昔の記憶
私が風俗へ行かない理由
HIVやエイズの話しになると、
日本の性風俗産業が話題になります。
プラジルの…
アラウージョさん(52)が驚くように…
繁華街にはコンドームを使用しない…
性風俗があふれているようです。
下でしなければ大丈夫と…
口でしてもらって…
女性の喉(のど)から、
淋菌(りんきん)に感染した方もいらっしゃいました。
■ ■
前の勤務先では、
性感染症の治療もしていました。
男性の淋菌性尿道炎で、
下着が膿で汚れて…
痛くておしっこもできない人を、
何人も診察しました。
女房には何と言えばよいでしょうか…?
小さな子どもがいるのですが…
私の下着と一緒に洗濯して…
子どもに移る心配はないでしょうか?
■ ■
快楽を求めて…
遊びに行った結果…
家庭不和の原因を作ってしまいました。
女性でも…
若気のいたりの結果…
クラミジアに感染してしまい…
抗体(こうたい)という消せないキズ痕が
生涯、身体に残っている人もいます。
妊娠して検査をするとわかります。
■ ■
私も風俗に興味を持ったことはあります。
風俗へ行った人から…
本間は、どうして行かないの…?
天国みたいなとこだょ…
と誘われたこともありました。
奥さんに…
天国みたいなとこだそうだから…
死ぬまでに一度は行こうかなぁ…?
と言うと…
行ったら…と言われます。
■ ■
高校生で風俗へ行く人はマレですが、
私の知っている人で…
高校生で風俗デビューした男性もいます。
医者の同級生や友人は、
大部分が大学入学後に初めて行きました。
確かに…
受験も終わって開放的になり、
興味を持たない方がおかしい年齢です。
ススキノにはたくさんの風俗店があります。
■ ■
私は大学の講義を真面目に聴いていました。
細菌学の講義で、
梅毒のことを習いました。
(私が医学生だった30年前には…
HIVもエイズもありませんでした)
先生が講義で、
梅毒の末期だという…
女性の写真を見せてくれました。
この女性は…
すすきので女王と呼ばれた人です。
■ ■
その写真が衝撃的だったのは…
交通事故の写真以上でした。
風俗へ行った同級生は、
講義の後で必死で教科書を調べて…
赤線を引いて心配していました。
ちょっと皮膚に発疹が出ると
これはバラ疹(ばらしん)ではないか…?
と心配していました。
もしこの写真を見ていなかったら…
誘われて風俗へ行ったかもしれません。
■ ■
性感染症を専門にしている先生に伺うと…
風俗よりも怖いのが素人。
風俗産業は、
大切な従業員が性感染症になると…
商売ができなくなるので、
感染予防にも熱心だそうです。
最近は激安店もできて、
風俗産業も大変なんだそうです。
自分だけは移らない
と信じて疑わない素人さんが、
実は一番危険なんだそうです。
中学生や高校生に…
衝撃写真を見せて教育するのが、
HIVやエイズ予防に効果的だと思います。