医学講座
美容整形の失敗
今日は休診日でした。
めずらしく、TVを見ました。
ザ!世界仰天ニュース
フェイスリフト_無残な手術跡
簡単な手術で
キレイになれます
と受けた手術で
無残なキズが残っていました。
被害にあったのは、
英国の42歳の女性でした。
世界中、どこにも悪徳医師はいるようです。
■ ■
実際の映像を見ました。
被害者の方が自分でビデオを撮影していました。
今はフェイスリフト手術でも、
包帯で顔をぐるぐる巻きにはしません。
口の周りにできたキズは
フェイスリフト手術でできたキズではなさそうでした。
口周囲のシワを取ろうとして、
レーザーで皮膚を削る手術を受けたように見えました。
何れにしても、
とんでもない美容外科医です。
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番組でも言っていましたが、
手術を受ける前に、
手術の安全性や
信頼できる医師であるか?を
よくリサーチする必要があります。
すぐに手術を決めないで、
心配だったら何軒かのクリニックを受診することです。
英国の悪徳医師は、
医師免許を剥脱されたそうですが、
日本の医療制度ではなかなか、
免停になりません。
堂々と宣伝や手術を続けています。
■ ■
韓国の扇風機おばさんは、
はっきり申し上げて、
美容外科の問題ではありません。
美容手術に端を発した、
精神疾患です。
醜形恐怖症の一つと考えます。
昔の日本では、
医療機関でも液状シリコンの注入をしていました。
今、70歳以上の年齢の方です。
有名な俳優さんで、
頬が変形した方もいらっしゃいました。
■ ■
韓国の医療レベルはかなり高いのですが、
ヘギョンさんのように、
大きく変形してしまうと…
どんなに優秀な形成外科医でも、
治すのはなかなか難しいのが現実です。
番組の最後に、
現在のヘギョンさんが映りました。
仕事をなさってから、
元気になられているようでした。
私はつい数年前に、
北海道内で闇医者(女性)から
液状シリコンの注射を受けて、
顔が変形した方を診察しました。
くれぐれも注意なさってください。
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巨大になった足の奇跡は、
医学的に見ても素晴らしい内容です。
台湾の医療レベルは、
日本と同レベルと言っても過言ではありません。
リンパ浮腫は、
治療が難しい病気です。
大網(たいもう)移植は、
形成外科でも
血管外科でも行います。
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台湾万芳病院の許(シュー)先生の技術は、
素晴らしいと思いました。
人工血管の移植をしていますので、
形成外科医ではなく、
血管外科医なのかもしれません。
手術後の王程(ワン・チャン)さんの、
嬉しそうな表情が印象的でした。
テレビ番組が紹介したおかげで
中国の女性が
台湾で手術を受けたというのも感動でした。
医療に国境はありません。