医学講座

学会の準備③

 スライド作りにもポイントとコツがあります。
 これは、PCの時代になっても同じです。
 スライドには、その先生の個性が出ます。
 北大形成外科の予行演習(予演会)で、
 何度注意されても、
 スライドの作り方を変えない先生がいました。
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 ○○先生、
 先生のスライドは…
 細かい字がぎっしり詰まっているだけで、
 何を訴えたいかわからない。
 スライドには要点だけを書きなさい!
 こう注意されていた先生がいました。
 その先生スライドは、
 原稿をそのまま書いてあるようでした。
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 発表者は原稿を読むのが一般的です。
 そうしないと、
 発表時間の3分とか5分の
 制限時間を守れません。
 一般演題という学会の演題でしたら、
 通常の発表時間は5分程度です。
 5分以内に自分が訴えたいことをまとめます。
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 先輩から注意されていた先生は、
 あれも…
 これも…
 とにかく、
 てんこ盛りに、字を入れた
 スライドを作っていました。
 これでは、聴く方は退屈します。
 後ろの席の聴衆は、
 スライドの字が読めません。
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 読みやすいスライド、
 聴衆にわかりやすいスライドをつくるのは、
 意外と難しいものです。
 私によく指導してくださったのは、
 現在、市立札幌病院院長をなさっていらっしゃる、
 吉田哲憲(よしだてつのり)先生でした。
 スライドの作り方、
 論文の書き方、
 たくさんのことを指導していただきました。
 今でも感謝しています。
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 医学部では、
 6年間の教育の中で、
 スライドの作り方までは教えません。
 教員になってからも、
 効果的な教材やスライドの作り方…
 なんて勉強はありませんでした。
 今は臨床研修医制度があるので、
 大学の医局で先輩からスライドの作り方を
 教わることも少なくなったでしょうか?
 昨夜は午前3時までスライド作りをしました。
 あと少しで完成します。

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