医学講座
小陰唇縮小手術と妊娠
患者さんからのご質問です。
(小陰唇縮小)手術をしても、
将来、出産できずが裂けることはありませんか?
大丈夫です。
大部分の女性は、
出産時に会陰切開えいんせっかいを受けます。
切るのは産婦人科医で、
縫うのも産婦人科医です。
■ ■
かなり切っても、
しっかり縫って治れば、
次の出産時には問題ありません。
おそらく出産の度に、
また会陰切開を受けます。
それでもちゃんと治ります。
理由は血流がよく、
組織がしっかりしているためです。
■ ■
赤ちゃんが通っても、
また元に戻るのが、
女性の会陰部えいんぶです。
頑丈にできています。
小陰唇は、
会陰部の一番表層にあります。
分泌腺があり、
腟粘膜から続いています。
■ ■
お気の毒なことに、
その部分が肥大して出ている女性がいます。
自分には何の責任もなく、
多くは生まれつきです。
出ているために、
炎症を起こしやすく、
炎症後色素沈着で黒くなります。
かゆみが出る人もいます。
女性用軟膏をつけてもよくなりません。
■ ■
手術で出ているところを切除して、
形よく丁寧に縫います。
札幌美容形成外科では、
丁寧に皮下縫合をします。
顔のキズを縫うのと同じ糸で縫います。
抜糸するナイロン糸です。
ですから、
小陰唇縮小手術をしても、
出産時にキズが裂けることはありません。
すっきりして快適な日常生活が送れます。