医学講座
梅毒感染、20代女性で急増
梅毒感染の続きです。
少し古いですが、
平成29年1月13日、朝日新聞の記事です。WEB版から引用しました。
梅毒感染、20代女性で急増 42年ぶり高水準
国立感染症研究所は2017年1月13日、昨年1年間の国内の梅毒感染者数が4518人(速報値)に上ったと発表した。4千人を超えたのは1974年以来、42年ぶり。大西真・細菌第一部長は「不特定多数との性行為などリスクの高い行動を取った人は、検査を受けてほしい」と呼びかけている。
梅毒は主に性行為で広がる細菌性の感染症で、性器や唇にしこり、ただれが起き、進行すると全身に赤い発疹ができる。感染者は戦後まもない時期は年10万人を超えていたが、治療薬の普及などで減少。2012年までの20年間は1千人未満と落ち着いていたが、2013年以降、急増している。
昨年の患者を都道府県別でみると、東京1661人、大阪583人、神奈川284人、愛知255人、埼玉190人、兵庫181人、千葉139人、北海道117人、福岡107人などと都市部で多い。
全体の約7割を占める男性は各年齢層から偏り少なく報告されているが、女性は20代が女性全体の5割超を占め、感染増加が目立つ。男性の同性間の性的接触による感染だけでなく、近年は異性間での感染も広がり、患者増加に拍車がかかっているとみられるが、原因ははっきりしない。妊婦が感染していると死産・流産のほか、胎盤を通して赤ちゃんが感染し障害や病気を持つ危険がある。川村剛志
■ ■
2016年一年間に届けられた梅毒患者数です。
梅毒は法律で届出る義務がある病気です。
私は無届けの梅毒患者もいると思います。
梅毒は保険診療で治療してもらえます。
梅毒患者を増やさないためです。
残念なのは、
女性は20代が女性全体の5割超を占め、
感染増加が目立つ。
…という事実です。
■ ■
一説によると、
性風俗産業で働く女性が、
海外からのお客さんから、
うつされることがあるそうです。
アジア圏のある国は、
人口あたりの梅毒患者数が、
日本の何倍もいるそうです。
■ ■
日本に買い物に来た旅行者が、
夜に、
女性を買うこともあるようです。
梅毒に感染した20代女性の大部分は、
梅毒?
なに、それ?
おそらく何の知識も持っていなかったと思います。
性病教育が大切だと思います。
■ ■
私が札幌西高校の生徒だった50年前、
梅毒ばいどく
硬性下疳こうせいげかん
…という言葉を、
保健体育の時間に、
齋藤佳彦先生から習いました。
残念ながら、
ただ言葉を覚えただけでした。
■ ■
おくてだったけんいち少年は、
どういうことをしてうつるのかも?
まったく知りませんでした。
高校生の時は、
受験勉強ひとすじでした。
発生とか生殖といえば、
メンデルの法則で、
エンドウ豆の花の色がどうのこうの…
それだけで精一杯でした。
63歳の私は子供たちに正確な情報を、
正しく伝える必要性を強く感じています。
“梅毒感染、20代女性で急増”へのコメント
コメントをどうぞ
梅毒は届け出る義務があるんですか。
知りませんでした。
届け出て、関係を持った人に
治療してもらわないと
益々梅毒は広がりますね。
ですが風俗ですと
難しいですね。
性教育、大切ですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。届出義務はありますが、結核ほど厳しくないので接触者調査や保健所が対策に動くことはありません。届出義務があるので感染者数がわかるだけです。厚労省HPの引用です。『医師は梅毒患者と診断した場合には、法第12条第1項の規定による届出を7日以内に行わなければならない。』
そんなに増えているなんてびっくりです。私 梅毒です。なんて人はいないですからね。 今日はふじりんごの葉摘みをしながら 手伝いの人と梅毒の話になり A子さん手に薔薇疹ができて治らないみたいで 梅毒じゃないかと思うの。でも不特定の人と関係したかなんて聞けないしなあ。 何回も書きましたが 従姉はすすきのの風俗店に行っただんなから 淋病をうつされ、流産し、子供のできない体になり、離縁されました。 私たちは 性病の教育を受けなかったので、ぜひとも10代から必須科目にしてほしいです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。梅毒に罹患した20代の女性はまさか自分が梅毒になるなんて考えてもみなかったと思います。簡単に稼げるからと性風俗産業で働いたり、不特定多数の人と関係するのは危険だとはっきり教育するべきです。中学生や高校生に写真を見せて教育する必要があります。衝撃映像が効果的です。
懐かしい斉藤先生の名前をみました。高校1年の担任でした。あの先生もお亡くなりになりましたね。あの頃も梅毒とは別の世界のことだと思っていました。保健体育の授業で画面をみせての講義が必要かもしれませんね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。斉藤佳彦先生が硬性下疳という単語を授業で言われたのは覚えているのですが、それが何を意味するのか?どんな症状なのかは覚えていませんでした。私は札幌医大の細菌学の講義で永井先生から衝撃写真を見せてもらわなければ、誘われて風俗に行っていたかも?です。永井先生に感謝しています。
もう春ですし、薄野へ遊びに行こうと思っていました。
過日、梅毒が流行していると、鍼灸師の方から話を聞き驚きました。ここ数年、中国の観光客が増えているのは、狸小路・札幌駅のエスタで認識していましたが、病気まで持ち込んでくるとは・・・
人の移動で病気が目を覚ます、アメリカを侵略した荒くれが、
梅毒をヨーロッパに持ち帰ったのは歴史の教訓ですが、中国人が梅毒を持ち込むとは・・・
人種差別ではありませんが、性風俗店の対応として、確認することが肝要と思います。客を選べば寂れていくことになると思いますが私のように、病気を恐れて、薄野に足を向けなくなる人が増えると
死活問題ですし、女子がかわいそうに思います。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
医師でもすすきのに通う先生はいます。外国人に限らず性風俗店で性病感染が蔓延しないように、しっかりと予防することが大切だと思います。私は行きませんが、、、