院長の休日
お父さんの仕事
おくりびとを見ました。
映画館に行く時間がなかったので、
3月18日発売のDVDを予約しておきました。
仕事を終えてから21:50頃に…
閉店まぎわのヨドバシカメラへ行きました。
夜10:00までというのは助かります。
売り場のお兄さんにお聞きすると、
一日で100本以上が即日完売だったそうです。
予約しておいてよかったです。
■ ■
帰って夕食を食べてから、
家内と二人で、
DVDを見ました。
とてもよい映画でした。
さすが第81回アカデミー賞です。
いろいろなことを考えました。
何回分かの日記のネタができました。
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広末涼子さんが演じる、
奥さんの美香さんが、
妊娠を告げる場面がありました。
その中で、
(お父さんの仕事が納棺師だと…)
子どもが将来、いじめに遭う…
と言っていたのが、
私にはピンときませんでした。
私が育ったのが炭鉱街だったためでしょうか?
お父さんの仕事でいじめは記憶にありません。
■ ■
家内は関西の出身です。
お父さんの仕事
住んでいる地域
出身地
などで、
今でも差別があるそうです。
私は、
僕はあんたが納棺師の娘でも
葬儀屋さんの娘でも
そんなの気にしないで結婚したと思うょ
と話しました。
(家内の父は国鉄の保線区に勤務していました)
■ ■
医師も納棺師も、
人間の体を扱う仕事です。
生きている間に‘治療’をするのが医師で、
死後の旅立ちのために、
身体をきれいに清めて、
ご遺族のこころを慰めてくれるのが納棺師です。
本木雅弘さんが演じる、
小林大悟さんが、
死後二週間経過した老女の遺体の
臭いに嘔吐している場面がありました。
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少しオーバーに感じましたが、
最初に腐乱死体を見るとショックだと思います。
納棺師よりも、
もっと悲惨で凄惨(せいさん)な屍体を見るのは、
法医学の先生です。
腐乱した屍体を解剖し、
内蔵を処理すると、
さらにすごい臭いがします。
■ ■
生きている人間でも、
病気によっては…
耐えられない臭いになることがあります。
私は納棺師のほうが、
よほどきれいな仕事だと思います。
医師や看護師は、
汚いものを扱う仕事です。
他人のうんこでも
おしっこでも
嫌な顔をせずに扱えなければできない仕事です。
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笹野高史さんが演じる、
平田正吉さん
(「鶴の湯」の常連客。火葬場職員)
の仕事ぶりにも感動しました。
燃やすのは得意ですから
という言葉に重みがありました。
私も亡くなった後は、
このような方に点火のスイッチを
押して欲しいと思いました。
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お医者さん
弁護士さん
社長さん
なんとなく響きのよい職業です。
お医者さんの子どもは
さぞかし、
裕福で幸せだと思うのは間違いです。
当直や急患で家にいないことが多いのが
お医者さんの実態です。
お医者さんの奥さんは、
孤独に強い方でなければつとまりません。