医学講座
やっぱり形成外科が好きです①
米国形成外科学会に参加して思うことです。
私が形成外科を選んだ理由は、
医学部6年生の実習で手術を見学していた時に、
顔を縫うのにどう見てもキズが残りそうな縫い方を見ました。
『病気が治ってもキズが残ったらこの人の人生はどうなるのだろう?』
…と思って図書館で形成外科の教科書を見つけました。
当時、札幌医大には形成外科はなく講義もありませんでした。
■ ■
私が形成外科を選んだ理由は、
きずをきれいに治したいという単純な理由でした。
北大形成外科に入って、
先輩から手術を教えていただきました。
大浦武彦先生が開催された学会で、
海外から有名な先生が何人もいらっしゃいました。
私は写真係として偉い先生のご案内を担当しました。
■ ■
まだ若かった私に、
君は将来Aeshtetic美容外科をやるのか?
Reconstructive形成外科をやるのか?
…と偉い先生からよく聞かれました。
私は美容外科医になるつもりはなく、
Reconstructive形成外科と答えていました。
美容外科医になりたいとか、
お金持ちになりたいという思いはありませんでした。
■ ■
今年35年ぶりに米国形成外科学会に参加しました。
米国でもきれいなクリニックで、
最先端の医療機器を備えて、
Med Spaをやっている先生が、
これから成長する分野だそうです。
一方で化膿性感染炎で困っている人を治す形成外科医もいます。
今さらですが私は形成外科が好きです。
日本の保険診療は問題もありますが、
米国にくらべるとずっといいです。
私の目標は形成外科医が保険診療でごはんが食べられることです。
高齢形成外科医ですが形成外科が好きなのでがんばります。
“やっぱり形成外科が好きです①”へのコメント
コメントをどうぞ
お若い時から
Reconstructive形成外科と
お答えになってたのですね。
先生のクリニックは
保険対応ですし
手術は丁寧ですし
患者様は
凄くラッキーだと思います。
先生、これからも頑張って下さいね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私は昔から形成外科と答えてました。お金持ちだけしか受けられないような美容外科手術よりも、誰でもちょっとがんばれば受けられる保険診療の手術が好きです。ご声援ありがとうございます。
「きずをきれいに治したい」
単純ではなく、すばらしいお考え
だと思いました。
人は見た目ではないと思いますが
目立ってしまうキズは自信をなくし、
心そして生活の質に影響すると思います。
本間先生がお元気でお仕事を
続けられることと、形成外科の
お医者さまが保険診療で生活できる
ことを私も願っています。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私はキズをきれいに治したいとい単純な動機で形成外科を選びました。開業したら形成外科だけじゃ食べて行けないという言葉を聞いて美容外科にも興味を持ちました。札幌医大をクビになって中央クリニックに雇っていただいた時には信じられないくらいのお給料をいただきました。自分で開業してみて、やっぱり自分は形成外科が好きだと思うようになりました。日本は保険診療で形成外科の手術が受けられるいい国だと思います。ご声援ありがとうございます。
本当は今頃形成外科の教授になられ退職されるはずだったと思います
白い巨塔のせいで美容外科の道にも行かれて、でも形成外科だけでは学べなかったこともあり、2つを合わせて札幌美容形成外科と名づけられたのでは?と思います。
元々は形成外科が大好きなんだなぁ~とわかります。
先生は馬鹿正直で真面目すぎて潔癖性なので、今があるのだと思います。
すみません、偉そうなことを言いました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。おっしゃる通りです。形成外科の教授にはなれなかったと思いますが、開業していなかったら定年退職でした。美容外科にも行きましたが、やっぱり形成外科の方が好きです。世の中には美容外科より形成外科の方が好きな先生が私以外にもいて、米国で化膿性汗腺炎の手術をしている先生を見つけました。やっぱり人には向き不向きがあると思います。