医学講座

医師免許証

 平成20年11月21日、朝日新聞朝刊の記事です。
 にせ医者30年の65歳容疑者
 スピード違反で発覚
 医師免許がないのに診療行為を繰り返していたとして、千葉県警は11月20日、千葉県市川市幸1丁目、長谷川幸夫容疑者(65)を医師法違反(無資格医業)容疑で逮捕した。実在する医師の免許をコピーし、その名前をかたって診療所に勤務していたが、運転中のスピード違反をきっかけに無資格が発覚した。
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 県警環境犯罪課などによると、長谷川容疑者は2007年10月22日~2008年10月27日、同県船橋市の診療所などで免許がないのに10人に医療行為をした疑いがある。同課は、医師免許コピーの入手経緯などを調べている。
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 長谷川容疑者は2005年7月に千葉県内の高速道路で50キロの速度違反をしたとして県警に呼び出され、「警察から頼まれた検視の仕事に向かう途中だった」と説明。事情を聴かれた際、公安委員会の押印の入った書類も提出したが、偽装された疑いがあったことから、県警が捜査を開始、その後、無資格が判明した。
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 長谷川容疑者は調べに、以前、面識があった高知県内の開業医の医師免許のコピーを入手し、その名前を使い、1980年ごろから医師として働き始めたと話しているという。
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 1994年ごろからは船橋市の診療所で週1回、整形外科などを担当。診療所などの話では1日20~30人の患者に投薬や注射、湿布張りなどをしていた。企業などの巡回健康診断にも加わり、問診していた。カルテが残っている2004年からは延べ2,400人を診療していたという。
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 さらに10年ほど前から同市の夜間診療所でも診察。昨年から今年9月末までに約150人を診たが、中には3ヵ月の乳児もいた。「別の診療所で運転手をしていた時、カルテなどを見ながら独学で学んだ」と話し、診療は先月末まで行っていた。年収は約1,500万円あったという。
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 診療所の院長(74)によると、2003年に長谷川容疑者に免許の再提出を求めた時にもコピーだったが「本人だと思っていたので疑わなかった。お年寄りの患者の愚痴を丁寧に聞くなど、評判はよかったのだが……」としている 。
 (以上、朝日新聞より引用)
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 医師免許証は運転免許証や
 パスポートなどとは違います。
 どちらかというと、
 高校などでいただく
 卒業証書に似ています。
 厚生省という‘すかし’が入った、
 紙一枚です。
 本籍地、
 氏名、
 生年月日が
 記載されています。
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 病院に就職する際や、
 アルバイト診療に行く際に、
 免許証(原本)の提示を求められることは、
 極めてマレです。
 診療の際にも、
 免許証を見せて診療するという、
 規則もありません。
 就職の際も通常はコピーを送ります。
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 そもそも、医師免許証を偽造するとか、
 ニセ医者が診療するとか、
 そのようなことは念頭のおかないで、
 医師免許証の形式を決めたのだと思います。
 それにしても、
 35歳頃から、
 30年も、
 どうしてニセ医者を続けられたのでしょうか?
 周囲の医師や看護師は?
 怪しいと思わなかったのでしょうか?
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 医学部で専門科目を学ぶのは
 せいぜい2年間です。
 30年もニセ医者を続けている間に
 それなりに、
 耳学問で‘医学’を身につけたのでしょうか?
 年収1,500万円で、
 30年間も働き、
 この先生はいくら給与をいただいたのでしょう?
 ちょっと、ため息が出ます。 


私の医師免許証です

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