医学講座
眼瞼下垂症講座⑥【アレルギー】
若い人の眼瞼下垂症には、
アトピー性皮膚炎や、
アレルギーで、
目をこすりすぎたのが…
原因になることもあります。
目をこすることで、
瞼板(けんばん)についている、
眼瞼挙筋がはずれてしまいます。
そうすると、
モーターの力が
幕に伝わらなくなるので、
瞼が上がらなくなります。
■ ■
重症のアトピーになると…
まぶたが真っ赤になるほど、
腫れている人もいます。
アイプチが決まらないので…
何度も塗りなおして…
皮膚が真っ赤になっている人もいます。
すっぴんでは外に出られないので、
とにかく二重にしてください!
と懇願されることもあります。
■ ■
赤く腫れている皮膚は、
出血しやすいです。
赤くなっているのは…
炎症で皮膚の血管に
いっぱい血液があるからです。
どんなに丁寧に手術をしても、
出血する確率が高くなります。
■ ■
目をこすると、
せっかく手術をしても、
また下垂になります。
アトピーがある人は、
しっかりと治療していただいて…
赤味や
腫れがおさまってから手術をします。
アイプチでかぶれた皮膚も、
炎症がおさまってから手術です。
■ ■
腫れた状態で二重のラインを決めると…
どうしても広くなってしまいます。
アイプチを止めて…
腫れがおさまると…
二重の幅が狭くなることがあります。
眼瞼下垂症手術をすると、
眉が下がります。
そうすると…
二重の幅が狭くなります。
■ ■
せっかく理想の二重になれたのに…
3ヵ月もすると…
二重のラインがすっかり狭くなった…
といわれることがあります。
埋没法の二重手術でも…
眼瞼下垂症手術でも…
手術後に狭くなるのは、
残念なことです。
かぶれによる腫れがあるのに
無理に手術をすると狭くなります。
■ ■
アイプチをしないと…
まるで別人になってしまう…
というのも理解できます。
ちょっと赤くなっているだけ…
と思われますが…
そのちょっとで…
微妙な形が変わってしまいます。
一生に一度の手術なので、
よいコンディションで
手術を受けていただきたいです。
アトピーがひどい人には、
優秀な皮膚科医を紹介してから
手術をしています。