医学講座
電気メスの使い方講座③
電気メスは、
ふつうのメスとは違います。
ふつうのメスは刃物です。
電気メスは、
コードの先に電極がついた道具です。
菜箸(さいばし)くらいのサインペンに…
細いコードがついている感じです。
■ ■
そのサインペンの先に、
爪楊枝のような電極がついています。
爪楊枝のような先の他に、
平べったい電極もあります。
形成外科で使うのは、
主に爪楊枝型です。
■ ■
爪楊枝の先が極細になったり…
こげつかないように…
テフロン加工のフライパンのような処理をした、
ちょっと高価な先もあります。
このような一般的な電気メスを、
モノポーラー(単極型)といいます。
monopolarです。
■ ■
これが一般的な電気メスで、
この他にピンセット型のバイポーラー(双極型)があります。
われわれの業界では、
単に電気メスというとモノポーラーを、
ピンセット型をバイポーラーと呼びます。
bipolar
脳神経外科ではバイポーラーをよく使います。
■ ■
形成外科でもバイポーラーを好む先生がいらしゃいます。
私の手術で大竹尚之先生が使われたのは…
確かバイポーラーだったと記憶しています。
ピンセット型のバイポーラーは高価です。
本体だけで…
安いもので一本数万円。
先の細いマイクロ用のは10万円近くするのもあります。
■ ■
心臓ペースメーカーを装着した患者さんには、
バイポーラーを使います。
手術室に手術申し込みをする時には、
バイポーラーの準備をしてくださいと伝えます。
札幌美容形成外科には、
モノポーラーも、
バイポーラーもあります。
電気メスも2台準備してあります。
なくてはならない医療機器です。
“電気メスの使い方講座③”へのコメント
コメントをどうぞ
電気メスも2種類あり、高価なんですね。
全然知りませんでした。
モノボーラって美容・形成外科では、どういう時に使用するんですか?
かなり高価なんですね。医療機器には先生はこだわりがあるので素晴らしい大学くらいの設備がありますね。