医学講座
塩1トンのつきあい
平成30年1月11日、朝日新聞、天声人語です。
今日も朝日新聞の引用で申し訳ありません。
とてもいいことが書いてありました。
塩1トンのつきあい
イタリア人と結婚し、異国での暮らしを多くの随筆に残した須賀敦子さんが書いている。あるとき姑(しゅうとめ)から、こう言われたという。「ひとりの人を理解するまでには、一トンの塩をいっしょに舐(な)めなければだめなのよ」。
▼たくさんの塩を舐めるということは、数多くの食事をともにすること。伴侶であれ友人であれ、たくさんのうれしさや悲しさを一緒に経験することなのだろう。須賀さんの姑も昔、自分の姑から聞かされたというから、かの国で長く伝わる例え話なのか。
▼人間が生きる上でいかに塩が大切で、かけがえのないものか。それがにじむ言葉は少なくない。キリスト教で「地の塩」とは、不正や腐敗を見過ごすことのできない人物を指す。食べ物が腐るのを塩が防ぐからだ。変わることのない誓いは、「塩の契約」である。
▼きょうは塩の日。戦国時代、塩の供給を断たれて困っていた武田信玄に、ライバルだった上杉謙信が塩を送ったとの言い伝えにちなむ。もっとも最近は塩の語感にマイナスの印象がつきまとう。このところ耳にするようになった「塩対応」は、冷淡で愛想のない態度を指す。
▼塩はもはや貴重品ではなく、どちらかというと嫌われ者。そんな現代社会を映し出しているのだろうか。スーパーには減塩をうたう商品が並び、自治体が減塩の指導に乗り出す。一方で、熱中症対策には塩分が不可欠だとも言われる。
▼過ぎてもいけないし、足りないのもいけないのは、塩に限らない。いい塩梅(あんばい)、という言葉もある。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
今日、1月11日が塩の日とは知りませんでした。
今日の朝日新聞で勉強になったのが、
いい塩梅
いいあんばい
…です。
恥ずかしながら、
私はいいあんばいが、
いい塩梅
…を知りませんでした。
うちの奥さんは知っていました。
料理で使う言葉のようです。
■ ■
ネットで調べたところ、
【塩梅】(あんばい)⇒【塩梅・按排・按配】
(「塩梅」(アンバイ)はエンバイの転で、「按排」「按配」とは本来別系統の語であるが、混同して用いる。「案配」は代用字)
1.塩と梅酢で調味すること。一般に、料理の味加減を調えること。
また、その味加減。「塩梅を見る」
2.物事のほどあい。かげん。特に、身体の具合。
「いい塩梅に会えた」「塩梅が悪くて寝ている」
3.ほどよく並べたり、ほどよく処理したりすること。
「材料をうまく塩梅して話す」「仕事の塩梅を考える」
《広辞苑・第六版》
…と書いてありました。
■ ■
ひとりの人を理解するまでには、
一トンの塩をいっしょに舐めなければだめなのよ
なるほど、
伴侶であれ友人であれ、
たくさんのうれしさや悲しさを
一緒に経験することなのだろう。
伴侶を理解するのは、
どこの国でも大変なんだと思いました。
■ ■
戦国時代、
武田信玄に、
上杉謙信が塩を送った
…これは日本史に弱い私でも知ってました。
今日は塩の日。
私が選んだ人生の伴侶と意見が合うのは、
♡うす味♡が好きということくらいです、、、
なかなか、
♡いい塩梅♡にはいきません。
今日もつたない院長日記を読んでいただきありがとうございます。
“塩1トンのつきあい”へのコメント
コメントをどうぞ
いい塩梅は知ってましたが
塩対応を知りませんでした。
今日、まさしく塩対応されました。
水道局に電話をしたら
女性、市役所でもできますが〜とやる気のない声……
私、電話でも可能ですよね?
女性、はい〜と又覇気のない声
その後、2回もその女性に、
はぁ〜?!と思う言動がありましたが
時間がもったいないので苦言を呈することもなく
一応名前を聞いてお願いしておきました。
全く困ったもんです。
以前に水道局の電話に出た男性もイマイチでした。
いいお話が私の愚痴になり申し訳ありません。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。塩対応は困ったものですね。私も患者さんへの説明が塩説明にならないように気をつけています。札幌市水道局はどうかわかりませんが、病院局は塩対応をすると苦情が来るのでとても気をつけています。札幌市区役所もとても対応がいいと思います。札幌へのお帰りをお待ちしております。
塩の日とは知りませんでした。姪の誕生日でした。いい塩梅は山形でも使います。毎日雪が続き路面もツルツルです。 今は塩分控えめですが夏は水分だけでなく塩分も大事です。 塩と言えば葬式の礼状に清め塩がついてますが、どのように使うのかいまいちわかりません、火葬の後の葬儀の前に 味噌と塩を指でなめるのも山形だけですかね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。夏は塩が大切ですね。葬儀の時に『清めの塩』をいただくことがあります。北海道では味噌と塩を指でなめる習慣はありません。ネットで調べたところ、清めの塩の使い方は『葬儀から帰宅し、玄関をまたぐ前に、頂いた清めの塩を胸、背中、足元の順番でひとつかみずつ少量振りかけ、その後手で払うのが葬儀の際に渡された清めの塩の使い方です』と書いてありました。昔そんなことをした覚えがありますが最近はしてません。ちなみに医学部の解剖学実習室には塩は置いてません。献体していただいたご遺体に黙祷をするだけです。
いいあんばい→いい塩梅
戦国時代のお話も今日が塩の日も
本当にお恥ずかしい限りですが
知りませんでした。
知識をありがとうございます。
ひとりの人を理解するのは大変なこと
ですよね。血の繋がりがある親子でも
そうなのに育った環境も違う伴侶だと
尚更だと思います。
ケンカする事もあるかもしれませんが、
結婚しないとわからない喜びもあるのかな
と思いました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。親子でも兄弟でも喧嘩をしますね。生涯の伴侶と喧嘩をしないカップルもいらっしゃるようです。とてもすごいことだと思います。職場でもいろいろな人と協同で作業をしますが難しいですね。塩1トンは大げさではないと思います。♡結婚しないとわからない喜び♡はいいお言葉ですね。素敵な表現だと感じました。ありがとうございました。