医学講座

小さな仕事の花

 平成25年12月29日、朝日新聞朝刊、
 男のひといきへの投稿です。
 小さな仕事の花
 先日、勤務先の介護施設で開く利用者の誕生パーティー用ケーキを注文しようと電話したら、店員から「1万円以上でなければ配達しません」と言われた。店内は大忙しで、3500円程度の品物を届けるほどゆとりがないということらしい。「また、ご縁があれば」と電話を切った。
 その後、印刷会社の新入社員として営業に配属された時のことを思い出した。 私が小口注文ばかりの得意先を切ろうと上司に提案したら、「どんな小さな仕事でも断ってはいけない」とたしなめられた。納得できなかったが、半年後、その会社から大口契約の話が来た。先方は「割に合わない仕事を誠意を持ってやってくれたのでせめてもの恩返し」と言われた。上司に「このことを見通しておられたのですか」と聞くと、「足元の小さな花に水をあげれば必ずお花畑になるものだよ」と笑った。その夜、「お祝いだ」と料亭に誘ってくれ、「君の手柄だぞ」と何度も肩をたたいてくれた。思わず涙が出た。
 あれから約30年。お元気なら80代半ばだろう。もし会えば「介護の仕事はきついわりに賃金が安い」と文句を垂れる元部下に、どんな言葉を掛けるだろうか。
 (埼玉県川越市_校條清_介護福祉士_54歳)
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 私はこの男のひといきが好きです。
 いつか自分も投稿しようと思っています。
 介護の仕事も年中無休。
 お正月休みもなしです。
 大変なお仕事です。
 介護の仕事はきついわりに賃金が安い
 …のも事実です。
      ■         ■
 形成外科医の仕事にもいろいろあります。
 新人の頃にやらせてもらえるのは…
 皮弁や植皮を採取した部位の縫合くらいです。
 単に縫うだけです。
 手術が終わりに近づく頃、
 疲れている時間帯の仕事です。
      ■         ■
 来る日もくる日も…
 縫合だけだと嫌になります。
 今から思うと…
 大きな皮弁を採取した部位を…
 一本の線に縫うのは難しいです。
 下手な先生がやると…
 縫合不全(ほうごうふぜん)になります。
 創が開きます。
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 縫合法は形成外科の基本中の基本です。
 何針縫ったか?ではありません
 抜糸しない糸で、
 真皮縫合を上手にするのが難しいのです
 痛くないように抜糸するのも難しいです
      ■         ■
 どんな仕事も丁寧に…
 手抜きをしません。
 基本をみっちり勉強します。
 誰も最初から名医にはなれません。
 恩師から指導を受けて…
 私もなんとか形成外科医になれました。
 ご恩は忘れません

“小さな仕事の花”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    いいお話ですね。
    今の私、何にも鬱気味で出来ないけど
    いつか飛び立てる日がくるのでしょうか?

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    どんな悪天候でも必ず晴れる日は来ます。諦めないでください。

  2. さくらんぼ より:

    介護の仕事は本当に大変な割に賃金が安いのでもう少し高いと若い方もとどまっていただけるのではないでしょうか? 私の家でも 不景気で会社関係にはほとんどお客様はいなくなりそこから辞めた方など細かく配達していますが、とくに保育園は園児のお昼寝の時間に10箇所回るのは大変でふじやラフランス以外の品種は一カ所で3袋なんてこともありますが、いつも笑顔でサービスの品をつけて配達しています。 先生同様 前より忙しくなりましたが、儲かりませんが、皆さんのおいしかった!の言葉を励みに来年も頑張りたいと思います。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    さくらんぼさんの果物は世界一美味しいです。ご主人のお言葉もよく思い出しています。来年も元気に働きましょう。

  3. なっちゅん より:

    先生、ありがとうございます。
    涙が頬をつたいました。

  4. まみ子 より:

    毎日毎日100人以上の患者さんの軟膏処置をして、腱鞘炎になってもイイ事ありますよ。それは、患者さんの笑顔が見られる事です。

    私は来年もがんばっちゃいます。

    先生も、さくらんぼさんも頑張って下さい。なっちゅんさん今日がダメでも明日がありますよ!

  5. さくらんぼ より:

    なっちゅんさんへ
    誰しも仕事でイライラすることありますよね。今年の秋は初雪が早く特に忙しかったので、、内科から心療内科に移されました。私はどこも悪くないと言えば言うほど 躁病と言われあまり逆らうと強制入院とまで言われ今仕方なくおとなしくリーマスを飲んでますが、誰だってストレスがあり感情の起伏ありますよね。私は前向きに明るくしてるつもりが躁病なんて言われています。病気に前向きになることは悪いことなんでしょうか? なっちゅんさんもお体お大事にね!

  6. さくらんぼ より:

    まみ子師長さんへ 次男もようやく准看護から二年制の正看護学校に入ります。 少しでもまみ子師長さんのような患者さん思いの看護師になって欲しいです。

  7. なっちゅん より:

    まみ子師長様
    明日が見えなくて辛いです。
    励ましの言葉をありがとうございます

  8. なっちゅん より:

    さくらんぼさん
    前向きなのはいいことですよ
    それを勘違いされちゃたんですね
    私達、足して二で割ればいいかも
    さくらんぼさんの明るさが欲しいです

  9. ラズベリー より:

