医学講座

眼瞼下垂症講座⑭【左右差】

 眼瞼下垂症手術で、
 もっとも難しいのが、
 片側性の先天性眼瞼下垂症です。
 簡単に言うと…
 片目だけ…
 生まれつき… 
 開きが悪い方の手術が難しいのです。
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 片方の目は正常なので、
 ふつうに開きます。
 片目だけ…
 眼瞼挙筋という筋肉が…
 生まれつき動かないか…
 筋肉の機能が悪い人がいます。
 片側だけ治せばいいんだから…
 先生、簡単じゃん!
 と思われるかもしれませんね。
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 ところが…
 目は左右対称で…
 はじめて美しく見えます。
 ちょっとでも…
 左右差があると…
 どうして…?
 左右差を治せないの…?
 治すのが…
 プロの腕でしょ?
 と思われます。
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 私が患者さんだった、
 もちろんそう思います。
 ごもっともなことです。
 ところが…
 もともと挙筋機能が悪い目を…
 無理やり開くようにすると…
 目が閉じなくなります。
 目が閉じないと…
 角膜にキズをつくります。
 キズができなくても…
 乾きやすくなります。
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 片目が正常でぱっちり二重。
 もう片方の目が…
 半分も開かない目。
 開かない目を…
 開くようにしてほしい…!
 と思うのは…
 女性だけではありません。
 片目が開かないと、
 日常生活でも不自由です。
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 なんとか…
 角膜にキズがつかないように…
 左右差をなくするように…
 手術をしますが…
 かなり大変な手術です。
 最後に困るのが、
 下を向いた時です。
 無理に開くようにした目は… 
 下を向いた時に白目が出ます。
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 手術後しばらくは…
 白目に気付かれないように…
 下を向く時は…
 必ず頭を下げて…
 お辞儀をするように…
 …と指導いたします。
 もともと左右差がある人を、
 左右差をなくするように…
 手術するのが私の仕事です。
 でも無理なこともあります。
 眼瞼下垂症手術は奥が深い手術です。
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 今日は東京でレーザーの研究会がありました。
 日帰りで…
 先ほど帰宅しました。
 東京はあたたかでした。
 更新が遅くなり
 申し訳ございませんでした。
 研究会の内容は…
 後日ご報告いたします。

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