医学講座
ネットの医療情報、過信するな
平成27年3月3日、朝日新聞朝刊、
『声』の欄への投稿です。
ネットの医療情報、過信するな
医師矢田税(愛知県 40)
内科医として外来診療をしています。最近、気になることがあります。
1週間に1回は、患者さんから治療や診断などの医療に関して「ネットで見たのですが」「ネットに書いてあったのですが」という意見をいただくのです。
はっきり言って、その中には多くの間違い、あるいは根拠のない意見が交ざっています。
現在インターネットの利用者が激増し、多くの人が気軽にネットに接続することができます。ほかのことは分かりませんが、こと医療に関しては間違いがインターネットの世界にはあふれています。
インターネットの書き込みは誰でもできます。ネットに書いてあることをうのみにせず、自分の頭で考えていただくことをお勧めいたします。
(以上、朝日新聞より引用)
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私も形成外科医として、
まったく同じことを感じます。
愛知県の矢田先生のご意見に賛成です。
美容外科や形成外科について、
ネットにはさまざまな情報があります。
一見よさそうに見える情報でも、
専門家から見ると危険なものすらあります。
■ ■
私が何度か院長日記で取り上げている、
週間文春のコラム、
病院情報ファイルは、
恵原真知子さんが担当されています。
医師が読んでも参考になります。
医学的な内容が充実しています。
信頼できる情報です。
自殺予防ケアを、
プリントして患者さんのご家族に差し上げたこともありました。
■ ■
残念なことに、
この病院情報ファイルは、
ネットでは読むことができません。
週間文春を買って読むしかないようです。
ネット検索でヒットする項目で、
私が信頼性が高いと思うのは、
YOMIURI_ONLINEです。
眼瞼下垂手術体験記_④(危険なクリニック)で引用しました。
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逆に危ない記載が入っているのが、
Yahoo知恵袋です。
私もよく検索しますが、
内容をよく読んで、
しっかりした人が回答しているか?
確かめています。
正しい回答もありますが、
明らかな間違いもあります
私の院長日記もかなりヒットするようです。
間違いがないように日々勉強して、
正しい情報を発信し続けます。