昔の記憶
良い医学教育?
私が札幌医大を卒業したのは、
今から30年前です。
北大医学部へ入りたかったのですが、
偏差値は私の模試の平均点よりはるか上でした。
試験科目が、
私の苦手な‘物理’が必須でした。
一浪していて…
二浪する元気も勇気もありませんでした。
■ ■
受験生の夏という、
2007年8月14日の院長日記。
第二志望という、
2009年4月3日の院長日記に書いてあります。
私は北大へ憧れていましたが、
学力不足で北大(医)は諦めました。
入学した札幌医大は、
単科の医科大学でした。
今のように保健医療学部はありませんでした。
■ ■
札幌医大には…
大学生協もなければ…
学生食堂もありませんでした。
広いキャンパスがある、
北大への憧れがありました。
札幌医大には、
グランドがなかったので、
体育の授業はバスで新琴似まで行きました。
楽しい思い出の一つです。
■ ■
第一志望ではありませんでしたが、
私は、札幌医大で教育を受けたことを、
30年後の今はよかったと思っています。
私が入学した、
昭和49年(1974年)春の医師国家試験合格率は…
札幌医大が全国最低でした。
北海道新聞に大きく出たのを記憶しています。
国家試験制度が変わり、
それに対応できていなかったことが原因のようでした。
■ ■
せっかく入学したのに…
全国最低の合格率には凹みました。
卒業して30年が経過して振り返ると…
私たち札幌医大の卒業生は、
良い医学教育を受けたと思います。
昨日の産泊もそうです。
卒業までに正常分娩3例(違っていたらごめんなさい)は、
当時の札幌医大の教育要綱で決めたことだと思います。
全国一律の基準ではありません。
■ ■
札幌医大の医師国家試験合格率は、
その後、年々上昇しました。
今は北大(医)よりも上のことが多いと思います。
国家試験合格率を上げるため、
札幌医大の教官は一生懸命教えています。
今は、偏差値が高い医科大学だけが、
良い医学教育をしているのでは…
ないと私は思います。
私は学生時代にお世話になった先生に、
今でも感謝しています。
札幌医大6年生の臨床実習
胸部外科