    さくらんぼさんへ
    コメントでリーマス(炭酸リチウム)を処方され内服されていると拝見し、心療内科で安易にリーマスを処方する事に驚いております。今、精神科保健指定医が減っている一方で他科から心療内科に転科し開業する医師が増えているようです。リーマス(炭酸リチウム)は『劇薬』で『薬効と中毒域までが狭い(近い)』危険な薬のようです。
    副作用の説明は医師から受けましたか? 別途、副作用について記載します。
    その前にお聞きしますが、ステロイド薬(コルチゾール)、ベンゾジアゼピン系の薬を内服(又は注射)されていた事(されている)はありませんか? 多弁や躁状態なのは薬による副作用によるものではないかと思いまして心配しています。
    ベンゾジアゼピン系睡眠薬としてハルシオン、レンドルミン、ベンザリン、ネルボルン、サイレース、ロヒプノール、ユーロジンなど。
    ベンゾジアゼピン系精神安定剤として、ユーロジン、メイラックス、デパス、ソラナックスなどがあります。。

    上記のステロイドについてですが、副腎から作られる副腎皮質ステロイドホルモンの1つで、体の中の炎症を抑えたり、免疫力を抑えたりする作用があります。
    ストレスが増えると分泌されるため、『ストレスホルモン』とも呼ばれています。
    の長期内服(注射)の副作用であまり注目されませんが、精神症状では、不安、不眠(睡眠障害)から始まり→落ち込みや高揚、躁状態が現れる。症状が進むと妄想、錯乱など出る事があります(身体的副作用はここでは割愛します)うつ病よりも躁状態の方が出やすく、多弁になる事がある。
    ベンゾジアゼピン系についてですが、一般的に睡眠薬、抗不安薬として、色んな科で処方されています。
    副作用として眠気、ふらつき、めまい、呼吸抑制、筋肉弛緩など、一過性の記憶障害、認知症様、
    奇異反応(作用の正反対の反応)として、「(自分で抑制困難な)攻撃性」「暴力的」「軽躁病」「情動性」など
    出る事があるようです。
    長期内服の場合、『依存性が強く止めにくい』急に中止すると離脱症状が出るため、少しずつ減量が必要です。
    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございました。睡眠薬はどこの科でも処方していますが、長期に使うとこのような副作用が出ることを教えていただきありがとうございました。

  10. ラズベリー より:

    追記
    さくらんぼさんへ

    ネットで薬の添付文書や病院の症例などをチェックしてましたが、結構、リチウム中毒症になって救命救急センターなどに運ばれていそうですね。添付文書の用量がまず多そうだし、用法もどうなんでしょう。男性と女性とでは身長、体重(体格)が異なりますし、痩せている人にも添付文書通りに処方を出しているのではないでしょうか全般的に。

    非ステロイド性消炎鎮痛薬(解熱鎮痛薬)→アスピリン(バファリン)、ロキソニン、インドメタシン、ボルタレン、ポンタールなど服用されてませんか? リーマスと解熱鎮痛薬を併用服用すると相乗効果(悪い意味で)が増し、リチウム中毒になり、腎障害になりやすいようです。中毒になっていないかも含めて血清リチウム濃度測定や腎臓機能データは定期的にチェックする必要があります。
    増量した時や維持量が決まるまで1週間に1回、維持量の投与中には2~3ヶ月に1回をめどに採血し血清リチウム濃度を測定。
    血清リチウム濃度を上昇させる要因(食事、水分不足、脱水を起こしやすい状態、非ステロイド消炎鎮痛剤等の内服併用で血中濃度上昇を起こす可能性)や中毒の初期症状が認められる場合は血清リチウム濃度を測定する事。
    (1)血清リチウム濃度が1.5mgEq/Lを超えた時は臨床症状の観察を十分に行い、必要に応じて減量、休薬などの処置を行う事。
    (2)血清リチウム濃度が2.0mgEq/Lを超えた時は過量投与による中毒を起こす事があるので減量、休薬する事。

    リーマス(炭酸リチウム)の副作用。ネットに載っている添付文書(処方を出す時医師が見る)を抜粋します。
    《 リチウム中毒》:
    初期症状として食欲低下、嘔気.嘔吐、下痢等の消化器症状、振戦(指先のふるえ)、傾眠、錯乱等、運動失調.障害、発汗、口渇等の全身症状を示す事がある。
    急性腎不全により電解質異常になり、全身痙攣等の意識障害を起こす事がある。
    《悪性症候群》:
    向精神薬(抗精神薬)との併用により症状が現れる事がある。
    感情の平板化(感情の起伏がなくなる、何も感じない)、無動、強度の筋強剛、えん下(飲み込み運動)障害、徐脈、洞不全症候群、血圧変動.(低下) 。発熱、発汗が見られる時は投与を中止、体冷却、水分補給等(補液)、全身管理ともに、適切な処置を行う事、筋肉障害(血液データCPK上昇)や横紋筋融解症が起こる事がある。この際、急性腎不全に至る場合もあり十分な観察を行うこと。
    《腎性尿崩症 》:多飲、多尿等の症状が発現した場合は投与を中止し適切な処置を行う事。→※腎不全、腎炎、ネフローゼ症候群(腎機能データ測定)
    《甲状腺機能低下症、甲状腺炎》(血中TSH、T3、T4等の測定)
    《副腎機能こう進症》(血清カルシウムの測定)

    その他、肝機能障害、味覚異常(苦みなど) 知覚異常、血糖上昇、構音障害、めまい、目のかすみ、頭痛、耳鳴り、認知症様症状など。

  11. ラズベリー より:

    双極性障害と診断され、リーマスを内服していた方に生じているリーマスの副作用ゆん学びの旅というブログ
    リーマスの添付文書
    リチウム中毒にご注意(炭酸リチウム副作用)というブログ

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