医学講座

眼瞼下垂症講座⑥【アレルギー】

 若い人の眼瞼下垂症には、
 アトピー性皮膚炎や、
 アレルギーで、
 目をこすりすぎたのが…
 原因になることもあります。
 目をこすることで、
 瞼板(けんばん)についている、
 眼瞼挙筋がはずれてしまいます。
 そうすると、
 モーターの力
 に伝わらなくなるので、
 瞼が上がらなくなります。
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 重症のアトピーになると…
 まぶたが真っ赤になるほど、
 腫れている人もいます。
 アイプチが決まらないので…
 何度も塗りなおして…
 皮膚が真っ赤になっている人もいます。
 すっぴんでは外に出られないので、
 とにかく二重にしてください!
 と懇願されることもあります。
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 赤く腫れている皮膚は、
 出血しやすいです。
 赤くなっているのは…
 炎症で皮膚の血管に
 いっぱい血液があるからです。
 どんなに丁寧に手術をしても、
 出血する確率が高くなります。
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 目をこすると、
 せっかく手術をしても、 
 また下垂になります。
 アトピーがある人は、 
 しっかりと治療していただいて…
 赤味や
 腫れがおさまってから手術をします。
 アイプチでかぶれた皮膚も、
 炎症がおさまってから手術です。
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 腫れた状態で二重のラインを決めると…
 どうしても広くなってしまいます。
 アイプチを止めて…
 腫れがおさまると…
 二重の幅が狭くなることがあります。
 眼瞼下垂症手術をすると、
 眉が下がります。
 そうすると…
 二重の幅が狭くなります。
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 せっかく理想の二重になれたのに…
 3ヵ月もすると…
 二重のラインがすっかり狭くなった…
 といわれることがあります。
 埋没法の二重手術でも…
 眼瞼下垂症手術でも…
 手術後に狭くなるのは、
 残念なことです。
 かぶれによる腫れがあるのに
 無理に手術をすると狭くなります。
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 アイプチをしないと…
 まるで別人になってしまう…
 というのも理解できます。
 ちょっと赤くなっているだけ…
 と思われますが…
 そのちょっとで…
 微妙な形が変わってしまいます。
 一生に一度の手術なので、
 よいコンディションで
 手術を受けていただきたいです。
 アトピーがひどい人には、
 優秀な皮膚科医を紹介してから
 手術をしています。

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