医学講座
形成外科42年のあゆみ①
今日は2022年12月10日(土)です。
札幌美容形成外科は今日から一週間お休みをいただきます。
この間に、私が形成外科を選んだ理由、
形成外科が好きな理由、
これからの若い先生に伝えたいこと、
そんなことを書いておきます。
つまらないかもしれませが、
お付き合いください。
■ ■
私は子ども頃から身体が弱く、
ペルテスという病気になりました。
男の子に多い、
大腿骨骨頭が壊死になる病気です。
私は北大の整形外科にかかりました。
整形外科は痛い注射もなく、
レントゲンを撮って、
診察室で歩くだけで終わりでした。
■ ■
レントゲンと診察だけで、
痛い注射も検査もない整形外科は好きでした。
子どもでしたが、
別に足や腰が痛いわけではなかったので、
どうして自分が整形外科にかかっているのか?
よくわかっていませんでした。
ペルテスの治療のために、
愛育病院に約1ヵ月入院しました。
■ ■
入院して、
自分の足を貨車のような台に固定して、
レールの上にのせて、
足を重石で牽引しました。
ベッドの上から動けませんでした。
食事も排泄もベッドの上です。
床上排泄しょうじょうはいせつと呼びます。
■ ■
愛育病院に入院しました。
ベッドの上で一ヵ月を過ごしました。
一番苦痛だったのが、
ベッド上でのうんこでした。
けんちゃんうんこ臭いには、
5歳の男の子でも参りました。
この頃はまさか自分が医者になるとは、
夢にも考えていませんでした。
“形成外科42年のあゆみ①”へのコメント
コメントをどうぞ
床上排泄、私もした経験があります。
あれはとても嫌でした。
ですが具合が悪くて動けなく
仕方ありませんでした。
5歳の男の子には
耐え難く
可哀想に思います。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。幼稚園でペルテスになった時は将来、医者になるなんて考えてもみませんでした。でも子どもの時に経験した『くさい』はずっと私の心の中に残っています。私がにおいに敏感な理由だと思います。
ペルテスという病名は先生の日記で
教えていただいて初めて知りました。
入院したり、ベッドから動けない事は、
よく動くことが大好きな子供にとって、
とてもつらい状況だと思います。
そのような体験が今の先生に
繋がっていることは、
とても感慨深いものがあると思いました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。ペルテスという病名を言っても、わかってくれるお医者さんはいませんでした。よくヘルペスですか?と聞き返されたこともありました。まさか自分が医者になるとは思っていませんでした。自分が医者になってからは、子どもにも説明するようにしています。
私もベットでの食事排尿、排便の練習をしました。尿は出ましたが排便だけは嫌でした。1週間動けなかったので床ずれにもなりました。大部屋だと便の臭いが嫌なので1週間ご飯は食べず点滴で過ごし8日目に浣腸をしてもらいました。
おばさんも賢一少年も嫌なんです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。女の人は子供よりもっと嫌だだと思います。震災でトイレが無くなった時にもがまんしていた人が多いと聞きました。自分が子供だった時に将来、自分が医者になるなんて考えてもみませんでした。