありません。
体質が影響することや、
遺伝的な要因があることは知られています。
きょうだいがケロイドだったり、
両親がケロイドだったりすると、
ケロイドになる率が高くなります。
■ ■
リザベンというお薬があります。
ケロイドに効く薬ですが、
100%完全に治すことは難しいです。
耳にできたケロイドは、
切除して放射線治療をすることもあります。
それでも再発のリスクはあります。
形成外科医にとっては難しい病気です。
■ ■
第50回日本形成外科学会で、
抗真菌薬により改善を認めたケロイド・肥厚性瘢痕の経験
という発表が東邦大学からありました。
私は注目していたのですが、
その後、発表はないようです。
形成外科医としては、
何とかケロイドを…
完治できる薬が開発されることを、
切に願っています。
“形成外科の進歩⑨【ケロイド】”へのコメント
コメントをどうぞ
当院ではケロイドの患者さんには「ドレニゾンテープ」を処方しています。完治はできませんが、固く盛り上がった部分はかなり柔らかくなります。
ステロイドを塗布する治療法もありますが、テープは1日1回貼付するだけでOKです。
背中、首は さすが 整形外科 すごく 綺麗です。同じ手術をした友人も綺麗です。
ただ お腹を切った跡は あまりにもひどかったので、皮膚科でしばらく薬を処方していただいてました。婦人科からはテープを半年貼るよう言われ売店からたくさん 綺麗になるテープを買いましたが(山形の済生病院) 一ヶ月もしないでカブレがひどく ほとんど使いませんでした。