医療問題
よいお医者さんを育てるには…
私は来年(2010年)で医師になって30年になります。
医学部を志望して…
一生懸命勉強していた頃には…
まさか自分が美容外科医になるとは…
夢にも思っていませんでした。
予備校生の頃には…
自治医大に入って…
僻地のお医者さんになりたいとも思っていました。
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医学部志望という日記を、
2007年9月11日に書きました。
医学部は他学部と比べると、偏差値が高く、
今も昔も難関学部の一つです。
苦労して医学部へ入学しても…
授業時間数は多く、
他学部と比べて学生時代の自由な時間がありません。
とにかく覚えることがたくさんあります。
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試験も多く、
進級判定も厳しいため、
ちょっと油断するとすぐに留年です。
最後には医師国家試験があります。
司法試験ほどではないですが、
勉強しないと受かりません。
卒業しても国家試験に受からないと、
何の役にも立たないのが医学部です。
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医学生にもいろいろな人がいます。
男子学生にも、
女子学生にも、
いろいろな人がいます。
他学部より個性的な人が多いと思います。
(私自身も奇人変人の部類です)
風俗が好きな医学生も先生もいます。
お金儲けがしたいという医学生も先生もいます。
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入学試験は公平な選抜試験です。
どんな人を選ぶか…なかなか難しい問題です。
国は『地域枠』で、
僻地のお医者さんになる学生を募集していますが、
18歳頃には…
『僻地のお医者さんになりたい』と思っていても、
入学後に心変わりすることもあります。
心変わりした人を責めることもできません。
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今の疲弊(ひへい)した医療を治療するには、
僻地のお医者さんになってよかったぁ~
と思えるような政策を考えることです。
例えば…
お金儲けばかり考えて…
医療をお金儲けの道具にした‘先生’には、
たくさんの税金を払っていただくのです。
僻地のお医者さんになりたい。
他人が敬遠する産科医になりたい。
という政策を考えるのです。
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お母さんから…
信じられない金額の政治資金をいただいて、
知らなかったという政治家では…
とても解決できそうにはありません。
一生懸命勉強して、
医師になった人が、
僻地の医師になってよかったと思えると…
僻地のお医者さんも増えると思います。
汗水たらして…
一生懸命働いた人が、
幸せになれるように、
政策を考えていただきたいと思います。
そうですね。苦労して医師になった医師は人の痛みのわかる患者思いの良い先生が多いと思います。私ところが村だった時診療所の先生がいて 何でも診てくださっていて地域と密着したとてもよい先生がいらしたそうです。山形でも 飛島とか山奥にはなかなか医師が来てくれなかったり 都市部との不公平がありますよね。国も 何にもしない方にボーナスは止めるべきです。ボーナスはがんばって成果を上げ利益が出たときだけもらうべきです。国民は不景気で大変なのですから、国の偉い方々のボーナスをそうした僻地医療とか国民に還元していただきたいです。
頭の良い?官僚や政治家には、その大変さがわからないんでしょうね。
先生の今日のブログは凄ーく共感できますしその通りだと思います。
テレビで流れていましたが、ここ数年、皮膚科や美容外科になる先生が増えているそうです。 若くても本気でその科を極めたい、将来、親の跡を継がなければならない事情の先生もいらっしゃると思います。しかし、あの科は大変だから皮膚科とかお金儲けの為に、美容外科医を選択されている方が先生が書かれてるようにいらっしゃると思います。
若いうち(最初)からお金儲けを第一に考えてしまって楽な道ばかり選んだ方は、努力をしない限り、成長が乏しくなってしまう可能性もあるように感じます。
今、日本はデフレの真っ只中で二番底が来るかもしれないという状況の中、お金儲け中心という考えは、どの業界においても厳しいのではないかと思ったりしますね。
地方は、産科や小児科、麻酔科医不足でお産がなかなか出来なかったり、麻酔科医不足で手術の日も限定されたりなど大変なところもあるようです。
不足している地方病院に赴任する医師の待遇面の配慮をしたりする事が必要だと感じますね。
一定の年数は地方のAやB病院に派遣して基幹病院に戻ってくるシステムの病院もあるのでそれを義務づけにするとか検討も必要なのかも、と思います。
科別によっての偏り、医師不足、また、地方が特に不足している現況を新政府や厚生省はどう対応していくかが日本の未来の医療が変わると思いますね。
追記
研修医制度についてですが、来年(早ければ2010年4月から?)臨床研修、1年に短縮なるかもしれないそうです。
2008年12月18日、厚生省、文科省が臨床研修を1年に短縮に。
《医師不足の一因とも指摘されている医師の臨床研修制度について、厚生労働省と文部科学省は18日までに、現行2年の研修期間を実質1年に短縮するなど現場で働く医師を確保する見直し案をまとめ、厚労・文科合同の専門家検討会に提示した。検討会はこうした方向で議論し、年度内にも結論を出す。早ければ2010年度からの導入を目指す。
現行では、医師免許取得後2年間で7つの診療科の研修が必須だが、見直し案では、1年で内科や救急などの基本となる診療科の研修を終了、後半1年は将来専門とする診療科に特化させ、現場で診療も担わせる》上記はネットから引用しています。
来年、医学部を卒業して医師国家試験が受かれば、1年のローテーションで済んで専門とする診療で働くことが出来るというのはどうなのでしょうか。
狭間に置かれている今の研修医1年目が来年の4月から2年目になると思いますが、その方々は現行通りもう1年、ローテーションで他科を回らせるのか、不明ですが・・・・
来年から研修が1年短縮して専門性(やりたい科を)を高めるのは良いのですが、先輩(2年目)研修医との兼ね合いを厚生省は考えているのでしょうか。
私は研修医は2年だと思っていたのでネットで検索して先程発見しまして驚きました。国はマッチング制度の導入したことで大都市には医師が集中し、地方に医師不足して足りなくなってきた為、出身地(地方に)に医師を何とか戻したいという意図があるようです。国はまだ対策が不十分な気がします。